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外れた箍

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ディオンのタガは外れてしまった。そのまま二回目を始め、三回目はお願いして止めてもらった。少しヒリヒリして腫れているような気がした。

翌日も求めてきたが、それを理由に嫌がると医者が呼ばれ、“無理をさせないように”と指導を受け、納得してもらった。

様子を見に訪ねてきてくれたカーラにディオンが“シアと愛を確かめ合った”などと自慢?をすると、“私なんか一緒に湯浴みをして一緒に寝ていたんだから!”と言い返しながら私にキスをした。
その後は2人で大騒ぎして、お義母様が呆れて間に入った。



1週間後、手紙を持ったディオンが蒼白になっていた。

「それ、うちからの?」

「マノン様が無事出産して、アレク義兄上そっくりの男児を産んだって」

「本当!?お祝いに行かないと!」

「じゅ、10年後でいいんじゃないかなぁ?」

「いいわけないじゃない」

手紙をサッと奪って読むと“を用意したから早く来い”と書いてあった。

「兄様ったら、嬉しさの余り間違えたのね。子供部屋の間違いよね。ほら、早く来いって書いてあるわ。直ぐに行こう」

「マ、マノン様は出産なさってお疲れの時だろう。乳母がいても育児は大変なんだぞ。迷惑だ」

「なにそれ。まさか隠し子がいて、その経験から?」

「違うよ!シアと結ばれる想像を数千回もしてきたんだぞ!当然孕ませて子が産まれて また次の子を孕ませる妄想だってしたさ。一度で孕む設定と、何度注いでもなかなか出来ず 7年間の蜜月後に授かる妄想とか。
俺が、まだ子を作る時期じゃないと言っているのにシアが“もっと子種をください”って懇願する妄想もしたし、逆に嫌がるシアを縛り付けて無理矢理犯す妄想をしたり。
だから、閨教育の次は出産と育児に関する講師も雇って講義を受けた」

「……」

「ほら、あの茂み。あの茂みの向こうの大きな木の影でシアを立たせたまま前からんだ。
あっちのガゼボでは何度もよ。シアが上に乗ってくれたり、口で搾り取ってくれたり。
馬車の中でもし、居間 応接間 食堂 厨房 執務室 リネン室 エントランス 廊下 バルコニー 物置部屋でもよ。シアはバルコニーとエントランスだと敏感になるんだ。馬車の振動で何度達したか」

「事実みたいな言い回しにするのは止めて、変態」

「シア」

「ん?」

「勃った」

「バカっ!」

メイドは蜘蛛の子を散らすように居間から退室し、ディオンは私に触れ始める。そしてそのまま注がれた。



半年後にキャロン領へ向かった。道中の1泊目の朝、ディオンが取り出したのは夏の制服だった。

「まさか…」

「想像できた?」

夏服を着せられ下着は無し。違和感しかない。
途中休憩は風が強くなる場所でスカートを必死に押さえた。
馬車に戻り走り出すとディオンの手が伸びた。

「興奮した?濡れてるけど」

「違っ」

「オシッコじゃないよね?ヌルヌルしてるし」

「っ!」

「ほら」

「あっ」

「すんなり指が入った。…すごい。挿れたら気持ち良さそう」

「あっ!」

「シア、声を出すと外の護衛に気付かれるぞ」

「っ!!」

「うわ、急に出てきた…やっぱりが好きなんだ?妄想通りだ。だったら…」

ハンカチを渡してきた。

「何?」

「口に詰めたら」

「はい?」

「少しでも抑えた方がいいだろう?」

「んっ!!」


散々指で攻め立てられ、下半身はドロドロだった。

馬車が止まるとディオンがハンカチを口から取って、制服を整えた。
抱き上げて馬車から降ろされたが護衛騎士達は目を背けた。

聞こえちゃったんじゃない!!

宿の部屋に入るとディオンは私をベッドに座らせた。

「ディオン様、お食事はテーブルの上に置きました」

とすまなかった。ここは治安も良く大きな町だから内鍵をかければ大丈夫だ。
コレで楽しんで来てくれ。宿を出て鐘塔とは逆の方へ向かうとらしい。17時から2部が始まるらしいから、今から行けば今日の最初を使えるぞ」

ディオンはお金の入った巾着を渡した。

「お気遣いいただきありがとうございます」

「終わったら食事もしろよ」


護衛隊長が部屋を出るとディオンは内鍵をした。

「2部ってなに?」

「その前に、

私の顔の前にアレを露出させた。

「ディオン!?」

「顔にかけて水色の制服にシミをつけるって話しただろう?ほら、目を逸らさないでしっかりコイツを見つめてやって」

「!!」

ディオンの手がアレを上下に擦り続け、大きくなった。こんなモノが私のナカに…。

「ほら、俺じゃなくてコイツを見ないと」

先端から透明の液体がプクッと出てきた。
更に近付いて触れそうだったので体を後ろに反らそうとすると、ディオンは私の頭を掴んだ。
そして唇の高さにアレを向けて、口紅でも塗るかのように先端を付けた。

透明の液体はサラサラしたものではなく粘液だった。

「シアの口と透明の糸で繋がってる」

目線を落とすとアレの先から私の唇に透明の糸が一本張っていた。

手で拭おうとすると止められた。

「駄目だよシア。手じゃ駄目だ。舌を使って」 

「!!」

「濃紺の制服を着る練習だ」

「……」

「また明日もその制服を着る?精液臭いシミの付いた制服だから、直ぐにバレるけど」

仕方なく舌を出して唇を舐めたが糸は無くならない。

「こっちも舐めないと駄目みたいだな」

「っ!」

「ほら、夕食が冷めちゃうぞ」

仕方なくアレの先を舐めた。

「粘液だから もう少ししっかり舐めないと。後、俺の顔を見て」

そう言いながら手を動かしてアレを刺激するからまた粘液が出てきた。

「髪に着いちゃうから束ねて掴んで」

後ろに髪を束ねて手で掴むと、ディオンが後頭部の束ねた髪を掴んだ。

「シア、最初は制服にかけるから先端をよく見ていて」

「え?」

「ほら!早く!」

アレの先端が私の胸元に向けられた。先端に目を向けると より一層膨らんだと思ったら、次々と白濁が飛び出してきた。
制服の胸元が染みてきて肌に張り付き 独特のにおいが鼻に届く。
ディオンは掴んだ髪の束を下に引き、少し顔を上に向かせると顔に向けて4回ほど白濁をかけ、最後は唇に擦り付けた。

「シア…」


乾いた布で私の顔を拭い、別の布を濡らしてまた拭い、キスをした。

「夢を叶えてくれてありがとう」

嬉しそうにそう言われると文句も言えなくなってしまった。

制服を脱いでガウンを纏い、食事を終えると、ディオンは洗濯を始めた。


夜はただ抱きしめられた。

「どうやって精液が出るのか分かった?
アレをシアのナカでしてるんだ」

「っ!」

「シアのイっている時も直にナカを見れたらいいな」

「あの、私…」

「疲れだろう。おやすみ」

「…おやすみ」

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