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ウワバミたちの女子会
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「あーお腹一杯。随分食べたわねえ」
あー幸せ、とばかり、女たちが小上がりに転がっている。
「随分呑んだわねーも追加すべきなんじゃ……?」
客の大半が初見だということも忘れて、美音は思わずそう突っ込みたくなる。
いったい何杯の名倉山が、そしてそのほかの酒が彼女らの喉の奥に消えたのか。
その量を考えただけでも美音は目眩がする。何よりも、冷蔵庫の酒を軒並み乾されて、明日からの営業が危ういぐらいだった。
ともはこの女たちを指して『酒豪』だといったけれど、とんでもない。
これはもう『ウワバミ』レベルである。食べるほうにしたって、美音が作る料理を片っ端から元気よく平らげる。女子会にありがちな、目の前の皿を放置してしゃべりまくり味をどんどん劣化させる、あるいはダイエットを気にしてちょい残し、なんてことは一切なかった。
料理人として嬉しい限りではあるが、ちょっと行き過ぎではないのか。
日頃からこんなに食べているとしたら、彼女らのスリムな体型はまるで納得いかない。
彼女らの上司は、こんなカロリーを簡単に消費してしまうほどの激務を強いているのだろうか。
商売で酒食を提供している美音ですら怯えてしまうほどの量を胃に収めた挙げ句、最後に出てきた一言にはまったく参らされた。
「美音さーん。甘物ほしーい! デザート! スイーツ、かもーん!!」
ああ……と美音は脱力する。
彼女らは意気投合して延々と自分たちの一番身近にいる上司あるいは恋人の悪口を言い募っていたが、こんな化け物達を相手にして大変なのは彼らの方ではないのか。会ったこともない男達のために美音は祈りを捧げてやりたくなってしまった。
「はいはい。スイーツね」
美音がものすごいため息をついたところで、ウワバミたちはもう気にもとめない。
ひたすら楽しい美味しい嬉しいと大はしゃぎである。そこまで盛大に発散させなければならないほど、大きなストレスを抱えているのだろうかと、ほんの少しだけ同情する美音だった。
いつもならこんな出し方はしない。こんな方法はありえない。
そうは思ったけれど、もう半ばどうでもいいや状態の美音は、冷蔵庫で冷やしてあったケーキをどーんとホールごと小上がりのテーブルに出した。
「うわー……きれーい……。日本のケーキだー」
そんな風にため息混じりに呟いたのはミズホだった。
ドイツのケーキってどれもこれも、ばーん! としてて、ちっとも乙女じゃないのよね~なんて言う。一児の母にもなって、乙女? と突っ込みたくなる。だが、確かに本で見たドイツのケーキは、ぶっきらぼうな真四角だったり、ホールを扇形に切ってあるにしてもその高さというか厚みは日本のケーキの倍近くあったりする。それを見慣れてしまえば、日本のケーキの繊細さは最早憧れレベルだ。
「好きなだけ切ってお召し上がり下さい」
と、ケーキ皿とナイフを渡すと『甘物は別腹』がモットーの女たちは早速切り分け始めた。
「きゃあ~美音さん、芸が細かい! これってムースだけだと思ってたら底に薄くスポンジ敷いてあるし、下半分レアチーズじゃない! 地味な外見で三層なんてやるわねー」
一番にナイフを入れたカヤノが、切り口を観察して喜んでいる。
「当たり前よ、美音さんだもの。ケーキだってとことんやるわよ!」
と、トモが威張った。
誰の手柄なの、それは……少なくともあなたじゃないでしょ、と美音は力尽きそうになる。
「これ桃のムースね! 黄桃が挟んであるから、色もすごくきれい!」
さっきまでおっさんの飲み会みたいだったのが、あっという間に普通の女子会に戻った。
スイーツの力というのは全く侮れない。そしてこの女たちはもっと侮れなかった。
カウンターの中に立ち並ぶ日本酒の空き瓶。空っぽになったたくさんの皿やグラス。その後始末を考えて、美音と馨はため息をつく。
「なんでこんなことになっちゃったんだろ……」
馨が呆れた口調でこぼす。こんな女子会前代未聞だった。
「またこんなことを頼まれたら、どうする……?」
馨がこっそり小声で訊いてきた。
「うーん……やっぱり受けちゃうわね、きっと」
と、答えたあと、美音は自分で自分を笑った。
大変だったけど、すごく楽しかった。なんというか本当に心の底から楽しかったのだ。
美音はいつも客を楽しませることで自分も楽しんできたが、今日はもう純粋にその場にいることが楽しかった。空いた皿を何度も運んで洗いながら『また来てくれるといいね、この人達』と繰り返していたところをみると、どうやら馨も同じ思いだったらしい。
