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喧嘩
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ウィルソン邸に戻ってもディオンと一緒に寝なかった。
キャロン領の道中で夏の制服を着せて卑猥なことをして、満足して自分だけ安眠したことを根に持っていた。
だから今度はディオンが悶々とすればいい。
「シア。一緒に寝よう」
「寝ない」
「何に怒っているんだ?言わなきゃ分からないだろう」
「言いたくない」
「シア!」
「怒鳴った」
「怒鳴ってないよ、声がちょっと大きくなっただけだ」
バタン
自室のドアを閉めた。
ドンドンドンドンドンドン!
〈シア!〉
ドンドンドンドン!
〈シアちゃん〉
無視していると静かになった。
翌日。
「シア。デートしよう」
「うん」
騙された。
「ああっ!!」
「くっ…搾られるっ」
郊外の町に行く馬車の中で強引に解されて挿入された。
一気に奥まで突き届き、ディオンの上で達していた。
痙攣がおさまると嬉しそうなディオンに気が付いた。
「ダメって言ったのに」
「挿れただけでイったくせに」
「いやっ」
「愛してるんだ」
「んあっ」
「頑張って気持ち良くするから避けないで」
「それっ」
「当たって気持ちいい?」
「またっ」
「いいよ。好きなだけイって」
「んんっ!!」
到着した場所は部屋が戸建てに分かれていて、馬車のまま部屋に向かう高級宿だ。戸建ての部屋と本館は切った石を敷き詰めた通路で繋がり、御者は馬だけ連れて本館へ向かいチェックインの手続きをする。護衛や御者は本館で寝泊まりする。
予約制だから既に部屋の中は準備が整っていて、食事も24時間提供が可能。その代わりコース料理ではない。お風呂は大きなガラスドアがあり、開けて開放感を満喫出来る。自然を感じるもよし、衝立を使って視界を遮るもよし。温泉というものでいつでも入れる。
抱き上げられて運ばれ、ベッドに降ろされた。
「食事を注文しよう」
「観光するんだと思っていたのだけど、これデート?」
「そうだよ」
本当?
食事を終えて町の観光案内を見て、その後入浴することになった。
「一緒に入ろう。ヌルヌルだろう?」
「自分だって」
「シアのでな」
「っ!」
丁寧に洗って湯に浸かりながら肩をほぐし、上がるとベッドで腰をマッサージしてくれた。
「私も、」
「嬉しいけど、それじゃシアが疲れちゃうからまた今度」
灯りを小さくしてディオンは“おやすみ”と言った。
「……」
「こら。レティシア」
「……」
「悪戯するんじゃない」
「だって…出してないじゃない」
「シアが気持ちよくなれたからいいんだ。また繋がりたい」
「……」
「だからっ、握って動かすのは止めろ」
「イヤ?」
「止まらなくなるだろう」
「手でするから」
「俺は繋がってシアの体温や感触を感じてシアが気持ち良さそうにする姿を見て満足できるんだ。手じゃ嫌だ」
「何でいつもディオンのしたい通りにするの!?」
「普段は結果的にシアの意見を聞いてるだろう。こっちのことは俺が主導権を持ったっていいじゃないか」
「分かった。止める。おやすみ」
「シア」
ろくに眠れなかった。
軽く朝食を摂りバルコニーで休み、日中は町に出た。
「シア、これなんかどうだ」
「そうね。素敵ね」
別の店に行けば
「これを土産にするか」
「いいと思うわ」
更に
「欲しいものはあるか」
「さっき買ってもらったから大丈夫よ」
そして
「シア」
「はい」
「そろそろ帰ろう」
「そうですね」
「……」
帰りの馬車では健全に帰り、疲れたから先に休むと言ってベッドに入った。今夜は軽い眠気を誘う薬を飲んだから眠れると思う。
翌日からは部屋で刺繍をして過ごした。
ハンカチやレオナルドの服などに刺していた。
ディオンが様子を見に来たが、適当にあしらった。
「刺繍か」
「刺繍よ」
「大変なのか」
「したくてしているので大丈夫よ」
「そうか」
「針ものなので集中したいの」
「ほどほどに」
そして夜は刺繍で疲れた体をメイドに揉ませてから寝た。
時々ディオンの視線を感じたけど、段々と気にならなくなってきた。
そんな状態が2週間経った頃、カーラのお呼びがかかって遊びに行った。
「え!? おめでとう!」
「まだ初期で実感が無いの」
「安静にする時期なのよね」
「そうよ。
レティシアは最近はどう?」
「どうかな。よく分からないけど、意外と自分が頑固なのは分かったわ」
「確かに意外だな」
クリスチャンは娘におやつを食べさせながら私を見た。
「ムキになっているのは分かっているんだけど」
「素直になったらどうだ。あの男なら抱きついて希望を言えば叶えるんじゃないか」
「全然別れて構わないのよ。ゼノヴィア家で楽しく暮らしましょう」
「今ならボイス家でもいいんだぞ」
「大丈夫よ」
屋敷に帰るとディオンが待っていた。
「話したいんだが、座ってくれ」
ソファに座るとディオンが真剣な顔をして聞いてきた。
「レティシアが分からない」
「何が?」
「どうしたいんだ?」
「どうって?」
「レティシアが俺とどんな夫婦生活を送りたいのか聞いているんだ」
「波風を立てようとは思っていないわ」
「だけど、最近変だろう」
「変って?」
「あまりシアの意思を感じない」
「ディオンにとって知りたいことなの?」
「知りたいよ」
「いいじゃない。貴方に合わせているんだから」
「この間 言ったことを根に持っているのか」
「私が我儘みたいに言われたから、そうなのかなって。
きっと世の妻はそうするのだろうなと思い直しただけよ。ディオンに合わせたじゃない。だから不満は無いと思ったのに。どうしたらいいのかな」
「シアの意思がない」
「なんだか ディオンの言っていることは私には難しいわ。
我儘みたいに非難したかと思えば、今度は意思がない?
