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第一章(約11万字)
第3話:《限界突破》
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《限界突破》って何だ?
《限界突破》すると戦闘力の差を埋められるってことなのか?
考えてもわからないが、今失うものは何もない。
俺は、迷うことなく全ての魔物の《限界突破》を選択した。
スライム(★1)×10と、ひよこ(★1)×10と、トカゲ(★1)×10が光に包まれ――
――――――――――
名称:強スライム(★2)×1
特徴:スライム(★1)から大幅に強化されている。
名称:強ひよこ(★2)×1
特徴:ひよこ(★1)から大幅に強化されている。
名称:強トカゲ(★2)×1
特徴:トカゲ(★1)から大幅に強化されている。
――――――――――
一回り以上大きくなった★2の魔物が現れたのだった。
隣にいるひよこ(★1)一体と、スライム(★1)×2を比較すれば違いは一目瞭然だ。
★1の頃は手の平に収まる程度のサイズだったが、★2に進化した今は狼の魔物に負けない圧を感じるくらいに頼りになりそうな見た目になっている。
これなら、勝てるかもしれない。
「行け!」
指示を出すと、三体の魔物が狼の魔物に襲い掛かる。
まず、強スライムがネバネバした液体を吐いて狼の魔物を足止め。
そして、強ひよこと強トカゲが挟み込む。
同時に狼の魔物に爪を刺すと、ダメージが入ったようだ。
素早い動きで狼の魔物の攻撃を避けつつ、何度も爪による攻撃を繰り返すことで約二分が経過した頃には倒すことができた。
な、何かわからないが……助かった!
そして、俺の力で召喚した魔物が敵を倒したからなのか、レベルが上がったようだった。
――――――――――
レベルアップしました! レベル1→レベル2
・レベル2に達したため、《魔物召喚》のレベル上限が解放されました。
――――――――――
更に、ステータスも表示された。
――――――――――
レベル:2
職業:ガチャテイマー
スキルポイント:1
生命力:120
魔力:118
物理攻撃力:12
物理防御力:11
魔法攻撃力:11
魔法抵抗力:10
攻撃速度:13
移動速度:10
――――――――――
ステータスは『ステータスを見たい』と念じることでいつでも見られるようだ。
数字に関しては比較するものがないので、これが強いのか弱いのかはよくわからない。
そういえば、『スキルポイント』ってなんだ?
などと疑問が浮かんだが、すぐに解決した。
――――――――――
所有スキル
・魔物召喚 Lv.1 [+]
――――――――――
[+]を押してみると、新たなメッセージウィンドウが現れた。
――――――――――
スキルポイントを消費して、『魔物召喚Lv.1』→『魔物召喚Lv.2』にしますか?
※消費SP:1
――――――――――
いつの間にか獲得していたスキルポイントを消費して、スキルレベルを上げてみる。
スキルレベルが上がったことで、今のところ何か変化があったような感覚はない。
とりあえず、試してみよう。
「まずは、狼の魔物から《魔石》を回収して……」
回収した《魔石》を使って、魔物を召喚してみる。
すると、なんとトカゲ(★2)が召喚されたのだった。
「★2の魔物⁉」
『魔物召喚』のレベルが1のときは、魔石を消費して召喚する魔物は★1だった。
つまり、スキルレベルが上がったことによりコストの変化なく最初から★2の魔物を召喚できるようになったことになる。
それだけじゃない
。
「え、既に召喚してある魔物もランクアップできるのか⁉」
それぞれ★1のひよこが一体、トカゲが二体いたのだが、この子たちも★2にランクアップすることができた。
「魔物を倒して俺自身のレベルを上げれば、『魔物召喚』のレベルを上げられるようになって、『魔物召喚』のレベルを上げると強い魔物を召喚できるようになる……ってことか」
★1の魔物と★2の魔物で目に見える能力差があった。
★1の魔物しか召喚できないと思っていたついさっきまでは、『ガチャテイマー』はハズレ職だとばかり思っていた。
だけど、これからもし★3や★4の魔物を召喚できるようになれば……。
いつの間にか、俺は『ガチャテイマー』に期待していた。
そして、その期待は間違っていなかった。
「行け!」
俺は、新たに召喚した魔物を加えたスカッドで次々と近くにいる魔物を倒していく。
そして、倒した魔物から魔石を回収して、新たな味方を召喚する。
この繰り返しでどんどん召喚獣が増えていき、強スライム(★2)×10、強ひよこ(★2)×10、強トカゲ(★2)×10と、また十体ずつのセットが揃った。
さっきと同じ要領で《限界突破》してみる。
すると――
――――――――――
名称:銅スライム(★3)×1
特徴:強スライム(★2)から大幅に強化されている。
名称:銅ひよこ(★3)×1
特徴:強ひよこ(★2)から大幅に強化されている。
名称:銅トカゲ(★3)×1
特徴:強トカゲ(★2)から大幅に強化されている。
――――――――――
★3への進化に成功したのだった。
それぞれ大きさは強シリーズの頃と変わらないが、色が銅色に変化している。
これで、俺は確信した。
『ガチャテイマー』は当たりスキルだ!
星数の序列がどういったルールで決められているのかわからないが、この職なら十分に強い魔物とも戦えるはずだ。
いずれは白銀の狼にも勝てるかもしれない。
これなら、稲本も俺を不要とは言わないはず……いや、でもそれでいいのか?
どうして、あんな追い出され方をした俺が頭を下げて、役に立つことを証明してまで戻らなきゃならない?
そうだ、戻る必要はない。
このまま『ガチャテイマー』を駆使して強くなればいいんだ。
遠藤や片桐たちはともかく、稲本からは頭を下げられても戻るもんか。
そうと決まれば、更に魔石を回収して強くなるとしよう。
《限界突破》すると戦闘力の差を埋められるってことなのか?
考えてもわからないが、今失うものは何もない。
俺は、迷うことなく全ての魔物の《限界突破》を選択した。
スライム(★1)×10と、ひよこ(★1)×10と、トカゲ(★1)×10が光に包まれ――
――――――――――
名称:強スライム(★2)×1
特徴:スライム(★1)から大幅に強化されている。
名称:強ひよこ(★2)×1
特徴:ひよこ(★1)から大幅に強化されている。
名称:強トカゲ(★2)×1
特徴:トカゲ(★1)から大幅に強化されている。
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一回り以上大きくなった★2の魔物が現れたのだった。
隣にいるひよこ(★1)一体と、スライム(★1)×2を比較すれば違いは一目瞭然だ。
★1の頃は手の平に収まる程度のサイズだったが、★2に進化した今は狼の魔物に負けない圧を感じるくらいに頼りになりそうな見た目になっている。
これなら、勝てるかもしれない。
「行け!」
指示を出すと、三体の魔物が狼の魔物に襲い掛かる。
まず、強スライムがネバネバした液体を吐いて狼の魔物を足止め。
そして、強ひよこと強トカゲが挟み込む。
同時に狼の魔物に爪を刺すと、ダメージが入ったようだ。
素早い動きで狼の魔物の攻撃を避けつつ、何度も爪による攻撃を繰り返すことで約二分が経過した頃には倒すことができた。
な、何かわからないが……助かった!
そして、俺の力で召喚した魔物が敵を倒したからなのか、レベルが上がったようだった。
――――――――――
レベルアップしました! レベル1→レベル2
・レベル2に達したため、《魔物召喚》のレベル上限が解放されました。
――――――――――
更に、ステータスも表示された。
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レベル:2
職業:ガチャテイマー
スキルポイント:1
生命力:120
魔力:118
物理攻撃力:12
物理防御力:11
魔法攻撃力:11
魔法抵抗力:10
攻撃速度:13
移動速度:10
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ステータスは『ステータスを見たい』と念じることでいつでも見られるようだ。
数字に関しては比較するものがないので、これが強いのか弱いのかはよくわからない。
そういえば、『スキルポイント』ってなんだ?
などと疑問が浮かんだが、すぐに解決した。
――――――――――
所有スキル
・魔物召喚 Lv.1 [+]
――――――――――
[+]を押してみると、新たなメッセージウィンドウが現れた。
――――――――――
スキルポイントを消費して、『魔物召喚Lv.1』→『魔物召喚Lv.2』にしますか?
※消費SP:1
――――――――――
いつの間にか獲得していたスキルポイントを消費して、スキルレベルを上げてみる。
スキルレベルが上がったことで、今のところ何か変化があったような感覚はない。
とりあえず、試してみよう。
「まずは、狼の魔物から《魔石》を回収して……」
回収した《魔石》を使って、魔物を召喚してみる。
すると、なんとトカゲ(★2)が召喚されたのだった。
「★2の魔物⁉」
『魔物召喚』のレベルが1のときは、魔石を消費して召喚する魔物は★1だった。
つまり、スキルレベルが上がったことによりコストの変化なく最初から★2の魔物を召喚できるようになったことになる。
それだけじゃない
。
「え、既に召喚してある魔物もランクアップできるのか⁉」
それぞれ★1のひよこが一体、トカゲが二体いたのだが、この子たちも★2にランクアップすることができた。
「魔物を倒して俺自身のレベルを上げれば、『魔物召喚』のレベルを上げられるようになって、『魔物召喚』のレベルを上げると強い魔物を召喚できるようになる……ってことか」
★1の魔物と★2の魔物で目に見える能力差があった。
★1の魔物しか召喚できないと思っていたついさっきまでは、『ガチャテイマー』はハズレ職だとばかり思っていた。
だけど、これからもし★3や★4の魔物を召喚できるようになれば……。
いつの間にか、俺は『ガチャテイマー』に期待していた。
そして、その期待は間違っていなかった。
「行け!」
俺は、新たに召喚した魔物を加えたスカッドで次々と近くにいる魔物を倒していく。
そして、倒した魔物から魔石を回収して、新たな味方を召喚する。
この繰り返しでどんどん召喚獣が増えていき、強スライム(★2)×10、強ひよこ(★2)×10、強トカゲ(★2)×10と、また十体ずつのセットが揃った。
さっきと同じ要領で《限界突破》してみる。
すると――
――――――――――
名称:銅スライム(★3)×1
特徴:強スライム(★2)から大幅に強化されている。
名称:銅ひよこ(★3)×1
特徴:強ひよこ(★2)から大幅に強化されている。
名称:銅トカゲ(★3)×1
特徴:強トカゲ(★2)から大幅に強化されている。
――――――――――
★3への進化に成功したのだった。
それぞれ大きさは強シリーズの頃と変わらないが、色が銅色に変化している。
これで、俺は確信した。
『ガチャテイマー』は当たりスキルだ!
星数の序列がどういったルールで決められているのかわからないが、この職なら十分に強い魔物とも戦えるはずだ。
いずれは白銀の狼にも勝てるかもしれない。
これなら、稲本も俺を不要とは言わないはず……いや、でもそれでいいのか?
どうして、あんな追い出され方をした俺が頭を下げて、役に立つことを証明してまで戻らなきゃならない?
そうだ、戻る必要はない。
このまま『ガチャテイマー』を駆使して強くなればいいんだ。
遠藤や片桐たちはともかく、稲本からは頭を下げられても戻るもんか。
そうと決まれば、更に魔石を回収して強くなるとしよう。
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