15 / 29
迎えに来たのは
しおりを挟む
コンコンコンコン
リタがドアを開けると立っていたのは侯爵のお母様だった。
「このような姿で申し訳ございません」
まだ寝巻きだったので恥ずかしいが、応対しないわけにはいかない
「イレーヌ妃殿下。王宮からお迎えが来ております」
バレてしまったのね。
「こんなに早くですか?申し訳ございません」
取り敢えず、借りたワンピースに着替えて下に降りた。応接間の扉を開けてもらうと、そこに居たのは絶対にありえないうちの一人だった。
「イレーヌ!」
私の肩を掴んであちこち確認してリタに聞く。
「イレーヌは怪我をしていないのだな?」
「無傷でございます。王太子殿下」
「そうか…」
「あの、何しにいらしたのですか?
城に帰した護衛は私が無傷で今日帰るのを伝えたはずですが」
「私の妻が賊に襲われたなら、無事かどうか確認できるまで安心できるわけがない!
夜中に到着するのは駄目だと皆から引き止められて、早朝に到着出来るように夜中に出発したんだ!」
「何て危険なことをなさるのですか!
護衛騎士達も危険に晒します!
そんな判断は二度となさらないでくださいませ!」
「仕方ないだろう!生きた心地がしなくて眠れもしないのだから!しかも関係の無いノアム殿下が飛び出そうとするのだぞ!」
「そもそも私は賊に襲われておりません。
私達が賊を襲ったのです」
「は?……二度とするな!」
「します! 私の勝手です!
何故今更…気にかける振りなどなさらなくて結構です!」
ウィリアム王太子殿下の顔が歪み手が伸びた。
叩かれるのかと思ったら、そうではなかった。
抱きしめられたのだ。
彼の心臓の音がとても早い。
「私に怒っても無視しても悪態をついても許すことになりそうだが、これだけは許せない。自ら危険に飛び込むな!」
「離してください!」
「嫌だ!」
「イレーヌ様をお離しください」
「リタ、お前も止めろ!」
「子供の声が聞こえては、イレーヌ様は捨て置くことなどできません。我が主がそういうお方だからこそ、私が側にいるのです。
そもそも王太子殿下が間違わなければ、イレーヌ様は勝手なお忍びなどなさったりはしませんでした。
イレーヌ様は籠の鳥ではございません」
「私が悪いのは分かっている!」
「イレーヌ様をお離しください。
血流が止まって倒れてしまいます」
リタの言葉に彼は慌て腕を解いた。
グウウウウ~
全「……」
「……だって、夕食、早かったのですもの」
この状況で恥ずかしい!
「ごめんな。イレーヌの腹が鳴るのも私のせいだ」
「…ふふっ、何ですか それ」
「安心したら私も腹が減ってきた。帰りに何処かで食べよう」
「王太子殿下、侯爵邸でご用意いたします。
騎士の皆様にもお入りになるよう命じてくださいませ。皆様の分もご用意いたしますので」
「ではご好意に甘えさせてもらおう。
イレーヌ、いいか?」
「はい」
待っている間にひと騒動があった。
「姉様は僕のおよめさんになるんだ!
あっちに行け!」
「ちょっと!マリオ!
申し訳ございません、王太子殿下」
「なかなか勇敢だな。いくつだ?」
「もうすぐ6歳になります。王太子殿下」
「マリオ。悪いがイレーヌを渡すつもりは無い。
誰であってもだ」
「でも、姉様が気に入らないからポイしたんでしょ!」
ああ……止めてちょうだい、マリオ……
「歳上のくせに余裕がなくてな。
気持ちの整理もつかなくて冷静になれずに、不安なはずのイレーヌに取り返しのつかないことを言ってしまったんだ。
私が馬鹿だったのは分かっているよ。
それに皆が私を馬鹿だという目で見るからな」
そうなの? みんな王太子相手でも正直なのね。
「姉様はカッコイイお姫様なんだよ!
僕とおばあさまや、きしたちを助けてくれたんだ!