どうすれば正解なのか具体的に教えてくれないかな」
「はぁ。何でこんなに拗れるんだ?」
「私に聞いてるの?」
「そうじゃないけど」
「そんな溜息をついてまでどうにかする必要は無いわ」
「レティシア?」
「まるで友人も恋人も失った気分だわ」
「レティシア!」
「ディオンが決めて。私にどうして欲しいのか具体的に言って。それが決まるまで隣に帰るわ」
「レティシアはウィルソンだろう」
「でも、どういう風にしたらいいのか具体的に決めて貰わないと、この話を繰り返すだけじゃない?
流石に私も溜息をつかれたくないから、ディオンの意思が決まるまで向こうにいるわ。
それも駄目なら貴方が決めるまでこういう話し合いは止めてもらいたいの」
「以前のレティシアには戻ってくれないのか」
「それは結婚前?結婚後?白い結婚を破る前?後?」
「いいよ、隣に行っても」
「今から支度して移るわ。手紙が届いたら使用人に届けさせてもらえる?」
「分かった」
さっさと必要な荷物だけ持って隣の実家に帰った。
キャロン領の道中で夏の制服を着せて卑猥なことをして、満足して自分だけ安眠したことを根に持っていた。
だから今度はディオンが悶々とすればいい。
「シア。一緒に寝よう」
「寝ない」
「何に怒っているんだ?言わなきゃ分からないだろう」
「言いたくない」
「シア!」
「怒鳴った」
「怒鳴ってないよ、声がちょっと大きくなっただけだ」
バタン
自室のドアを閉めた。
ドンドンドンドンドンドン!
〈シア!〉
ドンドンドンドン!
〈シアちゃん〉
無視していると静かになった。
翌日。
「シア。デートしよう」
「うん」
騙された。
「ああっ!!」
「くっ…搾られるっ」
郊外の町に行く馬車の中で強引に解されて挿入された。
一気に奥まで突き届き、ディオンの上で達していた。
痙攣がおさまると嬉しそうなディオンに気が付いた。
「ダメって言ったのに」
「挿れただけでイったくせに」
「いやっ」
「愛してるんだ」
「んあっ」
「頑張って気持ち良くするから避けないで」
「それっ」
「当たって気持ちいい?」
「またっ」
「いいよ。好きなだけイって」
「んんっ!!」
到着した場所は部屋が戸建てに分かれていて、馬車のまま部屋に向かう高級宿だ。戸建ての部屋と本館は切った石を敷き詰めた通路で繋がり、御者は馬だけ連れて本館へ向かいチェックインの手続きをする。護衛や御者は本館で寝泊まりする。
予約制だから既に部屋の中は準備が整っていて、食事も24時間提供が可能。その代わりコース料理ではない。お風呂は大きなガラスドアがあり、開けて開放感を満喫出来る。自然を感じるもよし、衝立を使って視界を遮るもよし。温泉というものでいつでも入れる。
抱き上げられて運ばれ、ベッドに降ろされた。
「食事を注文しよう」
「観光するんだと思っていたのだけど、これデート?」
「そうだよ」
本当?
