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卒業(エストール)
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翌日、シリウスはバルト家と打ち解け、パトリックは庭師とも仲良くなって帰ってきた。
母上が興奮気味でお茶の席で報告してくれた。
シリウスとパトリックの馴染み方が凄い。
母上のお茶の時間は、父上、ヴェルト兄上、シリウス、パトリック、俺というメンバーで集まるのが日常となっていた。
冬の休暇で帰ってきたレティシアナは驚いていた。まぁそうだよな。
レティシアナはシリウスやパトリックとも打ち解けていった。
なんだか、心配になってきた。
2人とも美男子だ。
シリウスは眩いブロンドに紫色の瞳、引き締まった体で、教養もある。
さすが王族教育、物知りだ。
母上を陥落させただけのことはある。
意外と煽て上手だ。
パトリックはライトブラウンの髪に金色の瞳、がっしりとした引き締まった体で、穏やかに微笑む。
教育もあるし、とても紳士的だ。
閨も上手いし詳しい。
離れるのが不安になってくる。
心移りするかも知れないと。
もともと、シリウスはレティシアナに一目惚れしていたわけだし、
パトリックもレティシアナに会わせたときに、固まっていた。その後の挨拶も緊張が伝わった。少し頬を染めていたな。
油断は禁物だな!
はぁ、学園ではどうしているんだろうか。まわりは虫だらけだろう。
もう、胃に穴が開きそうだよ。
子爵殿に聞くと、
「学園?あぁ、大丈夫だよ」
と笑ってるし。
何が大丈夫なのか・・・わからないですよ。
また、レティシアナは学園に戻り、卒業を迎えた。寮退去の日に迎えに行った。
姿を見た瞬間、抱きしめた。
レティシアナの匂い!
令息達がチラチラこっちを見ている。
敵意ある目線の奴もいる。
やはり、虫が飛んでいたようだ。
「エストール!恥ずかしい!」
「ごめんね。愛おしくてつい」
「エストール!早く帰りましょう」
「そうだな。行こうか」
帰路の宿は同室だ。ちゃんとベッドは2つ。
パトリックのおかげで、冷静に考えられた。
なのに、この天使が白い悪魔に思えてくることになる。
「エストール、私に飽きたの?」
「は?」
「だって、ベッドが別々だもの」
「それは、まだ結婚前だし、君を守るためだ」
「私、教わったもの。
気持ちは無くとも体が求めてしまう年頃だって。
しかも騎士は・・・」
「レナ、確かに性欲はある。だけど気持ちの無い性交渉は望まない。
分かるか?レナとしかしたくないんだ」
「・・・」
「騎士は戦いの後、昂ぶりが残っていて女性の体で発散させたくなるって話だろう?
それは、皆が同じではないんだ。
疲れて何もしたくない騎士もいるし、
酒を飲んで寝てしまう騎士もいるし。
俺は昂るほどの戦いをしたことはない。
万が一、結婚前に昂って、どうしようもなくなった時は、自分の脚に剣を突き刺すよ。
もし、結婚後なら、レナに助けてもらうから。
分かったか?レナ。泣かなくていいんだ」
「ごめんなさい。私、閨教育を受けたら、エストールが他の女性に触れたらと思うと、どうしてもダメで。
耐えられないの」
「レティシアナ!俺はお前以外、絶対に抱かない!絶対にだ!」
母上が興奮気味でお茶の席で報告してくれた。
シリウスとパトリックの馴染み方が凄い。
母上のお茶の時間は、父上、ヴェルト兄上、シリウス、パトリック、俺というメンバーで集まるのが日常となっていた。
冬の休暇で帰ってきたレティシアナは驚いていた。まぁそうだよな。
レティシアナはシリウスやパトリックとも打ち解けていった。
なんだか、心配になってきた。
2人とも美男子だ。
シリウスは眩いブロンドに紫色の瞳、引き締まった体で、教養もある。
さすが王族教育、物知りだ。
母上を陥落させただけのことはある。
意外と煽て上手だ。
パトリックはライトブラウンの髪に金色の瞳、がっしりとした引き締まった体で、穏やかに微笑む。
教育もあるし、とても紳士的だ。
閨も上手いし詳しい。
離れるのが不安になってくる。
心移りするかも知れないと。
もともと、シリウスはレティシアナに一目惚れしていたわけだし、
パトリックもレティシアナに会わせたときに、固まっていた。その後の挨拶も緊張が伝わった。少し頬を染めていたな。
油断は禁物だな!
はぁ、学園ではどうしているんだろうか。まわりは虫だらけだろう。
もう、胃に穴が開きそうだよ。
子爵殿に聞くと、
「学園?あぁ、大丈夫だよ」
と笑ってるし。
何が大丈夫なのか・・・わからないですよ。
また、レティシアナは学園に戻り、卒業を迎えた。寮退去の日に迎えに行った。
姿を見た瞬間、抱きしめた。
レティシアナの匂い!
令息達がチラチラこっちを見ている。
敵意ある目線の奴もいる。
やはり、虫が飛んでいたようだ。
「エストール!恥ずかしい!」
「ごめんね。愛おしくてつい」
「エストール!早く帰りましょう」
「そうだな。行こうか」
帰路の宿は同室だ。ちゃんとベッドは2つ。
パトリックのおかげで、冷静に考えられた。
なのに、この天使が白い悪魔に思えてくることになる。
「エストール、私に飽きたの?」
「は?」
「だって、ベッドが別々だもの」
「それは、まだ結婚前だし、君を守るためだ」
「私、教わったもの。
気持ちは無くとも体が求めてしまう年頃だって。
しかも騎士は・・・」
「レナ、確かに性欲はある。だけど気持ちの無い性交渉は望まない。
分かるか?レナとしかしたくないんだ」
「・・・」
「騎士は戦いの後、昂ぶりが残っていて女性の体で発散させたくなるって話だろう?
それは、皆が同じではないんだ。
疲れて何もしたくない騎士もいるし、
酒を飲んで寝てしまう騎士もいるし。
俺は昂るほどの戦いをしたことはない。
万が一、結婚前に昂って、どうしようもなくなった時は、自分の脚に剣を突き刺すよ。
もし、結婚後なら、レナに助けてもらうから。
分かったか?レナ。泣かなくていいんだ」
「ごめんなさい。私、閨教育を受けたら、エストールが他の女性に触れたらと思うと、どうしてもダメで。
耐えられないの」
「レティシアナ!俺はお前以外、絶対に抱かない!絶対にだ!」
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