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2巻
2-2
しおりを挟む「でもよー、毎日同じ仕事で飽き飽きってのは、なにもアキちゃんに限ったことじゃねえよな。俺だって毎日同じような植木を切ったり刈ったりばっかりだぜ」
アキの様子を見守っていたマサが話題を戻した。
せっかく酒と料理で元気を取り戻したのだから、そのまま流してしまうという手もある。だが、『ぼったくり』の常連たちはそんなことはしない。なぜならこういった問題は、本人が心から納得しない限り、何度でもループする。伊達に長く生きているわけではない彼らは、アキの心の澱を濾す必要があると判断したのだろう。
マサ、そしてシンゾウが自分の答えを待っていることに気付いたアキは、もう一口カクテルグラスの酒を減らしてから口を開いた。
「全然違うよ。マサさんはスペシャリストじゃない」
「ス、スペシャリスト!?」
意外な言葉にマサが目を白黒させる。
「だってそうでしょ? マサさんは植木の専門家。しかも植木をどんな形に整えるか、なんて芸術そのものだよね。植木屋さんによって全然仕上がりが違うって聞いたことあるもん」
マサさんはクリエーターでスペシャリスト。それに引き替え、私なんて器用貧乏の何でも屋だ。やってることは誰かの仕事の手伝いばっかりで、特技のひとつもない……と、アキはまた愚痴を吐き始める。
「でもさ……何でも屋さんってすごく大切だと思うよ。それに、一緒に働いてる人の仕事、ちゃんとわかってるからこそ手伝えるんでしょ?」
馨がアキの顔色を窺いながらそんなことを言った。馨は会社というところで働いた経験のない自分が、口を挟んでいいのかためらったのだろう。アキはそんな馨を安心させるように、でもやっぱり少し弱々しく見える笑みを浮かべる。
「そりゃ私は年季が入ってるから、誰が何をやってるかぐらいわかってるわよ。どの段階でどんなサポートが必要になるかだって心得てる。でもそんなの自慢にもならないよ。自分の仕事って呼べるものがないんだもん……」
「そいつはちょっと違うんじゃねえか?」
次に口を開いたのはシンゾウだった。
「毎日ちゃんと気を配って見てないと、自分以外の人間が何やってるかなんて把握できねえだろう?」
「え、でもそんなの当然でしょ? みんなは営業で出たり入ったりするけど、私は一日中事務所にいるんだもん。今日は誰がどこに行ってどんな相手と商談してるかぐらい……」
「毎日同じところに出向いてるわけじゃあるまいし、いろんなところを回る営業マンの行動とか商談の進み具合なんて、知ろうともしない奴はわかりゃあしねえよ。そんな奴だっていっぱいいるだろう?」
「だって営業の人たち、慌てて帰ってきては『あの資料くれ!』なんて言うのよ。しかも『今すぐ出せ!』とか……。切羽詰まってる営業マンに、『あの資料ってどの資料ですか?』なんていちいち訊いてたら、叱られっぱなしになっちゃう。そうならないように、みんなの予定表やら日報やらチェックしまくってるわ」
「ほおー、大したもんだなアキちゃん。俺なんて最初の頃は親方に『ここら剪定しとけ』って言われて、どこまでやっていいか見当つかなくて、切っちゃなんねえ木をばっさりやっちまった。木によって弄っちゃいけねえ時期があることなんて、てんでわかっちゃいなかった。それでも『ま、そのうち上手くなるさ』なんて呑気なもんだったぜ」
「よく言うよ。あんたが若い頃、庭を見せてくれ、もしよければついでに刈らせてくれって頼みにきたの、俺はよーく覚えてるぜ。あの頃うちの裏庭の木は、あんたの練習のおかげで随分風流な格好に刈り込まれてたけどな」
マサが呑みかけの朝日山百寿盃を噴きそうになった……というか、本当に少しだけ噴いてしまった。慌てておしぼりを差し出しながら、美音もシンゾウに同意する。
「私もウメさんから聞いたことがあるわ。近所で植木屋さんが出入りしていないような家を探しては、手入れをさせてくれって頼んで回ったんですってね。枝を払ったり、消毒したり、練習だからって全然お金ももらわずに」
「まあ、駆け出しの頃だったから見てくれはイマイチだったが、それでも虫に付かれたり、病気になったりで手を焼くことがなくなって大助かりだった」
そうやって近所の庭を手入れして回るうちに腕が上がった。これはもう一人前の植木屋だ。無料というわけにはいかないだろうと、みんなしてマサにお金を払うと言い出した。だが、マサは頑として受け取らなかった。
それを機会にマサは練習をやめたが、それ以後も町の人たちはときどき、今度は仕事としてマサに庭の手入れを依頼している。
「休みのたんびにあっちこっちでいろんな木を見ては練習しまくってたあんたは、とてもじゃないが『呑気』とは言えねえな」