食事を終えて町の観光案内を見て、その後入浴することになった。
「一緒に入ろう。ヌルヌルだろう?」
「自分だって」
「シアのでな」
「っ!」
丁寧に洗って湯に浸かりながら肩をほぐし、上がるとベッドで腰をマッサージしてくれた。
「私も、」
「嬉しいけど、それじゃシアが疲れちゃうからまた今度」
灯りを小さくしてディオンは“おやすみ”と言った。
「……」
「こら。レティシア」
「……」
「悪戯するんじゃない」
「だって…出してないじゃない」
「シアが気持ちよくなれたからいいんだ。また繋がりたい」
「……」
「だからっ、握って動かすのは止めろ」
「イヤ?」
「止まらなくなるだろう」
「手でするから」
「俺は繋がってシアの体温や感触を感じてシアが気持ち良さそうにする姿を見て満足できるんだ。手じゃ嫌だ」
「何でいつもディオンのしたい通りにするの!?」
「普段は結果的にシアの意見を聞いてるだろう。こっちのことは俺が主導権を持ったっていいじゃないか」
「分かった。止める。おやすみ」
「シア」
ろくに眠れなかった。
軽く朝食を摂りバルコニーで休み、日中は町に出た。
「シア、これなんかどうだ」
「そうね。素敵ね」
別の店に行けば
「これを土産にするか」
「いいと思うわ」
更に
「欲しいものはあるか」
「さっき買ってもらったから大丈夫よ」
そして
「シア」
「はい」
「そろそろ帰ろう」
「そうですね」
「……」
帰りの馬車では健全に帰り、疲れたから先に休むと言ってベッドに入った。今夜は軽い眠気を誘う薬を飲んだから眠れると思う。
翌日からは部屋で刺繍をして過ごした。
ハンカチやレオナルドの服などに刺していた。
ディオンが様子を見に来たが、適当にあしらった。
「刺繍か」
「刺繍よ」
「大変なのか」
「したくてしているので大丈夫よ」
「そうか」
「針ものなので集中したいの」
「ほどほどに」
そして夜は刺繍で疲れた体をメイドに揉ませてから寝た。
時々ディオンの視線を感じたけど、段々と気にならなくなってきた。
そんな状態が2週間経った頃、カーラのお呼びがかかって遊びに行った。
「え!? おめでとう!」
「まだ初期で実感が無いの」
「安静にする時期なのよね」
「そうよ。
レティシアは最近はどう?」
「どうかな。よく分からないけど、意外と自分が頑固なのは分かったわ」
「確かに意外だな」
クリスチャンは娘におやつを食べさせながら私を見た。
「ムキになっているのは分かっているんだけど」
「素直になったらどうだ。あの男なら抱きついて希望を言えば叶えるんじゃないか」
「全然別れて構わないのよ。ゼノヴィア家で楽しく暮らしましょう」
「今ならボイス家でもいいんだぞ」
「大丈夫よ」
屋敷に帰るとディオンが待っていた。
「話したいんだが、座ってくれ」
ソファに座るとディオンが真剣な顔をして聞いてきた。
「レティシアが分からない」
「何が?」
「どうしたいんだ?」
「どうって?」
「レティシアが俺とどんな夫婦生活を送りたいのか聞いているんだ」
「波風を立てようとは思っていないわ」
「だけど、最近変だろう」
「変って?」
「あまりシアの意思を感じない」
「ディオンにとって知りたいことなの?」
「知りたいよ」
「いいじゃない。貴方に合わせているんだから」
「この間 言ったことを根に持っているのか」
「私が我儘みたいに言われたから、そうなのかなって。
きっと世の妻はそうするのだろうなと思い直しただけよ。ディオンに合わせたじゃない。だから不満は無いと思ったのに。どうしたらいいのかな」
「シアの意思がない」
「なんだか ディオンの言っていることは私には難しいわ。
我儘みたいに非難したかと思えば、今度は意思がない?
どうすれば正解なのか具体的に教えてくれないかな」
「はぁ。何でこんなに拗れるんだ?」
「私に聞いてるの?」
「そうじゃないけど」
「そんな溜息をついてまでどうにかする必要は無いわ」
「レティシア?」
「まるで友人も恋人も失った気分だわ」
「レティシア!」
「ディオンが決めて。私にどうして欲しいのか具体的に言って。それが決まるまで隣に帰るわ」
「レティシアはウィルソンだろう」
「でも、どういう風にしたらいいのか具体的に決めて貰わないと、この話を繰り返すだけじゃない?
流石に私も溜息をつかれたくないから、ディオンの意思が決まるまで向こうにいるわ。
それも駄目なら貴方が決めるまでこういう話し合いは止めてもらいたいの」
「以前のレティシアには戻ってくれないのか」
「それは結婚前?結婚後?白い結婚を破る前?後?」
「いいよ、隣に行っても」
「今から支度して移るわ。手紙が届いたら使用人に届けさせてもらえる?」
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