来るほうも迎えるほうも楽しい宴。トモたちの女子会は、そんな珍しい集いだった。
* * * * *
開始も定刻なら終了もきっちり予定通りだった。
「じゃあ美音さん、ごちそうさま。今日は本当にありがとう、おかげですごく楽しかった」
トモがいかにも百貨店勤めといわんばかりのきれいなお辞儀とともに礼を言った。
残りの女たちも彼女に倣い、丁寧に頭を下げる。あれだけ呑んだお酒はいったいどこに消えたの? と思いたくなるほどしっかりとした足取りで、ウワバミたちは帰っていった。
ああ、疲れた……でも……
引き戸の外に出て、彼女らを見送りながら美音は思う。
あの人達、本当に扱いは大変そうだけどすごく魅力的だ。大人だけれど、純粋だし、負けん気は強いけど配慮に富む。自分の痛みは千年でも堪えそうなのに、人の痛みとなったらただの一分も耐えられず、何とか痛みを取り除こうと奔走しそうだ。
上司なら、特にこの女たちに競り負けないほど優れた人間なら、こういう部下がほしいと思うだろう。さらに鍛え上げて、その成長を見守りたいと願うに違いない。だからこそ、彼女らの日常は大変だし、たまにはこんな大騒ぎもしたくなるのだ。
優れた人間のそばにはいつだって、彼らを引っ張ったり、押し上げたりする存在がいる。それは仕事のことだけじゃない。あのウワバミたちは、プライベートでも充実しているような気配だった。きっとみんな素敵な彼氏がいるのだろう。
それに引き替え……と、美音はまるで胸の奥をぐっさり突き刺されたような気分になる。
お店にばっかりかまけてないで、いい加減、彼氏でも作ったら? と馨にからかわれるたびに「だっていい男がいないんだもん!」なんて言い返してきた。けれど、周りにいい男がいない、と嘆きたくなる状況は、自分がいい女じゃないからできてしまうのかもしれない……
だが美音はそう思った次の瞬間、自分の考えをさっさと消しゴムで消した。そんなこと考えたって仕方がない。私は私。これでも一生懸命やってるんだから、そのうちきっといいこともある。
そして、店の中に戻ってことさら元気な声を上げた。
「それにしても、すごかったねえ!」
ほんとほんと、と馨もすぐに同調する。
「あんなにお酒呑める女の人、初めて見たよ。しかも六人揃って、だもんね!」
「類友って、ああいう人たちのことを言うんだろうね」
「もう全身に『できる女』って書いてあったね」
「できる女集団に襲われて、『ぼったくり』は瀕死の重傷よ。明日の仕込み大変だわ」
作り置きの常備菜まで使い果たしたせいで、全てを一から作り直さねばならない。酒の補充だって大変だ。明日の作業量を考えただけでもうんざりしてしまう。
「まあ、大丈夫だよ。お姉ちゃんも『できる女』だからさ」
突然馨にそんなことを言われて、美音はきょとんとする。
「私?」
何を今さら、と馨は笑い出す。
「その若さで、っていってももう三十だけどさ。お父さんたちが残したこの店をちゃんと守って回してるんだよ。できる女に決まってるじゃん」
「そんなの当たり前じゃない。ずっと手伝って仕込まれたんだし、馨だっているし」
「それでも、よ。できると思わなかったらお父さんだってあんなに厳しく仕込まなかったし、できない女ならとっくに店を潰してる」
「そうかな……?」
「そうなの。第一お父さん、私には甘かったじゃない。最初から勘定に入れてなかったんだよ。だからね……」
馨はそこで一拍おいて、改めて美音に言う。
「お姉ちゃんはあの人たちに中に入っても絶対見劣りしないよ!」
あまりにもタイムリーな台詞に、美音はぎくりとする。
この妹は、私がさっき消しゴムで消した思いを察してしまったのだろうか……
さらに馨は付け加える。
「それとさあ……」
「なに?」
「多分あの人もそう思ってるよ」
「だれが?」
「要さん」
意外な名前が出てきて、美音の目が大きく見開かれた。
「あの人さ、けっこううちの店のこと考えて、あれこれアドバイスしてくれるけど、ちょっと言い方が不親切でわかり辛いよね。シンゾウさんみたいに、細かく説明してくれたりしない。だけど、それでもお姉ちゃんならちゃんとわかるって思ってるみたい。お父さんもそういうとこあったけど、ちょっと似てるよ」
美音は父と要の共通点など考えたこともなかった。だが、言われてみれば確かにちょっと似ている。皮肉な物言いなどそっくりかもしれない。だとしたら、あの人にとって私は鍛え甲斐のある部下みたいなものなのだろうか……
その考えに辿り着いたとき、美音はなぜかちょっとつまらないような気分になる。そんな自分に首を傾げながら、美音はまあいいか、とばかり明日の仕込みの算段を始めた。
End.
あー幸せ、とばかり、女たちが小上がりに転がっている。
「随分呑んだわねーも追加すべきなんじゃ……?」
客の大半が初見だということも忘れて、美音は思わずそう突っ込みたくなる。
いったい何杯の名倉山が、そしてそのほかの酒が彼女らの喉の奥に消えたのか。
その量を考えただけでも美音は目眩がする。何よりも、冷蔵庫の酒を軒並み乾されて、明日からの営業が危ういぐらいだった。
ともはこの女たちを指して『酒豪』だといったけれど、とんでもない。
これはもう『ウワバミ』レベルである。食べるほうにしたって、美音が作る料理を片っ端から元気よく平らげる。女子会にありがちな、目の前の皿を放置してしゃべりまくり味をどんどん劣化させる、あるいはダイエットを気にしてちょい残し、なんてことは一切なかった。
料理人として嬉しい限りではあるが、ちょっと行き過ぎではないのか。
日頃からこんなに食べているとしたら、彼女らのスリムな体型はまるで納得いかない。
彼女らの上司は、こんなカロリーを簡単に消費してしまうほどの激務を強いているのだろうか。
商売で酒食を提供している美音ですら怯えてしまうほどの量を胃に収めた挙げ句、最後に出てきた一言にはまったく参らされた。
「美音さーん。甘物ほしーい! デザート! スイーツ、かもーん!!」
ああ……と美音は脱力する。
彼女らは意気投合して延々と自分たちの一番身近にいる上司あるいは恋人の悪口を言い募っていたが、こんな化け物達を相手にして大変なのは彼らの方ではないのか。会ったこともない男達のために美音は祈りを捧げてやりたくなってしまった。
「はいはい。スイーツね」
美音がものすごいため息をついたところで、ウワバミたちはもう気にもとめない。
ひたすら楽しい美味しい嬉しいと大はしゃぎである。そこまで盛大に発散させなければならないほど、大きなストレスを抱えているのだろうかと、ほんの少しだけ同情する美音だった。
いつもならこんな出し方はしない。こんな方法はありえない。
そうは思ったけれど、もう半ばどうでもいいや状態の美音は、冷蔵庫で冷やしてあったケーキをどーんとホールごと小上がりのテーブルに出した。
「うわー……きれーい……。日本のケーキだー」
そんな風にため息混じりに呟いたのはミズホだった。
ドイツのケーキってどれもこれも、ばーん! としてて、ちっとも乙女じゃないのよね~なんて言う。一児の母にもなって、乙女? と突っ込みたくなる。だが、確かに本で見たドイツのケーキは、ぶっきらぼうな真四角だったり、ホールを扇形に切ってあるにしてもその高さというか厚みは日本のケーキの倍近くあったりする。それを見慣れてしまえば、日本のケーキの繊細さは最早憧れレベルだ。
「好きなだけ切ってお召し上がり下さい」
と、ケーキ皿とナイフを渡すと『甘物は別腹』がモットーの女たちは早速切り分け始めた。
「きゃあ~美音さん、芸が細かい! これってムースだけだと思ってたら底に薄くスポンジ敷いてあるし、下半分レアチーズじゃない! 地味な外見で三層なんてやるわねー」
一番にナイフを入れたカヤノが、切り口を観察して喜んでいる。
「当たり前よ、美音さんだもの。ケーキだってとことんやるわよ!」
と、トモが威張った。
誰の手柄なの、それは……少なくともあなたじゃないでしょ、と美音は力尽きそうになる。
「これ桃のムースね! 黄桃が挟んであるから、色もすごくきれい!」
さっきまでおっさんの飲み会みたいだったのが、あっという間に普通の女子会に戻った。
スイーツの力というのは全く侮れない。そしてこの女たちはもっと侮れなかった。
カウンターの中に立ち並ぶ日本酒の空き瓶。空っぽになったたくさんの皿やグラス。その後始末を考えて、美音と馨はため息をつく。
「なんでこんなことになっちゃったんだろ……」
馨が呆れた口調でこぼす。こんな女子会前代未聞だった。
「またこんなことを頼まれたら、どうする……?」
馨がこっそり小声で訊いてきた。
「うーん……やっぱり受けちゃうわね、きっと」
と、答えたあと、美音は自分で自分を笑った。
大変だったけど、すごく楽しかった。なんというか本当に心の底から楽しかったのだ。
美音はいつも客を楽しませることで自分も楽しんできたが、今日はもう純粋にその場にいることが楽しかった。空いた皿を何度も運んで洗いながら『また来てくれるといいね、この人達』と繰り返していたところをみると、どうやら馨も同じ思いだったらしい。
来るほうも迎えるほうも楽しい宴。トモたちの女子会は、そんな珍しい集いだった。
* * * * *
開始も定刻なら終了もきっちり予定通りだった。
