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第2章 フェアリーテイルの雫
第17話『護衛任務』
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暗い夜が明け、また朝がくる。
明け方まで夜間警備に就いていたジークは、まだ重たい体を無理やり起こしてベッドを出た。
しょぼしょぼと開かない半開きの目を擦り、気合いで体を動かす。
破れかけているボロボロのカーテンを開ければ、どんよりとした曇り空が広がっていた。
寝起きが悪いジークは、ゆっくりとした動作で制服に着替える。
ここは、狭い寝室を木の板で仕切っただけの簡単な個室で、他の三人は起きているのか、リビング(という事にした部屋)の方から物音がする。
「あー、まだ寝ていたいんだぞ……」
ジークはそう呟くと、半分寝たままの頭を起こすように、ふらふらと歩き出した。
木の板を横にずらし、隣のベッドを横切ろうとしたところで思い出したように引き返す。
ベッドに立てかけていた細剣を握り、護拳の位置にいるフィアへ笑いかけた。
エリュシオン傭兵団の入団試験で力を貸してくれた彼女は、ジークと一緒に戦う決意をし、この剣の姿となってしまった。
もう、話すことも出来なくなってしまったものの、不思議と彼女は傍にいてくれているような気がするのだ。
こうして、今も笑顔で筋肉を見せつけるポーズで存在している。
寝室を出てボロい洗面台で顔を洗い、いつものようにリビングで軽い食事を摂ろうとしていると、ハツが荷物を念入りに確認していた。
「あれ、今日って何かあったんだっけ?」
昨日の残りのパンを食べようとしたジークは、手を止めて訊ねる。
「おめぇが寝てる間に、村長のジイさんが来て、仕事を依頼されたさ」
手元の薬草を数えながら、ハツは返事をした。
「仕事って、いつもの畑仕事かい? それとも、例の星送りかい?」
「ゲルダ婆さんの護衛さな」
いまいち話がわかっていないジークに、ハツは短く付け加える。
「なんだって……!」
ジークは、思わず持っていたパンをテーブルに叩きつけてしまった。護衛任務、という文字が頭の中で輝いていく気がした。
今まで雑用ばかりの緩い仕事しかなかったのだ。なくなりかけていたやる気が、たったいま叩きつけた昨日の残りの固いパンのように形を戻していく。
「それなら、のんびりしてる場合じゃないんだぞ! シャオロンとネクラーノンはどこに行ったんだい? ……ブフォ!」
いそいそとパンを頬張ったジークは、盛大にむせながらも強引に水で流し込んで支度を始める。
「ネクラ野郎はまだ寝てるさ。体調が悪いんじゃねぇさ?」
背後でむせているジークを見てもなお助けず、冷静に返すハツは、自分の準備を淡々と進めていた。
多少のことがあっても、自分がよければそれでいい。このスタイルを貫くのがハツなのだ。
というか、そもそもネクラーノンの体調不良は、呪いの薬草スープを大量に食べたせいな気がする。
「そ、そうなのかい……ゲホッ!」
ジークがやかましく準備を進めていると、ドアが押し開かれ、鍋を持ったシャオロンが戻ってきた。いま出来上がったばかりなのか、鍋からは甘い匂いがしている。
シャオロンはジークに気付くと、曇りのない太陽のように笑った。
「あ、オハヨウ! 二人ともまだ寝てたカラ、目覚ましに隣のオバサンに薬草スープを作ってもらってきたンダヨ!」
「君に心はないのかい?」
真顔のジークは思わず本音がもれてしまった。
だが、鍋からは薬草の臭いがしないので、すぐにそれも冗談だとわかってしまう。
軽く蓋を開けてみれば、パンにミルク、卵を絡めてこんがり焼いた美味しそうな料理が入っている。最近は貧困まっしぐらだったので、卵やミルクも久しぶりに見るものだ。
「昨日は、残飯処理させたカラネ」
そう言ってシャオロンは照れたように眉を下げて笑う。
「いや、残飯処理の自覚はあったのかい」
お詫びじゃないのかよ、とジークはまたも本音をもらしてしまった。
シャオロンは、ネクラーノンにだけ何故か当たりが強かったり、本心がわからないことを言ったりするが、きっと元々の性格は感情豊かで面倒見もいいのだろう。
ハツだって、薄情な時もあるが、あまり自分から喋ることはなくても、困った時はさりげなく手を貸してくれている。
言葉よりも態度で表してくれるのでわかりやすく、口数も少なく言わなくていい事は話さない。
ネクラーノンも、まだわからないところがあるが憎めない。
以前、入団試験で出会ったばかりの時は、性格も何もかも違う即席のチームで不安しかなかった。けれど、ゆっくりと確実に本当の仲間になりつつある。
ジークは、それが嬉しくて、このまま平穏に過ごしていければいいと思っていた。
とはいえ、そうのんびりもしていられない。
寝ぼけているネクラーノンを叩き起こし、急いで村長の家にゲルダさんを迎えに行った。
今回の護衛の仕事は、ベレット村から少し離れたところにある、ドナの森にゲルダさんを送り届ける事。
その森に生えているエダの花を摘んでくるのが目的で、星送りの為に必要なものらしい。
日が暮れる前に帰って来たいので、さっそく出発する。
白くて丸い、しわしわ団子のようなゲルダ婆さんを連れて草原を歩く。
今日は生憎の曇り空だったけれど、村の外に広がる大草原は、天気がいい日には最高に気持ちがいいのだ。
「ゲルダさん、歩くのがしんどい時は言ってくださいね?」
ジークは、ゲルダさんに歩く速さを合わせていく。
「……」
「……ゲルダさん?」
………………。
心なしかゲルダさんは震えているようにも見え、返事はない。
もしかしたら、耳が遠くてよく聞こえなかったのかもしれないと思ったジークは、今度はもう少し近くで話そうとした。
そこに、ゲルダさんから放たれた右拳が唸り、炸裂する。
「ぶぇッ⁉」
まさかの不意打ちに変な声が出てしまう。
老人にしては力強く、脈打つ血管が浮き出ている黄金のストレートは、見事にジークの左頬を打ち抜いた。
「なっ、何事ですかな!」
その一瞬の出来事に、まだ目が覚めていなかったネクラーノンは、弾かれたように辺りを見渡す。
「この、ババア……!」
ハツはナイフの柄に手をかけ、シャオロンは何かに気付いて声を上げた。
「あぁっ! ゲルダサンの手に……!」
そう言って彼が指さした先には、ゲルダさんの手に握られた四本の棒があった。
棒の先には、陽の光を反射してきらきらと輝く透明な球体がついており、中には色とりどりの木の実がちりばめられている。
ジークは、それが何なのかすぐに気づいた。
「あ! これ、もしかしてアメじゃないかい?」
殴られた、というより勢いよくアメを取り出した所に、たまたまジークの顔があったのだろう。
ゆっくりとした動作で、ゲルダさんは四人にアメを配ってくれた。
「ワー、きれいだねェ」
「……毒は入ってねぇさな?」
「小生、このような菓子は初めて見ましたぞ! これはおいひいですな!」
三者三様な反応にジークは苦笑する。ゲルダさんは、しわしわの顔でニコリと笑うと、杖を持ち上げて先端で四人の頭を優しく撫でてくれた。
「おお……」
ジークは戸惑いながらも、されるがままに撫でられる。
通常は、仕事の依頼者からこういう物をもらったり、撫でてもらうことなんてないのだが、これはあれだ。
四人の孫とおばあちゃん。間違いない。
ゲルダさんは、ジーク達を自分の孫のように思っているのか、わざわざ手作りのお菓子をくれたのだ。
「あ、アメかー……うん!」
ほぼ初対面の人からもらったお菓子を食べることに迷っていたジークは、意を決してゲルダさんの気持ちを受け取ることにした。
ちなみに、ネクラーノンはもらってすぐに躊躇なく食べていた。
まさか毒は入っていないとは思いたいが、食べてみると甘くて木の実の触感も面白い。
きっと、今日の為に作ってくれたんだろう。
ゲルダさんに悪意なんてないだろうに、さっきまで疑っていた自分が恥ずかしくなってしまった。
ゲルダさんは、背は子供くらいで年月を重ねた肌はしわが深く刻まれている。
見ただけでは、今にも腰の骨が折れてしまいそうなほどに頼りない。
それなのに、不思議といるだけで場が和んでいく。
途中、足を滑らせて丘から転げ落ちていったネクラーノンに優しく寄り添ってくれていたし、お菓子だけじゃなく薬草の知識もあるようで、魔物との戦闘で怪我をしたハツに自作の薬をくれたりもした。
ジークに家族の記憶はないが、きっと、おばあちゃんがいたらこんな感じだったんだろうな、と少し切なくなった。
和やかに進む道だが、当然、魔物も襲ってくる。
「これで全部! みんな、大丈夫かい?」
襲ってきた土の塊を、フィアが宿る細剣で突き崩したジークは、ゲルダさんと仲間の無事を確かめる。
「大丈夫だヨ!」
最後の一体を蹴り捨てたシャオロンが、手を上げて返事した。
「小生も無事ですぞ!」
「こっちも終わったさ!」
ネクラーノンは呪文が書いてある本を閉じ、ハツも頷く。
いつもの魔物の討伐とは違い、今回は護衛する相手がいる仕事だ。ジークはいつもにまして気を配っていた。
途中、背の高い草に紛れたゲルダさんが行方不明になる事件も起きたが、四人はなんとか目的地に送り届けることが出来たのだった。
明け方まで夜間警備に就いていたジークは、まだ重たい体を無理やり起こしてベッドを出た。
しょぼしょぼと開かない半開きの目を擦り、気合いで体を動かす。
破れかけているボロボロのカーテンを開ければ、どんよりとした曇り空が広がっていた。
寝起きが悪いジークは、ゆっくりとした動作で制服に着替える。
ここは、狭い寝室を木の板で仕切っただけの簡単な個室で、他の三人は起きているのか、リビング(という事にした部屋)の方から物音がする。
「あー、まだ寝ていたいんだぞ……」
ジークはそう呟くと、半分寝たままの頭を起こすように、ふらふらと歩き出した。
木の板を横にずらし、隣のベッドを横切ろうとしたところで思い出したように引き返す。
ベッドに立てかけていた細剣を握り、護拳の位置にいるフィアへ笑いかけた。
エリュシオン傭兵団の入団試験で力を貸してくれた彼女は、ジークと一緒に戦う決意をし、この剣の姿となってしまった。
もう、話すことも出来なくなってしまったものの、不思議と彼女は傍にいてくれているような気がするのだ。
こうして、今も笑顔で筋肉を見せつけるポーズで存在している。
寝室を出てボロい洗面台で顔を洗い、いつものようにリビングで軽い食事を摂ろうとしていると、ハツが荷物を念入りに確認していた。
「あれ、今日って何かあったんだっけ?」
昨日の残りのパンを食べようとしたジークは、手を止めて訊ねる。
「おめぇが寝てる間に、村長のジイさんが来て、仕事を依頼されたさ」
手元の薬草を数えながら、ハツは返事をした。
「仕事って、いつもの畑仕事かい? それとも、例の星送りかい?」
「ゲルダ婆さんの護衛さな」
いまいち話がわかっていないジークに、ハツは短く付け加える。
「なんだって……!」
ジークは、思わず持っていたパンをテーブルに叩きつけてしまった。護衛任務、という文字が頭の中で輝いていく気がした。
今まで雑用ばかりの緩い仕事しかなかったのだ。なくなりかけていたやる気が、たったいま叩きつけた昨日の残りの固いパンのように形を戻していく。
「それなら、のんびりしてる場合じゃないんだぞ! シャオロンとネクラーノンはどこに行ったんだい? ……ブフォ!」
いそいそとパンを頬張ったジークは、盛大にむせながらも強引に水で流し込んで支度を始める。
「ネクラ野郎はまだ寝てるさ。体調が悪いんじゃねぇさ?」
背後でむせているジークを見てもなお助けず、冷静に返すハツは、自分の準備を淡々と進めていた。
多少のことがあっても、自分がよければそれでいい。このスタイルを貫くのがハツなのだ。
というか、そもそもネクラーノンの体調不良は、呪いの薬草スープを大量に食べたせいな気がする。
「そ、そうなのかい……ゲホッ!」
ジークがやかましく準備を進めていると、ドアが押し開かれ、鍋を持ったシャオロンが戻ってきた。いま出来上がったばかりなのか、鍋からは甘い匂いがしている。
シャオロンはジークに気付くと、曇りのない太陽のように笑った。
「あ、オハヨウ! 二人ともまだ寝てたカラ、目覚ましに隣のオバサンに薬草スープを作ってもらってきたンダヨ!」
「君に心はないのかい?」
真顔のジークは思わず本音がもれてしまった。
だが、鍋からは薬草の臭いがしないので、すぐにそれも冗談だとわかってしまう。
軽く蓋を開けてみれば、パンにミルク、卵を絡めてこんがり焼いた美味しそうな料理が入っている。最近は貧困まっしぐらだったので、卵やミルクも久しぶりに見るものだ。
「昨日は、残飯処理させたカラネ」
そう言ってシャオロンは照れたように眉を下げて笑う。
「いや、残飯処理の自覚はあったのかい」
お詫びじゃないのかよ、とジークはまたも本音をもらしてしまった。
シャオロンは、ネクラーノンにだけ何故か当たりが強かったり、本心がわからないことを言ったりするが、きっと元々の性格は感情豊かで面倒見もいいのだろう。
ハツだって、薄情な時もあるが、あまり自分から喋ることはなくても、困った時はさりげなく手を貸してくれている。
言葉よりも態度で表してくれるのでわかりやすく、口数も少なく言わなくていい事は話さない。
ネクラーノンも、まだわからないところがあるが憎めない。
以前、入団試験で出会ったばかりの時は、性格も何もかも違う即席のチームで不安しかなかった。けれど、ゆっくりと確実に本当の仲間になりつつある。
ジークは、それが嬉しくて、このまま平穏に過ごしていければいいと思っていた。
とはいえ、そうのんびりもしていられない。
寝ぼけているネクラーノンを叩き起こし、急いで村長の家にゲルダさんを迎えに行った。
今回の護衛の仕事は、ベレット村から少し離れたところにある、ドナの森にゲルダさんを送り届ける事。
その森に生えているエダの花を摘んでくるのが目的で、星送りの為に必要なものらしい。
日が暮れる前に帰って来たいので、さっそく出発する。
白くて丸い、しわしわ団子のようなゲルダ婆さんを連れて草原を歩く。
今日は生憎の曇り空だったけれど、村の外に広がる大草原は、天気がいい日には最高に気持ちがいいのだ。
「ゲルダさん、歩くのがしんどい時は言ってくださいね?」
ジークは、ゲルダさんに歩く速さを合わせていく。
「……」
「……ゲルダさん?」
………………。
心なしかゲルダさんは震えているようにも見え、返事はない。
もしかしたら、耳が遠くてよく聞こえなかったのかもしれないと思ったジークは、今度はもう少し近くで話そうとした。
そこに、ゲルダさんから放たれた右拳が唸り、炸裂する。
「ぶぇッ⁉」
まさかの不意打ちに変な声が出てしまう。
老人にしては力強く、脈打つ血管が浮き出ている黄金のストレートは、見事にジークの左頬を打ち抜いた。
「なっ、何事ですかな!」
その一瞬の出来事に、まだ目が覚めていなかったネクラーノンは、弾かれたように辺りを見渡す。
「この、ババア……!」
ハツはナイフの柄に手をかけ、シャオロンは何かに気付いて声を上げた。
「あぁっ! ゲルダサンの手に……!」
そう言って彼が指さした先には、ゲルダさんの手に握られた四本の棒があった。
棒の先には、陽の光を反射してきらきらと輝く透明な球体がついており、中には色とりどりの木の実がちりばめられている。
ジークは、それが何なのかすぐに気づいた。
「あ! これ、もしかしてアメじゃないかい?」
殴られた、というより勢いよくアメを取り出した所に、たまたまジークの顔があったのだろう。
ゆっくりとした動作で、ゲルダさんは四人にアメを配ってくれた。
「ワー、きれいだねェ」
「……毒は入ってねぇさな?」
「小生、このような菓子は初めて見ましたぞ! これはおいひいですな!」
三者三様な反応にジークは苦笑する。ゲルダさんは、しわしわの顔でニコリと笑うと、杖を持ち上げて先端で四人の頭を優しく撫でてくれた。
「おお……」
ジークは戸惑いながらも、されるがままに撫でられる。
通常は、仕事の依頼者からこういう物をもらったり、撫でてもらうことなんてないのだが、これはあれだ。
四人の孫とおばあちゃん。間違いない。
ゲルダさんは、ジーク達を自分の孫のように思っているのか、わざわざ手作りのお菓子をくれたのだ。
「あ、アメかー……うん!」
ほぼ初対面の人からもらったお菓子を食べることに迷っていたジークは、意を決してゲルダさんの気持ちを受け取ることにした。
ちなみに、ネクラーノンはもらってすぐに躊躇なく食べていた。
まさか毒は入っていないとは思いたいが、食べてみると甘くて木の実の触感も面白い。
きっと、今日の為に作ってくれたんだろう。
ゲルダさんに悪意なんてないだろうに、さっきまで疑っていた自分が恥ずかしくなってしまった。
ゲルダさんは、背は子供くらいで年月を重ねた肌はしわが深く刻まれている。
見ただけでは、今にも腰の骨が折れてしまいそうなほどに頼りない。
それなのに、不思議といるだけで場が和んでいく。
途中、足を滑らせて丘から転げ落ちていったネクラーノンに優しく寄り添ってくれていたし、お菓子だけじゃなく薬草の知識もあるようで、魔物との戦闘で怪我をしたハツに自作の薬をくれたりもした。
ジークに家族の記憶はないが、きっと、おばあちゃんがいたらこんな感じだったんだろうな、と少し切なくなった。
和やかに進む道だが、当然、魔物も襲ってくる。
「これで全部! みんな、大丈夫かい?」
襲ってきた土の塊を、フィアが宿る細剣で突き崩したジークは、ゲルダさんと仲間の無事を確かめる。
「大丈夫だヨ!」
最後の一体を蹴り捨てたシャオロンが、手を上げて返事した。
「小生も無事ですぞ!」
「こっちも終わったさ!」
ネクラーノンは呪文が書いてある本を閉じ、ハツも頷く。
いつもの魔物の討伐とは違い、今回は護衛する相手がいる仕事だ。ジークはいつもにまして気を配っていた。
途中、背の高い草に紛れたゲルダさんが行方不明になる事件も起きたが、四人はなんとか目的地に送り届けることが出来たのだった。
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