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1話
しおりを挟むバシッ
『っ……あ~ぁ、こりゃあ肩外れちまったわ…お姉さん…慰謝料…』
"…よりにもよって変な奴とぶつかっちゃったな…"
『ぁ゛あ゛?今なんつった?』
"うるせぇな…こんな街中で喚くなよ…"
『んだとテメェコラッ!!』
"全く…面倒臭い……馬鹿な単細胞だな……"
『このクソ女ぁぁああ!!』
ドカッ
ほんと…面倒臭い
『どうしたのその傷!!また喧嘩?!』
家に帰ると母さんに怒鳴られる
『女の子なんだから顔は大事にしなさいってあれほど………ハァ』
"ため息つきたいのはこっちの方なんだけど…"
『ちょっ……!奏!!』
私には似合わない…"奏"なんて名前…
そんな可愛い女じゃねぇ……
私は桜坂 奏
よく似合わない名前と言われる
それもそうだ…毎日喧嘩して帰ってくるような女なんだから…
私は小さい頃から思ったことを声に出してしまう癖があるようで…
人は頭の中で人を恨んだり、貶したりするだろう
私はそれが無意識のうちに声に出てしまう
今じゃ一匹狼
こんな自分大っ嫌い
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