悪いヤツらのリーダーが泣いてあやまっていたんだよ?」
「……イレーヌ?」
「あれ、そういえばあの二人は無傷で着きましたか?」
「あの二人はナディアとノアム殿下が内密につけた護衛騎士らしい」
「お兄さんたちもスゴかった。でもリタさんとても強いんだ!リタさんに逆らわない方がいいよ?」
「こら、マリオ。“いいです”だろう」
「これから覚えればいい。
それより、かなり懐かれたのだな」
マリオ様が私にしがみついている。
「一緒に寝たんだ~
姉様、僕のおよめさんになって毎日一緒に寝よう?
お散歩したり、チビと遊んだり、おやつ食べたりして楽しく過ごそうよ」
ああ…上目遣いは止めて。
「魅力的だけど出来ないわ。
マリオ様には素敵な女の子が現れるわ」
「その子は弓で何人もやっつけられる?」
「え?」
「ムチでつかまえて引きずり回す?」
「全部見ていたのね」
「イレーヌ……」
「見せしめが必要かと」
「見せしめって?」
「今回でいえば、他の悪い人達に、同じことをすれば同じ目に遭いますよって教えてあげたの。
親切でしょう?賊がどんな目に遭ったのか話が広まれば、他の賊の耳にも入るかもしれないもの」
「そうなの?」
「そうよ。参考にして、悪いことをやらないという生き方を選ぶこともできるのだから」
「姉様のように強くて可愛くて優しくて親切な子は現れるの?」
「さあ。組み合わせが同じかどうかは分からないわ。
でも私などより可愛い子はたくさんいるわ」
「見たことないよ。
父上、父上は姉様より可愛い人、見たことある?」
「……無いな」
あるって言って!
リタがドアを開けると立っていたのは侯爵のお母様だった。
「このような姿で申し訳ございません」
まだ寝巻きだったので恥ずかしいが、応対しないわけにはいかない
「イレーヌ妃殿下。王宮からお迎えが来ております」
バレてしまったのね。
「こんなに早くですか?申し訳ございません」
取り敢えず、借りたワンピースに着替えて下に降りた。応接間の扉を開けてもらうと、そこに居たのは絶対にありえないうちの一人だった。
「イレーヌ!」
私の肩を掴んであちこち確認してリタに聞く。
「イレーヌは怪我をしていないのだな?」
「無傷でございます。王太子殿下」
「そうか…」
「あの、何しにいらしたのですか?
城に帰した護衛は私が無傷で今日帰るのを伝えたはずですが」
「私の妻が賊に襲われたなら、無事かどうか確認できるまで安心できるわけがない!
夜中に到着するのは駄目だと皆から引き止められて、早朝に到着出来るように夜中に出発したんだ!」
「何て危険なことをなさるのですか!
護衛騎士達も危険に晒します!
そんな判断は二度となさらないでくださいませ!」
「仕方ないだろう!生きた心地がしなくて眠れもしないのだから!しかも関係の無いノアム殿下が飛び出そうとするのだぞ!」
「そもそも私は賊に襲われておりません。
私達が賊を襲ったのです」
「は?……二度とするな!」
「します! 私の勝手です!
何故今更…気にかける振りなどなさらなくて結構です!」
ウィリアム王太子殿下の顔が歪み手が伸びた。
叩かれるのかと思ったら、そうではなかった。
抱きしめられたのだ。
彼の心臓の音がとても早い。
「私に怒っても無視しても悪態をついても許すことになりそうだが、これだけは許せない。自ら危険に飛び込むな!」
「離してください!」
「嫌だ!」
「イレーヌ様をお離しください」
「リタ、お前も止めろ!」
「子供の声が聞こえては、イレーヌ様は捨て置くことなどできません。我が主がそういうお方だからこそ、私が側にいるのです。
そもそも王太子殿下が間違わなければ、イレーヌ様は勝手なお忍びなどなさったりはしませんでした。
イレーヌ様は籠の鳥ではございません」
「私が悪いのは分かっている!」
「イレーヌ様をお離しください。
血流が止まって倒れてしまいます」
リタの言葉に彼は慌て腕を解いた。
グウウウウ~
全「……」
「……だって、夕食、早かったのですもの」
この状況で恥ずかしい!
「ごめんな。イレーヌの腹が鳴るのも私のせいだ」
「…ふふっ、何ですか それ」
「安心したら私も腹が減ってきた。帰りに何処かで食べよう」
「王太子殿下、侯爵邸でご用意いたします。
騎士の皆様にもお入りになるよう命じてくださいませ。皆様の分もご用意いたしますので」
「ではご好意に甘えさせてもらおう。
イレーヌ、いいか?」
「はい」
待っている間にひと騒動があった。
「姉様は僕のおよめさんになるんだ!
