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14話 筋肉ダルマがいました
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今朝、無事部屋が壊れていないことを確認し私はほっとする。
よく考えれば、和也は一般人と言っても良いためルークの時の様に最悪部屋が荒れるようなことが起きるわけがないのだ。
今はアルの作った朝食を食べ終わり、紅茶を飲んでお腹休めをしている。
和也が私の淹れた紅茶を飲みたいと言い出した時、アルが和也を睨みつけた。またひと悶着あるかと思ったけれどアルは疲れた様に溜息をついて、和也を視界に淹れないように視線を逸らした。
こんなに嫌われているなんていったい和也はアルに何をしたのだろう。
それを見て笑みを深める和也に突っ込むべきでないと悟る。
「そういえば和、どうやってヤマトの国に帰るの? 港までは峠を越えないといけないでしょ? その近くには森もあるし魔獣とか襲われたら危険よね。冒険者でも雇うの?」
「ん? 俺は帰らないぞ」
「え……?」
「まだ居座る気ですか」
きょとんとする私の隣でアルは目を座らせて和也を見ていた。
「辛らつだなぁ、ディアナの弟子は。言い方が悪かったな。正確には、ここの町に家を借りて本拠地にしようと思っている」
「でも仕入れはどうするの? ヤマトの国と行き来しないとどうしようもないでしょ」
「それなら問題ない。得策があってな……」
ニヤリと笑むと、和也は二つの円盤を取り出した。
「何よそれ」
和也に対して険悪なアルも興味を持ったのか謎の円盤をじっとみている。
「これは俺が作った魔導具、どこにでもいけ~る・ゲート君3号。俺が初めて作った自信作だ」
「何ですかそのネーミングセンスの無さは。それに1号と2号は何処に行ったんですか」
苛立ちながらキレのいいツッコミをするアルに思わず笑み零れてしまう。和也は特に意味もない事が好きだからいちいち反応したら疲れるよと、内心だがアドバイスする。
「いや、その方が前になにかありそうな感じでいいだろ?」
「うん、和がそういう人だって良く知ってるわ」
「名前に対しての評価はないのか?」
「既にアルが言ってるじゃない」
呆れた様に言うと、和也は愉快だと言うように笑みを零した。
「それで、これはどうやって使うの?」
「んーと、まずは何処に行くか目的を決めて、この二つの円盤を人や物が通れるくらいの幅において……『ゲート発動』っていうと起動する」
和也が話しながら円盤を起動させると、大体2メートルくらいの長さと人が二人通れるほどの幅の中に室内にはない景色が映りこんだ。
「これは……町よね。まさかここを通るとそのまま町にけるの? 魔力も使わないの?」
「そうだが。動力源は魔原石をつかっている」
何食わぬ顔で和也は言うがこれは凄い発明だ。私も移転の術は作ったが、魔力の保有量が多い貴族は兎も角、魔力量が極端に少ない者が使うのは至難の業だ。
それに比べ、魔原石は魔力が込められた石なため誰でも使える。魔原石は魔獣を狩ればその核として出てくるので小さい物であれば手に入れやすい。
この技術が出回れば、どうなるかは想像に難くない。
「和……私の事チートチート言うけど貴方も十分チートだと思うわ。私の知る限りでこんな発明できる人なんていないわ」
「師匠も作ろうと思えば作れるんじゃないですか?」
アルも和也のその才能と技術に驚きながら、私に目を向ける。
「んー……、作れなくもないけど私的には魔道具を作るよりも魔術を作ったほうが手っ取り早いのよね。こまごましたのはあまり好きじゃないの」
「ディアナは面倒くさがりだからな。繊細な作業は向かないんだろ」
アルもそれは確かにとか頷いている。もう少し師匠の顔を立てて欲しかったな。
「失礼な言い方ね。否定できないのが否めないけど。それにしても和にこんな才能があったなんて意外だわ」
「スキルだよ。こっちに来たら使えるようになってた」
なるほど、と私は頷く。こっちにトリップしていて何かしらの影響がでていてもおかしくはないだろう。
スキルはある特定の特出した才能を表すもので、ただ出来る者とは何もかもに雲泥の差がある。それにスキル持ちは重宝されるが貴重な人材でもあるため屋敷勤めが多いが和也のように独立している者は結構珍しい。
アルは「こっち来たら」の意味は正確には分からないだろうが、スキルなのかと納得気な顔をする。
「まぁそれがあれば大丈夫ね。このまま物件でも探しに行く?」
「それも良いな。一旦荷車は預けてもいいか?」
「えぇ、大丈夫よ。アルはどうする? 一緒に和の家でも探す?」
「いえ、町に行きますが、残念なことに依頼が入っていまして。師匠の傍にずっといたいですけど町に着いたらそのまま依頼先に行きます」
「そ、そう」
何だけさらっと恥ずかしい事を言われたような気がするけど気の所為よね?
和也が生暖かい目で見てくる。居た堪れなくなるからやめてほしい。じっと睨むとクスクスと笑う和也に肘鉄を食らわせる。
痛いとか言っているけどもはやスルーだ。
三人でゲートを潜ると、普段の街並みが広がっていた。
和也がゲートの円盤を回収した後、アルと分かれて町の通りを歩いていく。
商業ギルドで物件を探し、和也の条件と一致するものを選び購入する前に事前にその物件を見に行こうとする頃には結構な時間が経っていた。
商業ギルドで渡された地図を見ながら歩いていると私たちの目の前に壁が立ちはだかった。
いや、壁と言うの語弊があったかもしれない。正しくは壁みたいな人間だ。
全身強固な筋肉で包まれており、身長も2メートルはあるだろう。正に筋肉ダルマという言葉が似合う。強面の顔で、子どもが一目見れば火が付いたように泣き出しそうなほど怖い。一見冒険者の様にも見えるが身形がしっかりしているため、ならず者ではないだろう。
「なんだお前は?」
私を庇う様に前にで、和也はその男を睨みつけた。
戦闘能力もない一般人である和也が敵う相手ではないのは確かだが何とも頼もしい限りである。
そんな和也を気にしたようにもなく、男はじろりと私を見た。
「お前が、ディアナ・ブラッドフォールか?」
「そうよ、私がディアナ・ブラッドフォールだけど何か様かしら」
傍で何勝手に会話をしているのかという様に和也が私を見るが、大丈夫だと目線で伝える。目的は私のようだしとっと要件を済ませた方が手っ取り早いのだ。
「失礼する」
男がそう言ったかと思うと不意に体が宙に浮く感覚が襲ってきた。そしてお腹周りから腰にかけて、鋼鉄の様に固い筋肉で覆われた腕に担がれているのだとすぐに気付いた。
「えっ?!」
突然の事で対処できず、唖然としてしまう。そのまま男は私を担いだまま走り出す
「瑚夜‼」
焦りすぎてしまって前世の私の名前を叫んでしまっている和也の方に意識が言ってしまう。
どうしたものかと思うも、こんな街中で魔法なんてぶっ放したら大惨事だ。剣も持って来ていないし道具を使おうにも腕ごと抱えられ足も抑えられているため、力では敵わず身動きできない。
体力の差もあるのか、和也は撒かれてしまったみたいだ。
色んな曲がり角を通っていくも、一体どこを目指しているのか見当がつかない。暫くして目的地に着いたのか地面に降ろされる。
「貴方一体何が目的なの? 私なんか誘拐して」
何も危害を加える気がないのをなんとなく感じていた私は、男をじっと見つめる。
「ディアナ・ブラッドフォール。お前に頼みがある」
真剣な顔をしながら男はある所を指さした。
「……ファンシーショップ?」
思わず疑問符を浮かべながら見た先にあったのは、何とも可愛らしいお店だった。
よく考えれば、和也は一般人と言っても良いためルークの時の様に最悪部屋が荒れるようなことが起きるわけがないのだ。
今はアルの作った朝食を食べ終わり、紅茶を飲んでお腹休めをしている。
和也が私の淹れた紅茶を飲みたいと言い出した時、アルが和也を睨みつけた。またひと悶着あるかと思ったけれどアルは疲れた様に溜息をついて、和也を視界に淹れないように視線を逸らした。
こんなに嫌われているなんていったい和也はアルに何をしたのだろう。
それを見て笑みを深める和也に突っ込むべきでないと悟る。
「そういえば和、どうやってヤマトの国に帰るの? 港までは峠を越えないといけないでしょ? その近くには森もあるし魔獣とか襲われたら危険よね。冒険者でも雇うの?」
「ん? 俺は帰らないぞ」
「え……?」
「まだ居座る気ですか」
きょとんとする私の隣でアルは目を座らせて和也を見ていた。
「辛らつだなぁ、ディアナの弟子は。言い方が悪かったな。正確には、ここの町に家を借りて本拠地にしようと思っている」
「でも仕入れはどうするの? ヤマトの国と行き来しないとどうしようもないでしょ」
「それなら問題ない。得策があってな……」
ニヤリと笑むと、和也は二つの円盤を取り出した。
「何よそれ」
和也に対して険悪なアルも興味を持ったのか謎の円盤をじっとみている。
「これは俺が作った魔導具、どこにでもいけ~る・ゲート君3号。俺が初めて作った自信作だ」
「何ですかそのネーミングセンスの無さは。それに1号と2号は何処に行ったんですか」
苛立ちながらキレのいいツッコミをするアルに思わず笑み零れてしまう。和也は特に意味もない事が好きだからいちいち反応したら疲れるよと、内心だがアドバイスする。
「いや、その方が前になにかありそうな感じでいいだろ?」
「うん、和がそういう人だって良く知ってるわ」
「名前に対しての評価はないのか?」
「既にアルが言ってるじゃない」
呆れた様に言うと、和也は愉快だと言うように笑みを零した。
「それで、これはどうやって使うの?」
「んーと、まずは何処に行くか目的を決めて、この二つの円盤を人や物が通れるくらいの幅において……『ゲート発動』っていうと起動する」
和也が話しながら円盤を起動させると、大体2メートルくらいの長さと人が二人通れるほどの幅の中に室内にはない景色が映りこんだ。
「これは……町よね。まさかここを通るとそのまま町にけるの? 魔力も使わないの?」
「そうだが。動力源は魔原石をつかっている」
何食わぬ顔で和也は言うがこれは凄い発明だ。私も移転の術は作ったが、魔力の保有量が多い貴族は兎も角、魔力量が極端に少ない者が使うのは至難の業だ。
それに比べ、魔原石は魔力が込められた石なため誰でも使える。魔原石は魔獣を狩ればその核として出てくるので小さい物であれば手に入れやすい。
この技術が出回れば、どうなるかは想像に難くない。
「和……私の事チートチート言うけど貴方も十分チートだと思うわ。私の知る限りでこんな発明できる人なんていないわ」
「師匠も作ろうと思えば作れるんじゃないですか?」
アルも和也のその才能と技術に驚きながら、私に目を向ける。
「んー……、作れなくもないけど私的には魔道具を作るよりも魔術を作ったほうが手っ取り早いのよね。こまごましたのはあまり好きじゃないの」
「ディアナは面倒くさがりだからな。繊細な作業は向かないんだろ」
アルもそれは確かにとか頷いている。もう少し師匠の顔を立てて欲しかったな。
「失礼な言い方ね。否定できないのが否めないけど。それにしても和にこんな才能があったなんて意外だわ」
「スキルだよ。こっちに来たら使えるようになってた」
なるほど、と私は頷く。こっちにトリップしていて何かしらの影響がでていてもおかしくはないだろう。
スキルはある特定の特出した才能を表すもので、ただ出来る者とは何もかもに雲泥の差がある。それにスキル持ちは重宝されるが貴重な人材でもあるため屋敷勤めが多いが和也のように独立している者は結構珍しい。
アルは「こっち来たら」の意味は正確には分からないだろうが、スキルなのかと納得気な顔をする。
「まぁそれがあれば大丈夫ね。このまま物件でも探しに行く?」
「それも良いな。一旦荷車は預けてもいいか?」
「えぇ、大丈夫よ。アルはどうする? 一緒に和の家でも探す?」
「いえ、町に行きますが、残念なことに依頼が入っていまして。師匠の傍にずっといたいですけど町に着いたらそのまま依頼先に行きます」
「そ、そう」
何だけさらっと恥ずかしい事を言われたような気がするけど気の所為よね?
和也が生暖かい目で見てくる。居た堪れなくなるからやめてほしい。じっと睨むとクスクスと笑う和也に肘鉄を食らわせる。
痛いとか言っているけどもはやスルーだ。
三人でゲートを潜ると、普段の街並みが広がっていた。
和也がゲートの円盤を回収した後、アルと分かれて町の通りを歩いていく。
商業ギルドで物件を探し、和也の条件と一致するものを選び購入する前に事前にその物件を見に行こうとする頃には結構な時間が経っていた。
商業ギルドで渡された地図を見ながら歩いていると私たちの目の前に壁が立ちはだかった。
いや、壁と言うの語弊があったかもしれない。正しくは壁みたいな人間だ。
全身強固な筋肉で包まれており、身長も2メートルはあるだろう。正に筋肉ダルマという言葉が似合う。強面の顔で、子どもが一目見れば火が付いたように泣き出しそうなほど怖い。一見冒険者の様にも見えるが身形がしっかりしているため、ならず者ではないだろう。
「なんだお前は?」
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戦闘能力もない一般人である和也が敵う相手ではないのは確かだが何とも頼もしい限りである。
そんな和也を気にしたようにもなく、男はじろりと私を見た。
「お前が、ディアナ・ブラッドフォールか?」
「そうよ、私がディアナ・ブラッドフォールだけど何か様かしら」
傍で何勝手に会話をしているのかという様に和也が私を見るが、大丈夫だと目線で伝える。目的は私のようだしとっと要件を済ませた方が手っ取り早いのだ。
「失礼する」
男がそう言ったかと思うと不意に体が宙に浮く感覚が襲ってきた。そしてお腹周りから腰にかけて、鋼鉄の様に固い筋肉で覆われた腕に担がれているのだとすぐに気付いた。
「えっ?!」
突然の事で対処できず、唖然としてしまう。そのまま男は私を担いだまま走り出す
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焦りすぎてしまって前世の私の名前を叫んでしまっている和也の方に意識が言ってしまう。
どうしたものかと思うも、こんな街中で魔法なんてぶっ放したら大惨事だ。剣も持って来ていないし道具を使おうにも腕ごと抱えられ足も抑えられているため、力では敵わず身動きできない。
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色んな曲がり角を通っていくも、一体どこを目指しているのか見当がつかない。暫くして目的地に着いたのか地面に降ろされる。
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何も危害を加える気がないのをなんとなく感じていた私は、男をじっと見つめる。
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