【完結】王子妃に指名された令嬢は幼馴染に身を委ねる【R18】

ユユ

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レティシアナとエストール

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フォルナード辺境伯親子が帰ってきた。
エストールはバルト家で報告をしていた。

「良かったわ。これも、エストール様のおかげね」

「そうだな。本当にありがとう。
エストール殿、まだ卒業していないけど、しっかりと証明してもらったよ。
申し込みは任せるよ。式は2人で決めてくれ。よろしいか?」

「ありがとうございます!
幸せになります!」

「 ? どうしたの?」

「後で教える。
あっ、シリウスがレティシアナに謝っておいてくれって言っていたよ」

「名前で呼ぶほど仲良くなって帰ってきたのね」

「仲良くはないが、気を使う仲ではないからな」

「ふふっ
私達は、席を外すわね。
2人でゆっくりお茶しなさい」





「話をしようか」

「・・・あのっ、そっそうだ!
王家と辺境伯の約束って何?」

「王子妃の指名制度ができた時に、当時の王と辺境伯が契約を結んだんだ。

王族は正当な理由を記した宣言書無しに辺境伯に攻め込んではならない。王族だとしても剣を抜けば斬り捨てられても異議を唱えず、罰することもない。

その代わり、当時の指名された下位貴族令嬢の後ろ盾になったんだ。

当時有力な貴族の後楯が得られず、王家が頭を下げて頼んだと言われている。普通ならこんな契約などしない。

王家も武力の優れた辺境伯領で剣を抜く王族など現れないと思っていたのだろう。契約期間も永久らしい。

ぜローム卿は知っていたからシリウスを止めようとしたけど、シリウスは止まらなかった」

「そうだったのね」

「レティシアナ」

「あの、ありがとう。撤回させてくれて」

「レティシアナ」

「あの、王都土産もありがとう」

「レティシアナ、聞いて」

「あっ、あの・・・」

「レティシアナ、こっち見て」

「・・・あの、ケーキ食べないの?」

「レティシアナ!俺を見るんだ!」

「・・・」

「まだだから。俺たち、まだだから」

「何が?」

「俺たちは純潔だ」

「へっ? えっ、だって」

「あれは、もし検診が避けられなかったときに目視でわかるよう、似せた物を作ってナカの入り口近くに入れたんだ。
無害だから安心して」

「だって違和感が・・・」

「あまりに狭かったら指でほぐしただけだよ」

「まだ処女なのね」

「うん、処女で童貞だ」

エストールが跪き、ポケットから指輪を取り出した。

「レティシアナ、愛している。
お前が生まれて対面した時からずっと好きだった。
俺にレティシアナの全てをくれないか?
俺の全てをレティシアナにあげるから。
結婚して欲しい」

「浮気しない?」

「今まで、誰も抱いたことはないよ。
これからも他の女を抱かない。
いかなる時もお前だけだ」

「エストールは経験あるんじゃないの?」

「ある訳ないから」

「だって・・・慣れてそうだった・・・グズっ、グズっ」


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