11 / 32
元婚約ヴィンセント
しおりを挟む
【 ヴィンセントの視点 】
私はスローウィット伯爵家の三兄弟の長男として産まれた。
跡継ぎとして教育を受けて育った。
ある日、親戚の女の子に一目惚れをした。
父上に彼女と結婚したいと言った。
『ヴィンセントには口約束の許嫁がいる。
貴族法に基づき、15歳になったら正式に婚約する。手続きは未だだとしても婚約者のいる身なのだから他の異性との関わりは気を付けるように』
ショックだった。
一つ歳下の初恋の人は、15歳になると四つ歳上の貴族と婚約した。
その頃、許嫁と顔合わせの日がやってきた。
目の前に現れた少女はアリサといって子爵家の令嬢だった。
私の好みとは違う顔にガッカリした。
子供だし何だか見窄らしい。
適当に話をしてその日は終えた。
婚姻まで早々会わないで済みそうなのはホッとした。
学園生活も様々な誘惑がある。
成人もしたし、夜会にも行ける…そう思っていた。
だが、父上は
『夜会? お前は学業が疎かで後継者教育が進まないクセに一人前のように振る舞うな!
アリサ嬢がいるのだから出会いは必要ない。中身の伴わない社交などしなくていい!』
だけど、私は年頃の健康な男だ。みんなのように発散したい。
だが、母上は
『娼館!? 汚らわしい!
病気でもうつされたらどうするの!』
『でも、母上。周りの令息は夜会に行ったり娼館に行っています』
『一部の令息でしょう!そんな堕落した令息とは縁を切りなさい!』
使用人に手を付けようと思ったが、
『使用人や親戚の子に手を付けたら勘当するぞ』
と父上から牽制されてしまった。
悶々とした日を送る中、婚約の為、子爵領にあるクロネック子爵邸を訪れた。
父上と母上はアリサを気に入っているようで話を弾ませた。
だけど私はアリサの異母妹のメリッサから目が離せなかった。
私の好みは美人系の魅惑的な体つきの女だ。
メリッサはそれを満たしていた。
美人といえる顔に、豊かな胸と尻。
まだ14歳でコレだ。今後もっと妖艶に育つのだろう。半勃ちになったモノを鎮めるのに集中した。
それに比べてアリサの体は標準よりも細く貧相だった。
溜息が出る。
どうせならメリッサと婚約させてくれたら良かったのに。
そんなことを思いながらクロネック邸で最初の夜を迎えた。
皆が寝静まった頃、小さなノックの音がした。
開けるとガウンを纏ったメリッサが立っていた。
『ヴィンセント様』
メリッサが私の胸に身体を寄せた。
豊かな胸を押し付けて谷間を作っていた。
肩を抱き、部屋に入れてドアを閉めた。
『これがどういうことか分かっているのか?』
そう尋ねると、彼女はガウンの紐を解いた。
開いたガウンからは裸体が見えた。
彼女は何も身に付けていなかった。
ガウンのポケットから小瓶を取り出して、飲みかけの茶に注いだ。半分自ら飲むと、半分私に渡した。
『バレてしまうから静かに愛し合いましょう』
渡された茶の残りを飲み干し、寝巻きを脱ぎ、彼女ガウンを脱がせた。
ランプの灯りに照らされた裸体はとても美しかった。
私はスローウィット伯爵家の三兄弟の長男として産まれた。
跡継ぎとして教育を受けて育った。
ある日、親戚の女の子に一目惚れをした。
父上に彼女と結婚したいと言った。
『ヴィンセントには口約束の許嫁がいる。
貴族法に基づき、15歳になったら正式に婚約する。手続きは未だだとしても婚約者のいる身なのだから他の異性との関わりは気を付けるように』
ショックだった。
一つ歳下の初恋の人は、15歳になると四つ歳上の貴族と婚約した。
その頃、許嫁と顔合わせの日がやってきた。
目の前に現れた少女はアリサといって子爵家の令嬢だった。
私の好みとは違う顔にガッカリした。
子供だし何だか見窄らしい。
適当に話をしてその日は終えた。
婚姻まで早々会わないで済みそうなのはホッとした。
学園生活も様々な誘惑がある。
成人もしたし、夜会にも行ける…そう思っていた。
だが、父上は
『夜会? お前は学業が疎かで後継者教育が進まないクセに一人前のように振る舞うな!
アリサ嬢がいるのだから出会いは必要ない。中身の伴わない社交などしなくていい!』
だけど、私は年頃の健康な男だ。みんなのように発散したい。
だが、母上は
『娼館!? 汚らわしい!
病気でもうつされたらどうするの!』
『でも、母上。周りの令息は夜会に行ったり娼館に行っています』
『一部の令息でしょう!そんな堕落した令息とは縁を切りなさい!』
使用人に手を付けようと思ったが、
『使用人や親戚の子に手を付けたら勘当するぞ』
と父上から牽制されてしまった。
悶々とした日を送る中、婚約の為、子爵領にあるクロネック子爵邸を訪れた。
父上と母上はアリサを気に入っているようで話を弾ませた。
だけど私はアリサの異母妹のメリッサから目が離せなかった。
私の好みは美人系の魅惑的な体つきの女だ。
メリッサはそれを満たしていた。
美人といえる顔に、豊かな胸と尻。
まだ14歳でコレだ。今後もっと妖艶に育つのだろう。半勃ちになったモノを鎮めるのに集中した。
それに比べてアリサの体は標準よりも細く貧相だった。
溜息が出る。
どうせならメリッサと婚約させてくれたら良かったのに。
そんなことを思いながらクロネック邸で最初の夜を迎えた。
皆が寝静まった頃、小さなノックの音がした。
開けるとガウンを纏ったメリッサが立っていた。
『ヴィンセント様』
メリッサが私の胸に身体を寄せた。
豊かな胸を押し付けて谷間を作っていた。
肩を抱き、部屋に入れてドアを閉めた。
『これがどういうことか分かっているのか?』
そう尋ねると、彼女はガウンの紐を解いた。
開いたガウンからは裸体が見えた。
彼女は何も身に付けていなかった。
ガウンのポケットから小瓶を取り出して、飲みかけの茶に注いだ。半分自ら飲むと、半分私に渡した。
『バレてしまうから静かに愛し合いましょう』
渡された茶の残りを飲み干し、寝巻きを脱ぎ、彼女ガウンを脱がせた。
ランプの灯りに照らされた裸体はとても美しかった。
192
お気に入りに追加
818
あなたにおすすめの小説
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。
火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。
王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。
そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。
エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。
それがこの国の終わりの始まりだった。
父が再婚してから酷い目に遭いましたが、最終的に皆罪人にして差し上げました
四季
恋愛
母親が亡くなり、父親に新しい妻が来てからというもの、私はいじめられ続けた。
だが、ただいじめられただけで終わる私ではない……!
(完)妹の子供を養女にしたら・・・・・・
青空一夏
恋愛
私はダーシー・オークリー女伯爵。愛する夫との間に子供はいない。なんとかできるように努力はしてきたがどうやら私の身体に原因があるようだった。
「養女を迎えようと思うわ・・・・・・」
私の言葉に夫は私の妹のアイリスのお腹の子どもがいいと言う。私達はその産まれてきた子供を養女に迎えたが・・・・・・
異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。ざまぁ。魔獣がいる世界。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜
みおな
恋愛
伯爵令嬢のジュエルは、王太子であるシリウスから求婚され、王太子妃になるべく日々努力していた。
そんなある日、ジュエルはシリウスが一人の女性と抱き合っているのを見てしまう。
その日以来、何度も何度も彼女との逢瀬を重ねるシリウス。
そんなに彼女が好きなのなら、彼女を王太子妃にすれば良い。
ジュエルが何度そう言っても、シリウスは「彼女は友人だよ」と繰り返すばかり。
堂々と嘘をつくシリウスにジュエルは・・・
勝手にしなさいよ
棗
恋愛
どうせ将来、婚約破棄されると分かりきってる相手と婚約するなんて真っ平ごめんです!でも、相手は王族なので公爵家から破棄は出来ないのです。なら、徹底的に避けるのみ。と思っていた悪役令嬢予定のヴァイオレットだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる