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第5話:落第魔法師は手本を見せる
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三限と四限の授業は校庭で行われる。一限の授業で打ちのめされたアネット先生は元の調子を取り戻していた。リアナの言う通り、俺の心配は杞憂だったようだ。
「今日の授業は魔法師にとって最も重要な正確性を鍛えるため、遠距離からの的当てをやってもらう。どれだけ強力な魔法を使えても、的に当たらなければ意味がないのだ。三限の間は各々自習して分からないところがあれば聞きに来い。四限にテストを行う」
一限の酷い授業から一転して、これはかなり実のある内容だ。俺も最初の三百年くらいは延々と的に向かって正確に当てられるように練習したものだ。
八か所に設置された的の前に列が出来て、生徒たちは順番に魔法を撃っていく。俺はその様子を傍観していた。
「アキヤは練習しなくていいのか?」
アネット先生が訊ねてきた。
「俺はいきなり試験があっても大丈夫ですよ」
「ふむ、大した自信じゃないか。いきなり試験があっても大丈夫だと言ったが、それは本当か?」
「ええ、それがどうかしましたか?」
「では、試してみよう」
アネット先生は首からぶら下げている笛をピューっと鳴らした。
練習をしていた生徒たちから注目が集まる。
「今からアキヤが的当ての試験を受けるそうだ。見に来たい者は来るように」
先生が声を張り上げて言うと、あっという間に全員が集まった。見に来るかどうかは自由のはずなのに、全員が集まるなんて注目されてるんだな、俺。
「じゃあ、さっそく一番の的を使って試験をしようか。目印として引いてある白い線より後ろからなら、どこから撃っても構わないぞ」
「わかりました。じゃあそこから撃っても面白くないので、もうちょっと後ろに下がりますよ」
俺は白線からどんどん遠くに離れていき――校庭の端に着いた。
「おい! そんなところから撃ったら届く前に消滅するぞ!」
「問題ありません! じゃあ、いきますね!」
俺は宣言してから、後ろを向いた。
魔法発動の瞬間まで的を見る必要も無ければ、前を向いている必要も無い。
位置さえわかっていれば、どこからでも同じだ。
腕だけを的の方に正確に向けて、魔法の準備を始める。
「後ろ向いた!?」
「まさかあれだけ離れた場所から目で見ずに魔法を!?」
「さすがのアキヤ君でもそれは無理でしょ!」
生徒たちがわーわーと騒いでいるのが聞こえてくる。
構わず【火炎球】を放った。
距離が長いため、威力は高めに設定した。
【火炎球】が真っ直ぐ的に近づいていく――白線を越えた。
そのまま【火炎球】は綺麗な線を描き、的に着弾した。
ボンッという音が鳴り終わった後には、的の中心に焦げた跡が残った。
「ほ、本当に当たっちゃったあああああああ!?」
「嘘でしょ!? こんなのあり得ないって! きっと夢よ夢! って、痛っ、夢じゃない!?」
「これってもしかして先生より凄いんじゃ!?」
俺が校庭の端からゆっくりと戻ってくると、大変な騒ぎになっていたようだった。
「先生、どうでしたか?」
「文句なしの満点だよ。はぁ……君というやつはどこまで常人離れしているんだ?」
アネット先生は呆れた声で点数を教えてくれた。
三百年もこれだけのために頑張った結果が報われた感じがして、嬉しかった。
「良かったです。みんなの参考になりましたかね?」
「良い意味で参考にならなかっただろうな……あー、みんなは落ち込まず練習に戻ってくれ」
「「「「「はーい!」」」」」
集まっていた生徒たちは、またすぐに散り散りになった。
三限の授業序盤で試験を満点で終えてしまった俺は、特にやることもないので、改めてみんなが練習する様子を見ておくことにした。
リアナとメアリーは威力は出ているものの、正確性に関してはちょっとアレな感じだ。十発ずつ撃っているようだが、半分くらいが的に当たっていない。
二人は悔しそうに唇を噛んで、また最後尾に戻った。
次に、最後の方に並んでいたリーシャの順番がやってくる。
彼女は十発の魔法を撃って、十発とも的に命中。そのうちの一発がちょうど的の中心に着弾した。
「リーシャ様凄い……」
「アキヤ君が異常なだけで、凄いって!」
「むしろこっちの方が参考になるかも!」
十五、六歳ということを考えれば、リーシャはかなり正確に魔法を使いこなしている。努力を重ねた後も見られるが、やっぱり彼女は天才だ。
「わ、悪くない気分ですわね……」
褒められて照れているのか、リーシャは少し俯きながら最後尾まで歩いた。
リーシャのもとにリアナとメアリーが駆け寄ってくる。
「リーシャ凄いなあ。良かったらちょっと指導してもらえないかな?」
「今のどうやったの!? コツとか教えてよ!」
意外そうにリーシャは目を丸くした。
「し、仕方がないですわね……特別に高貴な私が直々に教えて差し上げますわ!」
彼女はしっかりとリアナとメアリーの実技を見ていたようで、次から次へと指摘していく。
「まずは姿勢ですわね。アキヤはちょっと例外ですけれど、基本的にはこう、どっしりと構えてブレないようにするのですわ。リアナ……はその、その辺が出来ていないのですわ!」
「なるほど……! 自分ではあんまり意識できてなかったかも。参考になるわ!」
「それで、メアリー……は、もうちょっとしっかり的を見るということが大切ですわね。アキヤはちょっと例外ですけれど、魔法に集中しすぎて前を見ていないと当たるものも当たらないのですわ!」
「言われてみれば確かにそうだわ! ちゃんと見てくれてたんだ!」
リアナとメアリーにリーシャが適切なアドバイスをしてから、二人は十発中十発を的に当てることができるようになった。中心からは大分逸れているが、あの一瞬でここまで上達させたことに生徒たちは驚いたようで、
「リーシャ様、私にも教えて!」
「私にもどうすればいいのかお願いします!」
「どこがダメなのか教えて!」
リーシャの周りにひっきりなしにクラスメイトが集まってくる。
彼女はかなり困惑しているらしく、目を回していた。
「わ、私のことはリーシャと呼ぶのですわ! 様呼びなんてよそよそしいですの!」
「わかりました! リーシャ、お願いします!」
「なんかアキヤ君の下僕になってからリーシャちょっと変わったかも?」
「なんか前より親しみやすくて良いよね~」
クラスで浮いていた彼女だが、嫌われていたわけではなかったらしい。きっかけがあれば、どうにでもなったのだ。……俺はほとんど何もしていないのだから、これはリーシャの実力だ。
あっという間に四限になり、的当ての試験が始まった。
リーシャの教えを受けた生徒たちはほとんどの生徒が的に当てることができるようになり、偶然ではあるが中心に当てることができた者も続出した。
「リーシャありがとうね!」
「アキヤ君が目を付けたってことはこういうことなのね!」
「アキヤ君凄い!」
途中からなぜか俺への絶賛に変わってしまったが、リーシャが皆から感謝され、受け入れられたという事実に揺るぎはない。
俺は授業が終わった後、リーシャの様子を見に行った。
「今日の私、なんだか変ですわ。クラスのみんなと話せてちょっと楽しかった……みたいな」
「別に変じゃないと思うぞ。楽しかったんなら、リーシャはそうしたかったってことじゃないのか?」
「うぅ……それは断じて認めるわけにはいきませんわ」
「強情な奴だな」
「はぁ……それにしても、結局友達はできませんでしたわ」
リーシャは俺の命令をちゃんと守るつもりだったらしく、溜息をついた。お仕置きを覚悟したような諦めも含んだような溜息。
「……えーと、だな。何を言ってるんだ?」
「何をって、アキヤが言い始めたことでしょう? 今日中に友達が一人できなかったら、お仕置きをするって。そう命令しましたわよね?」
「ああ、したけど。……リーシャは命令を守ったよな?」
「へ?」
本当に理解していない。友達ができたことに気づいていなかった。
「リーシャ、寮まで一緒に帰ろ?」
「何してるのよ。さっさと戻らないとシャワー室いっぱいになっちゃうわよ?」
リアナとメアリーがリーシャを呼んでいる。
「え? ……え?」
リーシャは困惑していた。
「友達ってのはさ、いつの間にかできるもんなんだよ」
「そう……でしたの」
リーシャはかなり照れた様子で二人と並んで寮へと戻っていった。
……さて、俺も今日から部屋が割り当てられているんだ。さっさと部屋について休みたい。
「今日の授業は魔法師にとって最も重要な正確性を鍛えるため、遠距離からの的当てをやってもらう。どれだけ強力な魔法を使えても、的に当たらなければ意味がないのだ。三限の間は各々自習して分からないところがあれば聞きに来い。四限にテストを行う」
一限の酷い授業から一転して、これはかなり実のある内容だ。俺も最初の三百年くらいは延々と的に向かって正確に当てられるように練習したものだ。
八か所に設置された的の前に列が出来て、生徒たちは順番に魔法を撃っていく。俺はその様子を傍観していた。
「アキヤは練習しなくていいのか?」
アネット先生が訊ねてきた。
「俺はいきなり試験があっても大丈夫ですよ」
「ふむ、大した自信じゃないか。いきなり試験があっても大丈夫だと言ったが、それは本当か?」
「ええ、それがどうかしましたか?」
「では、試してみよう」
アネット先生は首からぶら下げている笛をピューっと鳴らした。
練習をしていた生徒たちから注目が集まる。
「今からアキヤが的当ての試験を受けるそうだ。見に来たい者は来るように」
先生が声を張り上げて言うと、あっという間に全員が集まった。見に来るかどうかは自由のはずなのに、全員が集まるなんて注目されてるんだな、俺。
「じゃあ、さっそく一番の的を使って試験をしようか。目印として引いてある白い線より後ろからなら、どこから撃っても構わないぞ」
「わかりました。じゃあそこから撃っても面白くないので、もうちょっと後ろに下がりますよ」
俺は白線からどんどん遠くに離れていき――校庭の端に着いた。
「おい! そんなところから撃ったら届く前に消滅するぞ!」
「問題ありません! じゃあ、いきますね!」
俺は宣言してから、後ろを向いた。
魔法発動の瞬間まで的を見る必要も無ければ、前を向いている必要も無い。
位置さえわかっていれば、どこからでも同じだ。
腕だけを的の方に正確に向けて、魔法の準備を始める。
「後ろ向いた!?」
「まさかあれだけ離れた場所から目で見ずに魔法を!?」
「さすがのアキヤ君でもそれは無理でしょ!」
生徒たちがわーわーと騒いでいるのが聞こえてくる。
構わず【火炎球】を放った。
距離が長いため、威力は高めに設定した。
【火炎球】が真っ直ぐ的に近づいていく――白線を越えた。
そのまま【火炎球】は綺麗な線を描き、的に着弾した。
ボンッという音が鳴り終わった後には、的の中心に焦げた跡が残った。
「ほ、本当に当たっちゃったあああああああ!?」
「嘘でしょ!? こんなのあり得ないって! きっと夢よ夢! って、痛っ、夢じゃない!?」
「これってもしかして先生より凄いんじゃ!?」
俺が校庭の端からゆっくりと戻ってくると、大変な騒ぎになっていたようだった。
「先生、どうでしたか?」
「文句なしの満点だよ。はぁ……君というやつはどこまで常人離れしているんだ?」
アネット先生は呆れた声で点数を教えてくれた。
三百年もこれだけのために頑張った結果が報われた感じがして、嬉しかった。
「良かったです。みんなの参考になりましたかね?」
「良い意味で参考にならなかっただろうな……あー、みんなは落ち込まず練習に戻ってくれ」
「「「「「はーい!」」」」」
集まっていた生徒たちは、またすぐに散り散りになった。
三限の授業序盤で試験を満点で終えてしまった俺は、特にやることもないので、改めてみんなが練習する様子を見ておくことにした。
リアナとメアリーは威力は出ているものの、正確性に関してはちょっとアレな感じだ。十発ずつ撃っているようだが、半分くらいが的に当たっていない。
二人は悔しそうに唇を噛んで、また最後尾に戻った。
次に、最後の方に並んでいたリーシャの順番がやってくる。
彼女は十発の魔法を撃って、十発とも的に命中。そのうちの一発がちょうど的の中心に着弾した。
「リーシャ様凄い……」
「アキヤ君が異常なだけで、凄いって!」
「むしろこっちの方が参考になるかも!」
十五、六歳ということを考えれば、リーシャはかなり正確に魔法を使いこなしている。努力を重ねた後も見られるが、やっぱり彼女は天才だ。
「わ、悪くない気分ですわね……」
褒められて照れているのか、リーシャは少し俯きながら最後尾まで歩いた。
リーシャのもとにリアナとメアリーが駆け寄ってくる。
「リーシャ凄いなあ。良かったらちょっと指導してもらえないかな?」
「今のどうやったの!? コツとか教えてよ!」
意外そうにリーシャは目を丸くした。
「し、仕方がないですわね……特別に高貴な私が直々に教えて差し上げますわ!」
彼女はしっかりとリアナとメアリーの実技を見ていたようで、次から次へと指摘していく。
「まずは姿勢ですわね。アキヤはちょっと例外ですけれど、基本的にはこう、どっしりと構えてブレないようにするのですわ。リアナ……はその、その辺が出来ていないのですわ!」
「なるほど……! 自分ではあんまり意識できてなかったかも。参考になるわ!」
「それで、メアリー……は、もうちょっとしっかり的を見るということが大切ですわね。アキヤはちょっと例外ですけれど、魔法に集中しすぎて前を見ていないと当たるものも当たらないのですわ!」
「言われてみれば確かにそうだわ! ちゃんと見てくれてたんだ!」
リアナとメアリーにリーシャが適切なアドバイスをしてから、二人は十発中十発を的に当てることができるようになった。中心からは大分逸れているが、あの一瞬でここまで上達させたことに生徒たちは驚いたようで、
「リーシャ様、私にも教えて!」
「私にもどうすればいいのかお願いします!」
「どこがダメなのか教えて!」
リーシャの周りにひっきりなしにクラスメイトが集まってくる。
彼女はかなり困惑しているらしく、目を回していた。
「わ、私のことはリーシャと呼ぶのですわ! 様呼びなんてよそよそしいですの!」
「わかりました! リーシャ、お願いします!」
「なんかアキヤ君の下僕になってからリーシャちょっと変わったかも?」
「なんか前より親しみやすくて良いよね~」
クラスで浮いていた彼女だが、嫌われていたわけではなかったらしい。きっかけがあれば、どうにでもなったのだ。……俺はほとんど何もしていないのだから、これはリーシャの実力だ。
あっという間に四限になり、的当ての試験が始まった。
リーシャの教えを受けた生徒たちはほとんどの生徒が的に当てることができるようになり、偶然ではあるが中心に当てることができた者も続出した。
「リーシャありがとうね!」
「アキヤ君が目を付けたってことはこういうことなのね!」
「アキヤ君凄い!」
途中からなぜか俺への絶賛に変わってしまったが、リーシャが皆から感謝され、受け入れられたという事実に揺るぎはない。
俺は授業が終わった後、リーシャの様子を見に行った。
「今日の私、なんだか変ですわ。クラスのみんなと話せてちょっと楽しかった……みたいな」
「別に変じゃないと思うぞ。楽しかったんなら、リーシャはそうしたかったってことじゃないのか?」
「うぅ……それは断じて認めるわけにはいきませんわ」
「強情な奴だな」
「はぁ……それにしても、結局友達はできませんでしたわ」
リーシャは俺の命令をちゃんと守るつもりだったらしく、溜息をついた。お仕置きを覚悟したような諦めも含んだような溜息。
「……えーと、だな。何を言ってるんだ?」
「何をって、アキヤが言い始めたことでしょう? 今日中に友達が一人できなかったら、お仕置きをするって。そう命令しましたわよね?」
「ああ、したけど。……リーシャは命令を守ったよな?」
「へ?」
本当に理解していない。友達ができたことに気づいていなかった。
「リーシャ、寮まで一緒に帰ろ?」
「何してるのよ。さっさと戻らないとシャワー室いっぱいになっちゃうわよ?」
リアナとメアリーがリーシャを呼んでいる。
「え? ……え?」
リーシャは困惑していた。
「友達ってのはさ、いつの間にかできるもんなんだよ」
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リーシャはかなり照れた様子で二人と並んで寮へと戻っていった。
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