あっちに行け!」
「ちょっと!マリオ!
申し訳ございません、王太子殿下」
「なかなか勇敢だな。いくつだ?」
「もうすぐ6歳になります。王太子殿下」
「マリオ。悪いがイレーヌを渡すつもりは無い。
誰であってもだ」
「でも、姉様が気に入らないからポイしたんでしょ!」
ああ……止めてちょうだい、マリオ……
「歳上のくせに余裕がなくてな。
気持ちの整理もつかなくて冷静になれずに、不安なはずのイレーヌに取り返しのつかないことを言ってしまったんだ。
私が馬鹿だったのは分かっているよ。
それに皆が私を馬鹿だという目で見るからな」
そうなの? みんな王太子相手でも正直なのね。
「姉様はカッコイイお姫様なんだよ!
僕とおばあさまや、きしたちを助けてくれたんだ!
悪いヤツらのリーダーが泣いてあやまっていたんだよ?」
「……イレーヌ?」
「あれ、そういえばあの二人は無傷で着きましたか?」
「あの二人はナディアとノアム殿下が内密につけた護衛騎士らしい」
「お兄さんたちもスゴかった。でもリタさんとても強いんだ!リタさんに逆らわない方がいいよ?」
「こら、マリオ。“いいです”だろう」
「これから覚えればいい。
それより、かなり懐かれたのだな」
マリオ様が私にしがみついている。
「一緒に寝たんだ~
姉様、僕のおよめさんになって毎日一緒に寝よう?
お散歩したり、チビと遊んだり、おやつ食べたりして楽しく過ごそうよ」
ああ…上目遣いは止めて。
「魅力的だけど出来ないわ。
マリオ様には素敵な女の子が現れるわ」
「その子は弓で何人もやっつけられる?」
「え?」
「ムチでつかまえて引きずり回す?」
「全部見ていたのね」
「イレーヌ……」
「見せしめが必要かと」
「見せしめって?」
「今回でいえば、他の悪い人達に、同じことをすれば同じ目に遭いますよって教えてあげたの。
親切でしょう?賊がどんな目に遭ったのか話が広まれば、他の賊の耳にも入るかもしれないもの」
「そうなの?」
「そうよ。参考にして、悪いことをやらないという生き方を選ぶこともできるのだから」
「姉様のように強くて可愛くて優しくて親切な子は現れるの?」
「さあ。組み合わせが同じかどうかは分からないわ。
でも私などより可愛い子はたくさんいるわ」
「見たことないよ。
父上、父上は姉様より可愛い人、見たことある?」
「……無いな」
あるって言って!
2,169
お気に入りに追加
2,130
あなたにおすすめの小説

希望通り婚約破棄したのになぜか元婚約者が言い寄って来ます
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢ルーナは、婚約者で公爵令息エヴァンから、一方的に婚約破棄を告げられる。この1年、エヴァンに無視され続けていたルーナは、そんなエヴァンの申し出を素直に受け入れた。
傷つき疲れ果てたルーナだが、家族の支えで何とか気持ちを立て直し、エヴァンへの想いを断ち切り、親友エマの支えを受けながら、少しずつ前へと進もうとしていた。
そんな中、あれほどまでに冷たく一方的に婚約破棄を言い渡したはずのエヴァンが、復縁を迫って来たのだ。聞けばルーナを嫌っている公爵令嬢で王太子の婚約者、ナタリーに騙されたとの事。
自分を嫌い、暴言を吐くナタリーのいう事を鵜呑みにした事、さらに1年ものあいだ冷遇されていた事が、どうしても許せないルーナは、エヴァンを拒み続ける。
絶対にエヴァンとやり直すなんて無理だと思っていたルーナだったが、異常なまでにルーナに憎しみを抱くナタリーの毒牙が彼女を襲う。
次々にルーナに攻撃を仕掛けるナタリーに、エヴァンは…

幼馴染と仲良くし過ぎている婚約者とは婚約破棄したい!
