【完結】王子妃に指名された令嬢は幼馴染に身を委ねる【R18】

ユユ

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メイリンの館 愛ある閨 ※(ヴェルトとメイリン)

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「メイリン?気がついた?」

「あ・・・」

「メイリン?」

「ふぅっ・・・」

ヴェルトは限界をキープさせながらメイリンの耳元で囁いた。

「メイリン、起きて。メイリン」

「ヴェルト様…」

「メイリン、俺の子種をどこで受け取りたい?」

「あっ…」

「メイリン?メイリン!」

「ヴェルト様…」

「子種だよ?大事な子種だ。どこで受け取りたい? 教えて。君の受け取りたいところで注ぐから」

「あっ…ナカに…
一番…奥…たくさん…」

メイリンは館に居た時に、ヴェルトがいつも膣内の奥か、喉奥に出していたので、いつものことだというつもりで口にした。

「たくさん?」

「たくさん…注いで」

「分かったよ、メイリン。欲しいんだね」

そう言うと膣口で限界に耐えていたヴェルトはメイリンを抱き込んだ

「いくよ、メイリン!」

一気に強く突き入れた

「あぁ~っ!!」

勢いよく飛び出す白濁が子宮にぶつかる。

メイリンは暴れる体を抑え込まれながら真っ白になっていた。

ヴェルトはグッ グッと射精が終わるまで腰を押し込み続けた。

脈動が落ち着き深呼吸をする。

「メイリン、泊まっていい?」

「はい」

抱きしめたままメイリンごと体を横に向けた。
しばらくして陰茎が鎮まると自然と膣内から抜けた。

「あっ」

「ハハッ、メイリン。寂しくなっちゃったか?
もう一度埋めようか?」

「ヴェルト様!揶揄わないで!」

「ハハハッ」

笑いながらベッドから降りてポットに残っていた水に近いぬるま湯とタオルを持ってきた。

「冬じゃないから大丈夫かな?」

そう言ってメイリンの体を拭いて清めた。

その後は持ってきた食事をメイリンと食べた。

これじゃあまるで・・・
メイリンは戸惑っていた。

ヴェルトは結局3泊して帰って行った。
陽が暮れる前の帰り際にしっかり優しくメイリンを抱いてから。

ずっとべったりだったヴェルトを見送ってソファて項垂れた。
濃密な3泊4日だったなぁ。
体がだるい。

洗い物はヴェルトがやってくれたので、シーツ交換をして、残り物で手早く夕飯を済ませて、湯浴みをしようと下着を脱いだ瞬間、膣内からドロッと白濁が漏れ伝う。

その瞬間、避妊薬を飲んでいないことに気がついた。
癒しの館では、ヴェルトは泊まったことはなかったし、抱いて満足すれば少し休んで身支度をし、避妊薬を渡して帰って行った。メイリンも渡されたらすぐその場で飲んでいた。

今回は泊まったので気付くのが遅れた。
今、避妊薬は無いし、もう町の薬屋は閉まっている。それに、女性用の避妊薬は射精から24時間以内に飲まなくてはいけなかった。もうとっくに過ぎている。

いつも欠かさず渡してたヴェルトが忘れるわけがない。貴族にとって大事なことだから。
メイリンはヴェルトが男性用の避妊薬を
前もって飲んだのだろうと結論付けた。

その後もちょくちょくヴェルトは現れては抱いて泊まっていく。
抱かない時もある。

気さくな友人みたいに遊びに来て過ごすが、抱く時は優しく濃密だった。
その間も避妊薬は渡されず、やっぱりヴェルトが事前に飲んで準備しているのだと安心していた。

こんなに来ていて夫人は気にしないのだろうか。淡白な政略結婚とはこんなに割り切るものなのか。
モヤモヤすることもあったが、いつも突然やって来るヴェルトとの不思議な関係を受け入れていた。

ヴェルトが来るようになって2か月になる頃から体調が少しずつ崩れ出した。



ヴェルトは来るものの

「疲れているのだろう。遊びに来過ぎかな? 家事の手伝いをするから安心してくつろいで」

と言いながら世話をやき、掃除をしたり、メイリンが食べたいという物を買ってくる。

ムカムカとしだしてもヴェルトが餌付けのように食べさせれば治っていた。

だいぶ落ち着いてきたから胃炎も治ってきたかと気にしていなかったが、ヴェルトが悪い病気だと困るからと医師を呼ぶと言い出した。

遠慮したがヴェルトが悲しそうな顔をするので受け入れた。
ほとんどヴェルトが動いて食べ物を与えられる生活だったから少しぽっちゃりしていた。

恥ずかしいな。そう思いながら医師が訪ねて来て診察を受けると

「おめでとうございます、ご懐妊ですね」 

ニコニコと医者が告げる。

「え?」

血の気が引く。

「おや?気付いておられなかったのですか?
月のモノが止まって、悪阻があるのに?
腹も膨らんでいらでしょう」

「えっ?
疲れて、胃炎で、動かないから太っただけだと。
それに、私、そんな歳じゃ」

「ご婦人、お心当たりがあるでしょう。
閉経していない女性は避妊しなければ孕んでもおかしくありません。
貴女くらいになると確率は下がりますがゼロでは無いのです」

メイリンはヴェルトの顔を見ることができない。

「あの、堕胎薬は・・・」

「とんでもない!この時期はもう無理です。決して飲まないでください。貴女も死ぬかも知れませんよ!

変な事は考えず、散歩をしたりして適度な運動をして、体を大事にしてください。
後で注意事項や出産時以降必要になる最低限の物などが書いてある書類を手紙で送りますので、よく読んでくださいね。

それでは失礼しますよ」

「先生、ありがとうございました。
こちらが診療費です。またよろしくお願いします」

ヴェルトがそう医師に言いながら見送っている。か

私は心臓がドクドクと打つのを感じながら、誰に相談すればいいのか、娼館に聞いてみようか、そう思っていると、ヴェルトが正面に座った。
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