上 下
28 / 55

閨教育の補習④(エストール/R15・※)

しおりを挟む
《残酷な描写が苦手な方はご注意ください》



『かたく閉ざし、初めて受け入れる膣には凶器です。
まず入り口でサイズの合わない陰茎を差し込まれ、裂け、痛みと出血が生じます。
次に、馴染むことなく挿入され膣壁も傷付いたことでしょう。

そして、ただでさえ太くて長さのある硬いモノを乱暴に何度も突き入れられ、ついに膣壁は裂けてしまった。
貴方は出血の滑りを、快楽による滑りだと思い、さらに乱暴な挿入をしました。

貴方は体も大きい。
そのような体格でのしかかれば、奥様は苦しくて言葉にすることも難しくなってしまいます。

苦しんで漏れ出る声が喘ぎ声に聞こえてしまったのですね。
そして出血により足される滑りに気付かない貴方は興奮し、さらに挿入を乱暴になさいました。

意識を失ったところで止めていれば、まだ助かる可能性はあったかもしれません。
ですが、意識の無い妻を、貴方は欲求の捌け口にし続けたのです。子宮も押し潰されるほど乱暴に。裂傷も一ヶ所どころではありません。

奥様は地獄を味わいながら夫に殺されたのです』

『そんな!』

『確かに、坊っちゃまのサイズを知りながら、こういう事故を懸念したアドバイスができなかった側にも多少落ち度がありますが、妻は娼婦ではないのですから、意識が無くなってからの行為は過失を問われます!』

『先生、息子はまだ18歳で、婚約中も彼女を敬っていたし、今回だって、教わったことはやって、傷付けるつもりなんか微塵もなかったんだ。
彼女には、酷いことをしたが、事故だ。
他に傷はないだろう。

悦んでもらおうと頑張ったことが悪循環だった。
そして彼女自身も、続けてと言わずに明かりを灯して確認をしていればよかったんだ。

初めて妻の裸をみて、触れて、興奮しきった青年に、妻の続けてという言葉を鵜呑みにしてはいけないことなど、想像できるわけがない』

『結果的に命を失ったのですよ?彼女のご両親にはなんて説明をするのですか?』

『外傷はなく、綺麗だし、毒殺の跡もない。わからないが、朝起きたら亡くなっていたと言うよ。
傷がなければ文句は言えまい。まさか両親が棺から娘を取り出し膣内を覗いたりしないだろう。

そして、息子は廃嫡とする。
妻の死を嘆き、自ら申し出たと説明する。頼む、先生、こんなことを知ったら妻は…』

『……大奥様のためですからね』

こうして、妻をさらに綺麗にして
箝口令を出し、メイド達を本邸から離れた別邸へ移しました。

誓約書を書かせた青年の使用人数人に、ことの顛末を説明しました。
年齢が近く、とても同情的に捉えてくれました。
彼達と仲が良かったので、お互い様だからと特別手当を皆が辞退しました。

黙々と、燃やせる物は外に出してすぐ燃やし、煙が止まってから妻の両親へ使いを出しました。
洗える調度品などは洗い、部屋中を磨きあげました。

その間に、駆け付けた義父母を対面させました。
不審がって、義母が肌を確認しましたが傷などないので、引き下がりました。

すぐ、葬儀を終わらせて、私は廃嫡され、公爵家を出ました。

今はこの領地の町の警備兵をしています。

しっかり見て、ちょっとした質問でも躊躇わずにどんどんしてください。
奥方様を傷付けずに済むように』

そう言って、男は指を増やしながら愛芽を舐め始めた。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

愛しき夫は、男装の姫君と恋仲らしい。

星空 金平糖
恋愛
シエラは、政略結婚で夫婦となった公爵──グレイのことを深く愛していた。 グレイは優しく、とても親しみやすい人柄でその甘いルックスから、結婚してからも数多の女性達と浮名を流していた。 それでもシエラは、グレイが囁いてくれる「私が愛しているのは、あなただけだよ」その言葉を信じ、彼と夫婦であれることに幸福を感じていた。 しかし。ある日。 シエラは、グレイが美貌の少年と親密な様子で、王宮の庭を散策している場面を目撃してしまう。当初はどこかの令息に王宮案内をしているだけだと考えていたシエラだったが、実はその少年が王女─ディアナであると判明する。 聞くところによるとディアナとグレイは昔から想い会っていた。 ディアナはグレイが結婚してからも、健気に男装までしてグレイに会いに来ては逢瀬を重ねているという。 ──……私は、ただの邪魔者だったの? 衝撃を受けるシエラは「これ以上、グレイとはいられない」と絶望する……。

ずっと好きだった獣人のあなたに別れを告げて

木佐木りの
恋愛
女性騎士イヴリンは、騎士団団長で黒豹の獣人アーサーに密かに想いを寄せてきた。しかし獣人には番という運命の相手がいることを知る彼女は想いを伝えることなく、自身の除隊と実家から届いた縁談の話をきっかけに、アーサーとの別れを決意する。 前半は回想多めです。恋愛っぽい話が出てくるのは後半の方です。よくある話&書きたいことだけ詰まっているので設定も話もゆるゆるです(-人-)

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

処理中です...