「どうでもいいことばっかり覚えていやがって、まったく……」
マサは口の中でぶつぶつ文句を言う。ほんのり顔が赤らんでいるのは、お気に入りの酒のせいではないだろう。
「マサさん、すごい。そんなことしてたんだ……」
アキはまじまじとマサを見つめる。人はいいけれど、どこか呑気で、ときどき見当違いのことを言ってはシンゾウやウメを呆れさせているマサが、若い頃にそんな努力をしていたなんて予想外だったのだろう。
「どんな仕事だって極めようと思えば極められる。事務所内の営業マン全員の動向をしっかり把握して補佐するって仕事は、アキちゃんにしかできない特別な仕事かもしれないぞ」
「シンゾウさん……」
「それにね、アキちゃん。そもそも、たとえ誰かの補佐ばかりの仕事でも、やる人がいなかったら困るでしょ? 私だって大したことはしてないけど、いなきゃいないで困ると思いたいよ」
だよね? と馨は確認するように美音を振り返る。眼差しにいつもの彼女らしくない真剣さが込められていた。美音は妹の中にある不安に気付き、慌てて馨の言葉を肯定する。
「もちろんよ。私一人で掃除から何から全部できるわけないもの。助っ人の馨がいなかったらお手上げよ。馨様々!」
「わー、すごい。あからさまなおべんちゃらだ!」
馨は、お姉ちゃん、そういうキャラじゃないでしょ、とからかうような、それでもちょっと嬉しそうな顔になった。
姉妹のじゃれ合いをよそに、アキは厚揚げの最後の一口を爽やかな酒とともに呑み込み、自分を慰めるように言う。
「そうね……私がいなければ、事務所のどこに何があるかわかんない人もいるんだから、私がいる意味はあるよね。あとから入ってきて、あれこれ面倒見た女の子がどんどん出世していってもそれはそれ」
アキの会社は仕事で英語を使うことが多い。会社が受験を奨励しているためTOEICで高得点を目指す社員もたくさんいる。アキの後輩の女子社員もその一人だった。
彼女はアキ同様、事務員として配属されたのだが、英語を使って仕事をする部署への配置転換を望んでいた。アキは彼女のために、社員たちがこれまでに使って効果があったと言っていた参考書や問題集を紹介し、事務所に残っていたCDなどの教材も探して渡してやった。通常の業務も可能な限り自分が引き受け、彼女が勉強する時間が少しでも多くなるように配慮もした。
その結果、彼女は会社が必要と決めた基準点を超え、海外と直接取引する部署に異動することになったのだそうだ。
アキは、晴れやかな笑顔で辞令を受け取る後輩の姿を見て、入社以来ずっと同じところにいる自分がくすんでいるように思えたのだろう。
あちゃーそっちか……と、シンゾウが小さく呟いた。彼にしては珍しく、話の本質を見誤ったことで、自分を責めているような口調だった。
アキは仕事自体がいやになったわけではない。周りの人間がどんどん階段を上がっていく。しかもそれがとうとう後輩にまで及んでしまったことで落ち込んでいたのだ。
「うーんと……アキちゃん、あれだ。出世なんてしないほうが気楽だぜ?」
「そうよねマサさん。責任も持たなきゃならないし、残業代も付かなくなったりして大変なだけよね」
アキは、素直に相づちを打った。本当は、それはわかっていても、やっぱり……と言いたかったのかもしれない。だがここでそれを嘆いてもどうにもならない。これ以上は、みんなに心配をかけるだけだと言葉をしまい込んだようだった。
もうこの話はここで終わり。聞いてくれてありがとう……そんなところだろう。
アキは思いを振り切るように、あえて元気よく注文を出す。
「美音さん、なんか生野菜食べたい! サラダとかある?」
サラダなら何種類か用意できる。和風のあっさり系でも、イタリアンのどっしりしたものでも……。けれど美音には、今のアキには別の料理のほうがよさそうに思えた。珍しい酒には珍しい肴がいいだろう。
「うーん……サラダより海苔巻きのほうがいいかも」
「海苔巻き?」
「ちょっと待ってね」
美音は、不思議そうにしているアキにもう一杯酒を注ぎ、大急ぎでキャベツ、キュウリ、それから人参を千切りにする。姉の意図を察した馨が保存用の缶から海苔を取り出し、トロ火で炙り始めた。黒、いや、濃い紫の海苔がガス火に炙られてわずかに緑を帯び、店内に磯の香りが広がっていく。
「はい、出来上がり」
しばらくして差し出された皿の上には、千切りの野菜と、同じぐらいの長さに切りそろえられたプロセスチーズ、そして八つ切りにされた海苔がのっていた。
「海苔の上に野菜とチーズをのっけて、くるっと巻いてどうぞ」
「へえー、珍しいね」
アキは早速手のひらの上に海苔をのせ、野菜と少し多めのチーズを巻くとぱくりと口に放り込む。
しばらくもぐもぐとやったあと、目を輝かせた。
「海苔がぱりぱり! でもってチーズと野菜がすごく合う!」
「チーズやバターを海苔で巻くおつまみは見たことあるが、そこに野菜まで入れちまうのは珍しいなあ」
「シンゾウさん、よかったら食べてみて!」
さっき、厚揚げを譲ってもらったお礼、とばかりにアキはシンゾウにも野菜の海苔巻きをすすめる。シンゾウはアキ同様、やっぱりチーズを多めにして海苔巻きを作った。
「ああ、これはいい。自分で材料を加減できるのもいいし、これなら野菜が嫌いな子どもでも喜んで食べるだろうな」
その言葉を聞いた美音が、ふふっと笑って馨を見た。美音の意味ありげな表情に気付き、マサが訊ねる。
「お? なんか曰くつきかあ?」
「曰くってほどじゃないのよ。ただ、その海苔巻きは生野菜が嫌いだった馨のために、うちの母が考案したの。馨はチーズと海苔は大好きだったから、それなら一緒に入れちゃえーって」
「なるほど、チーズの塩気と海苔のぱりぱりで生野菜がすんなり食べられるってことか。好き嫌いが多い子どもを持つとおっかさんは大変だな」
「マサさん、別に好き嫌いってほどじゃないよ!」
「そうそう。ただちょーっと『生の人参が苦手』だっただけよね」
「やだ、馨ちゃん、お子ちゃま丸出し……」
「子どもだったんだから当然でしょ!」
「まあいいじゃないか。おかげで酒のつまみが一品増えたんだから。生野菜をつまみにするってのは案外難しいからな。馨ちゃんのお手柄だ」
「ほんと。それに、ままごとみたいで楽しいよ、これ。海苔と野菜とチーズで、ミネラル、ビタミン、カルシウムたっぷり。元気も出るしお肌も喜ぶ優れもの! 馨ちゃん、もう一皿ちょうだい!」
馨は斜めに傾きかけていた機嫌をシンゾウの言葉で直し、アキのためにまた海苔を炙り出した。
それからしばらく常連たちと会話を楽しんだアキは、締めのスペシャル茶漬けをさらさらと掻き込んだあと「お先にー」と言って帰っていった。
引き戸が閉まったのを確認し、美音は深いため息をついた。
「ちょっとは元気が出たみたいだけど……」
しっかり食べて呑んだし、あとは睡眠! と歌うように言いながら帰っていったけれど、その機嫌の良さもどこか取り繕った感じが否めない。
海苔、梅、鮭、わさびをふんだんにのせたお茶漬けを前に、「スペシャルってやっぱり美味しいよね。あたしはスペシャリストにはなれないけど……」と漏らした一言を、美音の耳はしっかり捉えてしまった。それも含めて、いつものアキと同じとは言いがたかった。
「意外……。アキちゃん、出世したかったのか……」
キャリアウーマン志向には全然見えなかったけど……と不思議そうにする馨に、シンゾウが首を振る。
「そういうことじゃねえよ」
「俺もそう思う。たぶん、踏み台にされたみたいに思っちまったんじゃねえかな」
「あれこれ仕事しやすいように気を配ったのに、それが全然評価されなくて、つまんなくなっちゃったってこと?」
小首を傾げた馨に、シンゾウは『正解』と頷いた。
入社から何年過ぎても、代わり映えのしない我が身。しかも現状に満足し、変えようとも思わなかった自分に気付いて、虚しくなってしまった――
そんなシンゾウの説明に、マサも同意する。
「あの子は面倒見がいいから、これまでずっと文句も言わずにやってきたんだろうけど、後輩がさーっと出世していったのを見て考え込んじまったんだろうな」
「会社にいなくて一番困るのって、アキさんみたいな人なんだろうけど……」
美音もため息をつく。
外から帰ってきたときに、アキのように明るい笑顔で軽口のひとつも叩きながら迎えてくれる人というのは、会社にとって貴重だと思う。実際に会社勤めなどしたことがない美音にだってそれぐらいはわかるのだ。みんなが出かけていって、一日の仕事を終えて戻ってくる。その仕事が恙なく進むようにあれこれ気を配る。
アキは、私なんて器用貧乏の何でも屋だ、と嘆いていたけれど、馨の言うとおり、その何でも屋がいなければ回らないことは山のようにあるはずだ。
美音や常連たちから見ても、アキはとても素敵な人だ。仕事だって一生懸命しているだろうし、会社の人たちだってアキの仕事ぶりを認めているはずだ。そのことをもっとわかりやすくアキに伝えてあげられればいいのに、と悔しくなってしまう。
『ぼったくり』の常連たちは、商売人や職人が多い。会社組織とは無縁の人間には、アキの心に響く言葉を選びきれない。アキ自身、会社勤めじゃない人にはわかってもらえないと思っているかもしれない。
誰かアキの悩みを軽くしてくれる人はいないのだろうか……
店の外に出るなり、深いため息をつくアキ。そんな姿を想像し、美音は自分の無力さにやりきれなくなってしまった。
†
「ふーん……アキちゃんねえ……」
シンゾウとマサが帰ったあと、引き戸を開けたのはヤマちゃんとケンさんの二人組だった。
そうか、この二人は会社員だった!
誂えたようなタイミングでアキの心情をわかってくれそうな客が来店し、美音は早速アキの話を持ち出した。
アキの悩みを聞いた途端に、二人はいつもとは全然違う真面目な顔で考え込んだ。おそらくは、自分の若い部下たちのことを思い浮かべているのだろう。
最初に口を開いたのはケンさんだった。
「事務所にいてくれる女性社員は、俺たちにとっちゃあお袋みたいなもんなんだよな。いて当たり前、何でもやってくれて当たり前。それがお袋の仕事ってさ」
「やっぱりそうなのね……」
どこでも同じか……と思いながら、美音はケンさんにお馴染み銀ラベルのビールを注ぐ。ケンさんは金ラベルのプレミアムビールよりもドライ感の強いこのビールを好む。一方、ヤマちゃんは焼酎のお湯割りを好むが、ウメとは違って梅干しは入れない。そのほうが焼酎そのものの味がわかるから、というのが彼の持論だ。
熱いお湯割りをそっと口に含んでヤマちゃんが相づちを打つ。
「ただまあ、本人にまでそんな風に思わせるのは周りが悪いよな」
「うん、俺もそう思う。それとさ、アキちゃんは嘆いたそうだけど、器用貧乏の何でも屋って奴は、会社にとってはありがたいものなんだよな」
それを聞いて、でしょう! とばかりに勢い込んだのは馨である。
「私もそう言ったんだよ! 誰にでもできる仕事だってする人がいなければ困る……」
「じゃなくて、スペシャリストじゃないってほうだよ」
ケンさんに途中で遮られ、馨が不満そうな顔になった。
「なんで? アキちゃん、私はスペシャリストにはなれないって落ち込んでたよ。『あの子は英語のスペシャリスト目指して頑張ったけど、私にはとても無理。差がついて当然だよね』って」
それは、アキが野菜を海苔で巻きながら、ぽつりと呟いた台詞だった。
その言葉には、後輩の努力が実を結んだことを喜ぶ反面、いつまでも同じ場所にいる自分を卑下する気持ちが滲み出ていた。
さもありなん、とヤマちゃんが頷く。
「まあ……何かに秀でたスペシャリストってのはわかりやすいからなあ。でもさ、単純な話、スペシャリストだけで会社を作ろうと思ったら大変だぞ」
「そうなの? すっごく業績上がりそうじゃない?」
「馨ちゃん、悪いけど会社ってそんな単純なものじゃないよ。たとえばほら、その手元にある奴」
と言いながら、ケンさんがカウンターの中に目をやった。ケンさんの視線の先には、美音が普段からよく使う包丁が置いてあった。
「それ『三徳』とかいう奴だろう?」
「そのとおり。よく知ってますね」
三徳は、文化包丁とか万能包丁とかとも呼ばれる多機能の包丁である。肉でも野菜でも魚でも何でも切れて重宝するので、一般家庭でもよく使われている。
『ぼったくり』には三徳だけでなく、牛刀、出刃、菜切り、刺身からペティナイフ、パン切りナイフまでかなりたくさんの種類の包丁が備えられている。すべて凝り性だった父が趣味半分で買い集めたものだが、美音は、営業時間内は三徳を使うことが多かった。
「台所にそれ一本しかないって家も多いだろう。何でも切れるから、それで十分なんだ。魚を丸ごと買ってきておろすとか、肉のかたまりをばらすなら別だけど」
「そうねえ。私も仕込みには出刃とか菜切りなんかも使うけど、お店を開けたあとはもっぱら三徳ばっかりだわ。切りたいものに合わせて、狭いカウンターの中にずらりと包丁を並べておくのもちょっとね」
「だろ? 何か切るたんびに洗うだけでも大変なのに、その上、包丁まで替えるとなったらけっこう手間だ。ま、それと同じだよ」
えーっと何の話だったっけ……と首を傾げた馨は、一拍おいて声を上げた。
「そっか! 大きな魚を捌くなら出刃が必要だけど、下拵えが終わってたら三徳で十分なんだ!」
「そういうこと。スペシャリストは出刃や菜切り。よく切れるけど、それしか切れない。その点……」
「三徳なら何でも切れる、だよね!」
よくできました、とばかりにケンさんが頷いた。
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