「じゃあ美音さん、ごちそうさま。今日は本当にありがとう、おかげですごく楽しかった」
トモがいかにも百貨店勤めといわんばかりのきれいなお辞儀とともに礼を言った。
残りの女たちも彼女に倣い、丁寧に頭を下げる。あれだけ呑んだお酒はいったいどこに消えたの? と思いたくなるほどしっかりとした足取りで、ウワバミたちは帰っていった。
ああ、疲れた……でも……
引き戸の外に出て、彼女らを見送りながら美音は思う。
あの人達、本当に扱いは大変そうだけどすごく魅力的だ。大人だけれど、純粋だし、負けん気は強いけど配慮に富む。自分の痛みは千年でも堪えそうなのに、人の痛みとなったらただの一分も耐えられず、何とか痛みを取り除こうと奔走しそうだ。
上司なら、特にこの女たちに競り負けないほど優れた人間なら、こういう部下がほしいと思うだろう。さらに鍛え上げて、その成長を見守りたいと願うに違いない。だからこそ、彼女らの日常は大変だし、たまにはこんな大騒ぎもしたくなるのだ。
優れた人間のそばにはいつだって、彼らを引っ張ったり、押し上げたりする存在がいる。それは仕事のことだけじゃない。あのウワバミたちは、プライベートでも充実しているような気配だった。きっとみんな素敵な彼氏がいるのだろう。
それに引き替え……と、美音はまるで胸の奥をぐっさり突き刺されたような気分になる。
お店にばっかりかまけてないで、いい加減、彼氏でも作ったら? と馨にからかわれるたびに「だっていい男がいないんだもん!」なんて言い返してきた。けれど、周りにいい男がいない、と嘆きたくなる状況は、自分がいい女じゃないからできてしまうのかもしれない……
だが美音はそう思った次の瞬間、自分の考えをさっさと消しゴムで消した。そんなこと考えたって仕方がない。私は私。これでも一生懸命やってるんだから、そのうちきっといいこともある。
そして、店の中に戻ってことさら元気な声を上げた。
「それにしても、すごかったねえ!」
ほんとほんと、と馨もすぐに同調する。
「あんなにお酒呑める女の人、初めて見たよ。しかも六人揃って、だもんね!」
「類友って、ああいう人たちのことを言うんだろうね」
「もう全身に『できる女』って書いてあったね」
「できる女集団に襲われて、『ぼったくり』は瀕死の重傷よ。明日の仕込み大変だわ」
作り置きの常備菜まで使い果たしたせいで、全てを一から作り直さねばならない。酒の補充だって大変だ。明日の作業量を考えただけでもうんざりしてしまう。
「まあ、大丈夫だよ。お姉ちゃんも『できる女』だからさ」
突然馨にそんなことを言われて、美音はきょとんとする。
「私?」
何を今さら、と馨は笑い出す。
「その若さで、っていってももう三十だけどさ。お父さんたちが残したこの店をちゃんと守って回してるんだよ。できる女に決まってるじゃん」
「そんなの当たり前じゃない。ずっと手伝って仕込まれたんだし、馨だっているし」
「それでも、よ。できると思わなかったらお父さんだってあんなに厳しく仕込まなかったし、できない女ならとっくに店を潰してる」
「そうかな……?」
「そうなの。第一お父さん、私には甘かったじゃない。最初から勘定に入れてなかったんだよ。だからね……」
馨はそこで一拍おいて、改めて美音に言う。
「お姉ちゃんはあの人たちに中に入っても絶対見劣りしないよ!」
あまりにもタイムリーな台詞に、美音はぎくりとする。
この妹は、私がさっき消しゴムで消した思いを察してしまったのだろうか……
さらに馨は付け加える。
「それとさあ……」
「なに?」
「多分あの人もそう思ってるよ」
「だれが?」
「要さん」
意外な名前が出てきて、美音の目が大きく見開かれた。
「あの人さ、けっこううちの店のこと考えて、あれこれアドバイスしてくれるけど、ちょっと言い方が不親切でわかり辛いよね。シンゾウさんみたいに、細かく説明してくれたりしない。だけど、それでもお姉ちゃんならちゃんとわかるって思ってるみたい。お父さんもそういうとこあったけど、ちょっと似てるよ」
美音は父と要の共通点など考えたこともなかった。だが、言われてみれば確かにちょっと似ている。皮肉な物言いなどそっくりかもしれない。だとしたら、あの人にとって私は鍛え甲斐のある部下みたいなものなのだろうか……
その考えに辿り着いたとき、美音はなぜかちょっとつまらないような気分になる。そんな自分に首を傾げながら、美音はまあいいか、とばかり明日の仕込みの算段を始めた。
End.
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