ルイス
恋愛
ダイダロス王国の侯爵令嬢であるエレナは、リグリット公爵令息と婚約をしていた。
同じ18歳ということで話も合い、仲睦まじいカップルだったが……。
そこに現れたリグリットの幼馴染の伯爵令嬢の存在。リグリットは幼馴染を優先し始める。
あまりにも度が過ぎるので、エレナは不満を口にするが……リグリットは今までの優しい彼からは豹変し、権力にものを言わせ、エレナを束縛し始めた。
「婚約破棄なんてしたら、どうなるか分かっているな?」
その時、エレナは分かってしまったのだ。リグリットは自分の侯爵令嬢の地位だけにしか興味がないことを……。
そんな彼女の前に現れたのは、幼馴染のヨハン王子殿下だった。エレナの状況を理解し、ヨハンは動いてくれることを約束してくれる。
正式な婚約破棄の申し出をするエレナに対し、激怒するリグリットだったが……。
拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
みおな
恋愛
子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」

【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて
ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」
お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。
綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。
今はもう、私に微笑みかける事はありません。
貴方の笑顔は別の方のもの。
私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。
私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。
ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか?
―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。
※ゆるゆる設定です。
※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」
※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド
お二人共、どうぞお幸せに……もう二度と勘違いはしませんから
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【もう私は必要ありませんよね?】
私には2人の幼なじみがいる。一人は美しくて親切な伯爵令嬢。もう一人は笑顔が素敵で穏やかな伯爵令息。
その一方、私は貴族とは名ばかりのしがない男爵家出身だった。けれど2人は身分差に関係なく私に優しく接してくれるとても大切な存在であり、私は密かに彼に恋していた。
ある日のこと。病弱だった父が亡くなり、家を手放さなければならない
自体に陥る。幼い弟は父の知り合いに引き取られることになったが、私は住む場所を失ってしまう。
そんな矢先、幼なじみの彼に「一生、面倒をみてあげるから家においで」と声をかけられた。まるで夢のような誘いに、私は喜んで彼の元へ身を寄せることになったのだが――
※ 他サイトでも投稿中
途中まで鬱展開続きます(注意)

【完結済】自由に生きたいあなたの愛を期待するのはもうやめました
鳴宮野々花@書籍2冊発売中
恋愛
伯爵令嬢クラウディア・マクラウドは長年の婚約者であるダミアン・ウィルコックス伯爵令息のことを大切に想っていた。結婚したら彼と二人で愛のある家庭を築きたいと夢見ていた。
ところが新婚初夜、ダミアンは言った。
「俺たちはまるっきり愛のない政略結婚をしたわけだ。まぁ仕方ない。あとは割り切って互いに自由に生きようじゃないか。」
そう言って愛人らとともに自由に過ごしはじめたダミアン。激しくショックを受けるクラウディアだったが、それでもひたむきにダミアンに尽くし、少しずつでも自分に振り向いて欲しいと願っていた。
しかしそんなクラウディアの思いをことごとく裏切り、鼻で笑うダミアン。
心が折れそうなクラウディアはそんな時、王国騎士団の騎士となった友人アーネスト・グレアム侯爵令息と再会する。
初恋の相手であるクラウディアの不幸せそうな様子を見て、どうにかダミアンから奪ってでも自分の手で幸せにしたいと考えるアーネスト。
そんなアーネストと次第に親密になり自分から心が離れていくクラウディアの様子を見て、急に焦り始めたダミアンは─────
(※※夫が酷い男なので序盤の数話は暗い話ですが、アーネストが出てきてからはわりとラブコメ風です。)(※※この物語の世界は作者独自の設定です。)

彼と婚約破棄しろと言われましても困ります。なぜなら、彼は婚約者ではありませんから
水上
恋愛
「私は彼のことを心から愛しているの! 彼と婚約破棄して!」
「……はい?」
子爵令嬢である私、カトリー・ロンズデールは困惑していた。
だって、私と彼は婚約なんてしていないのだから。
「エリオット様と別れろって言っているの!」
彼女は下品に怒鳴りながら、ポケットから出したものを私に投げてきた。
そのせいで、私は怪我をしてしまった。
いきなり彼と別れろと言われても、それは無理な相談である。
だって、彼は──。
そして勘違いした彼女は、自身を破滅へと導く、とんでもない騒動を起こすのだった……。
※この作品は、旧作を加筆、修正して再掲載したものです。

【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる