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真・らぶ・CAL・てっと 十
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さて、話を佑の方に戻そう。
時間は少々前後するが、北条治がS・C部室から飛び出ていったすぐ後のこと。
「忠告しておくが育嶋」
「何ですか」
呆然としていた佑は、井沢正の声に機械的に答えた。
今までのやりとりに、正が聞き耳を立てていた事にはまだ気づかないようだ。
「あまり強情だと、君は後輩殺しになるぞ」
正の横には、例によって浅間浩がいた。
ニヤニヤ笑っているだけで、特に発言しようとする様子はない。
「綿密には『後輩を見殺し』だがな」
「ど」
正の発言が意味するショックに『それは綿密じゃなく厳密』と思う余地もない。
「どういう事ですか!」
「知りたいかね?」
正はニヤリと笑った。
知りたいような知りたくないような……複雑な思いが佑の心をよぎるが、後輩のそんな葛藤など気にする正ではなく
「では左腕を出せ」
と言い放った。
佑は、無言ながらもその命令に従った。
その行為の意味を尋ねている場合ではなさそうだからだ。
すると、注射器を取り出した正は、まるで熟練の看護師のように手早く採血をすませてしまった。
どれくらいあざやかだったかというと、採血が終わり、その後に消毒用フェノールを含んだ脱脂綿で注射跡をぬぐわれるまで、軽い痛みを感じるヒマもなかったくらいである。
「つっ!?」
「さて、これを遠心分離機にかける、と」
これまた手早く試験官に移した血液を、特製の実験器具にセットした。
その器具――遠心分離器により、1分足らずで分離が終わる。
「さてこの血清を」
と別な注射器に移して、脇にあるケージからマウスをとりだした。
マウスといってもパソコンの操作をするためのデバイスではなく、いわゆるネズミすなわち実験動物である。
そして、それへ作ったばかりの血清を素早く注射してしまう。 マウスはもがく暇もない。
野口英世かブ◯ック・ジャックか、はたまた加速装置でもついているのかという手際の良さであった。
うわさには聞いていたが、実際に正の手技を目にするのは佑も初めてなのだった。
浩も同様だったようで、ニヤニヤ笑いが消えている。
なにせ、今までの作業に5分と経っていないのだから凄まじい。
特殊な遠心分離機を使ったとはいえ、大変なスピードである。
「いいかね? これが君の血清を打ったマウスだ。 MYとしとこうか?」
「はい」
いやいやながらも、佑は頷いた。
拒否したって話がすすまないからである。
「そして、だ」
ニヤリ、の大きさはもっと増大していた。
「これを見たまえ」
そう言って正が取り出した十センチ四方くらいの小さいプラスチック槽で動いていたもの、それはマウスに似ていたが明らかにマウスではない。
耳も毛もしっぽもないマウスなどいるものか……少なくとも、佑の知る限りの自然のマウスには。
「こっちの擬似マウスは、北条の体質と同じにした素体だ。 いくつか造ったうちの10匹がちょうどうまくいったんでな。 これはMHとしておくか。 『素体たち』の方が確かかな? 誤差を考慮して5対5にしたのだからな」
「で?」
『体質を同じにした』とか『造った』とかいう不遜な言い方を無視して話を続けようとする佑。
そこを追及し始めるとキリがない相手なのだからどうしようもない。
しかしどうも本当に造ったらしかった。
つくづくとんでもない科学技術力ではある。
「二組に分けた素体たち、つまりMH1sとMH2sの生命力をどう見るかね?」
「特に変わりがあるようには」
「見えない、だろう。 ランダムなので当然だな。 違いがあったらその方が困る」
薄笑いを浮かべるその姿は、悪魔というあだ名に相応しいと佑は感じていた。
だが、ある意味では尊敬もしてしまっているのも確かで、それがまた困ったものなのだった。
「では『加速槽』へと移動するぞ? もちろんこの『加速槽』の効果はわかっているな?」
正の師匠が造ったという『加速槽』を披露されたのは去年の事だが、確かにその効力は知っている。
「通常時間の約30から500倍の速度の時間を経過させることができるんでしょう?」
半分ふてくされながらも答えると
「そのとおり。 しかも化学的のみ・生体的のみのそれも可能だ」
それは初耳だった。
「で、入れる前にMYをMH1の方へ入れておく、と」
両者は特にケンカするでもなく仲良くしている、ように見えた。
「こちらには」
MH1sと少し隔たった槽にMH2sを入れながら
「MH2と、そして」
ケージから、なんの処理もしていないとおぼしきマウスをつかみ出して
「ごくごく普通の」
「ミッキー」
今まで黙ってニヤニヤ笑っていただけの浅間浩が余計な合いの手を入れるのにもかまわず
「マウスを一緒に入れる」
対照実験というやつだ、そう告げたあと蓋をし、安全装置をはずした正は加速槽を動作させた。
そして待つこと30分。 加速槽を止めると悠然と告げる。
「もう大体いい頃だろう」
「全部死んでるんじゃないですか?」
珍しく佑が皮肉っぽく投げやりに言う。
三十分の五百倍というと二百五十時間であり、十日あまりということになるからだ。
それだけの間、エサもやらずに狭いところに閉じ込めておいては、共食い、さらには飢え死にが予想される。
「時間経過による飢えとかはない」
ニヤッと笑って
「師匠はそう言っていたよ」
蓋を開ける正。
中を覗きこんで、佑は目を見開いた。
「MYと一緒にいなかったMHたち、つまりMH2sはどうなっているか」
「瀕死寸前というか、瀕死ですよ?」
おどけた浩が指摘するまでもない。
MH2槽の擬似マウスは骨と皮になり、1匹などは血を吐いて昇天していた。
残りも回復をしそうにはなかった。
MH1sと血清マウス、そしてMH2側のマウスはぴんぴんしていたのだから、正の言う通り時間経過によるものではない。
どういう原理かはまるで判らないが。
「あのな、ドクター?」
暗く微笑って、浩に問いかけるように言う。 浩がインターンぽかったためだろう。
「はい?」
「そんなことは見ればわかる!」
「しっ、っれーしました」
状況が状況でなければ、ツッコミを入れたくなるような二人であった。
浩の方が『マンザイ』をやっているつもりなのは明らかである。 正の方も半分その気分のようだった。
「というわけで君も判ったろうが、君が側にいてやらないと、北条の命は当然の燈火というやつだ」
念のため言うが『風前の燈火』が正しい。
3年になっても相も変わらず国語能力はサッパリな正である。
「ほ、北条……」
だが、佑にとって既に正の国語能力はどうでもよかった。
「北条……」
佑は治を医務室に連れていったときのことを思い出していた。
あのとき円は首を傾げていたが、今思えば回復の度合が顕著だったに違いない。
佑が治の側にいたためであろう。
「よいかね? この結果をそのまま人間である北条に当てはめることはできない」
正の演説だか解説だかよくわからないスピーチが続いていたが、もう佑の耳には入っていなかった。
「体重も違えば、寿命も違うのだからな? 飽くまでも参考として推測するに」
彼が惚れ薬の対象者であるため及び腰になってはいるが、佑は治のことが決して嫌いではない。
いや、嫌いどころか好きである。
なんと言っても可愛い後輩なのだし、事あるごとに『先輩』『先輩』と慕ってくれているのだから。
それが『惚れ薬』の故であったにせよだ。
彼が『先輩』と呼ぶたびに頭を撫でてやりたい衝動に駆られていた佑。
ただ、そういった嗜好がなく、従って経験もないので実行に移さなかっただけなのだ。
想像に難くないと思うが、佑はかなり保守的なのであった。
しかし、そんな超保守的の佑ですらそう思うのであるから治の愛らしさ、いじらしさ、可憐さは確かに新1年生随一であった。
かててくわえて付け足すに、彼はいいコなのである。
クラスメイトで、いや、同学年でも治を嫌っている相手は一人もいないのだ。
逆に、狙っているのは大勢いる。
「ちなみに、君が側にいないと死んじゃうってことは北条にも伝えといたよん、いっ……ざわ副会長が」
これだけの重い内容を、軽く軽く羽のように軽く浅間浩は告げた。
またもや懲りずに『いっちゃん』と言おうとしたらしく正に睨まれる。
「!!!」
それを聞いて体を硬直させた佑。
「な、なんでそんなことを!」
「当事者だから当然だろう」
しれっ、として言う正。
『悪魔』の真骨頂であった。
「なんてことを!」
佑は憤慨し、次に涙ぐんだ。
「ほ、う……じょう……」
あとは声にならない。
(北条、知ってたんだね、知ってて、知ってたのに)
それなのに、治はあんなことを言ったのだ。
ひょっとすると浩および正の言葉を本気にしていなかったのかもしれないが、あの態度ではそんなことは考えられなかった。
(…………北条!)
佑は決意した。
責任感に燃えていたのだ。
それは以前、浅間浩によってなされた大ウソ説教に際しての責任感の比ではない。
今度は、自発的なものだからでもある。
ましてや、可愛い後輩の命にかかわることなのだ。
「わかったら謝りに行くなりなんなりしてやりたまえ。 君が後輩を見殺しにする人非人なら別だがな」
思わず
「人非人はお前だ!」
という言葉が喉まで出掛かったが、それでも先輩を尊重して堪え
「わかりました」
と会釈をし
「接触が多い方がよく効くんだって」
という浩のからかうような声を背に、情報局室に走っていった。
親友に、治の家の場所を尋ねる、そのために。
時間は少々前後するが、北条治がS・C部室から飛び出ていったすぐ後のこと。
「忠告しておくが育嶋」
「何ですか」
呆然としていた佑は、井沢正の声に機械的に答えた。
今までのやりとりに、正が聞き耳を立てていた事にはまだ気づかないようだ。
「あまり強情だと、君は後輩殺しになるぞ」
正の横には、例によって浅間浩がいた。
ニヤニヤ笑っているだけで、特に発言しようとする様子はない。
「綿密には『後輩を見殺し』だがな」
「ど」
正の発言が意味するショックに『それは綿密じゃなく厳密』と思う余地もない。
「どういう事ですか!」
「知りたいかね?」
正はニヤリと笑った。
知りたいような知りたくないような……複雑な思いが佑の心をよぎるが、後輩のそんな葛藤など気にする正ではなく
「では左腕を出せ」
と言い放った。
佑は、無言ながらもその命令に従った。
その行為の意味を尋ねている場合ではなさそうだからだ。
すると、注射器を取り出した正は、まるで熟練の看護師のように手早く採血をすませてしまった。
どれくらいあざやかだったかというと、採血が終わり、その後に消毒用フェノールを含んだ脱脂綿で注射跡をぬぐわれるまで、軽い痛みを感じるヒマもなかったくらいである。
「つっ!?」
「さて、これを遠心分離機にかける、と」
これまた手早く試験官に移した血液を、特製の実験器具にセットした。
その器具――遠心分離器により、1分足らずで分離が終わる。
「さてこの血清を」
と別な注射器に移して、脇にあるケージからマウスをとりだした。
マウスといってもパソコンの操作をするためのデバイスではなく、いわゆるネズミすなわち実験動物である。
そして、それへ作ったばかりの血清を素早く注射してしまう。 マウスはもがく暇もない。
野口英世かブ◯ック・ジャックか、はたまた加速装置でもついているのかという手際の良さであった。
うわさには聞いていたが、実際に正の手技を目にするのは佑も初めてなのだった。
浩も同様だったようで、ニヤニヤ笑いが消えている。
なにせ、今までの作業に5分と経っていないのだから凄まじい。
特殊な遠心分離機を使ったとはいえ、大変なスピードである。
「いいかね? これが君の血清を打ったマウスだ。 MYとしとこうか?」
「はい」
いやいやながらも、佑は頷いた。
拒否したって話がすすまないからである。
「そして、だ」
ニヤリ、の大きさはもっと増大していた。
「これを見たまえ」
そう言って正が取り出した十センチ四方くらいの小さいプラスチック槽で動いていたもの、それはマウスに似ていたが明らかにマウスではない。
耳も毛もしっぽもないマウスなどいるものか……少なくとも、佑の知る限りの自然のマウスには。
「こっちの擬似マウスは、北条の体質と同じにした素体だ。 いくつか造ったうちの10匹がちょうどうまくいったんでな。 これはMHとしておくか。 『素体たち』の方が確かかな? 誤差を考慮して5対5にしたのだからな」
「で?」
『体質を同じにした』とか『造った』とかいう不遜な言い方を無視して話を続けようとする佑。
そこを追及し始めるとキリがない相手なのだからどうしようもない。
しかしどうも本当に造ったらしかった。
つくづくとんでもない科学技術力ではある。
「二組に分けた素体たち、つまりMH1sとMH2sの生命力をどう見るかね?」
「特に変わりがあるようには」
「見えない、だろう。 ランダムなので当然だな。 違いがあったらその方が困る」
薄笑いを浮かべるその姿は、悪魔というあだ名に相応しいと佑は感じていた。
だが、ある意味では尊敬もしてしまっているのも確かで、それがまた困ったものなのだった。
「では『加速槽』へと移動するぞ? もちろんこの『加速槽』の効果はわかっているな?」
正の師匠が造ったという『加速槽』を披露されたのは去年の事だが、確かにその効力は知っている。
「通常時間の約30から500倍の速度の時間を経過させることができるんでしょう?」
半分ふてくされながらも答えると
「そのとおり。 しかも化学的のみ・生体的のみのそれも可能だ」
それは初耳だった。
「で、入れる前にMYをMH1の方へ入れておく、と」
両者は特にケンカするでもなく仲良くしている、ように見えた。
「こちらには」
MH1sと少し隔たった槽にMH2sを入れながら
「MH2と、そして」
ケージから、なんの処理もしていないとおぼしきマウスをつかみ出して
「ごくごく普通の」
「ミッキー」
今まで黙ってニヤニヤ笑っていただけの浅間浩が余計な合いの手を入れるのにもかまわず
「マウスを一緒に入れる」
対照実験というやつだ、そう告げたあと蓋をし、安全装置をはずした正は加速槽を動作させた。
そして待つこと30分。 加速槽を止めると悠然と告げる。
「もう大体いい頃だろう」
「全部死んでるんじゃないですか?」
珍しく佑が皮肉っぽく投げやりに言う。
三十分の五百倍というと二百五十時間であり、十日あまりということになるからだ。
それだけの間、エサもやらずに狭いところに閉じ込めておいては、共食い、さらには飢え死にが予想される。
「時間経過による飢えとかはない」
ニヤッと笑って
「師匠はそう言っていたよ」
蓋を開ける正。
中を覗きこんで、佑は目を見開いた。
「MYと一緒にいなかったMHたち、つまりMH2sはどうなっているか」
「瀕死寸前というか、瀕死ですよ?」
おどけた浩が指摘するまでもない。
MH2槽の擬似マウスは骨と皮になり、1匹などは血を吐いて昇天していた。
残りも回復をしそうにはなかった。
MH1sと血清マウス、そしてMH2側のマウスはぴんぴんしていたのだから、正の言う通り時間経過によるものではない。
どういう原理かはまるで判らないが。
「あのな、ドクター?」
暗く微笑って、浩に問いかけるように言う。 浩がインターンぽかったためだろう。
「はい?」
「そんなことは見ればわかる!」
「しっ、っれーしました」
状況が状況でなければ、ツッコミを入れたくなるような二人であった。
浩の方が『マンザイ』をやっているつもりなのは明らかである。 正の方も半分その気分のようだった。
「というわけで君も判ったろうが、君が側にいてやらないと、北条の命は当然の燈火というやつだ」
念のため言うが『風前の燈火』が正しい。
3年になっても相も変わらず国語能力はサッパリな正である。
「ほ、北条……」
だが、佑にとって既に正の国語能力はどうでもよかった。
「北条……」
佑は治を医務室に連れていったときのことを思い出していた。
あのとき円は首を傾げていたが、今思えば回復の度合が顕著だったに違いない。
佑が治の側にいたためであろう。
「よいかね? この結果をそのまま人間である北条に当てはめることはできない」
正の演説だか解説だかよくわからないスピーチが続いていたが、もう佑の耳には入っていなかった。
「体重も違えば、寿命も違うのだからな? 飽くまでも参考として推測するに」
彼が惚れ薬の対象者であるため及び腰になってはいるが、佑は治のことが決して嫌いではない。
いや、嫌いどころか好きである。
なんと言っても可愛い後輩なのだし、事あるごとに『先輩』『先輩』と慕ってくれているのだから。
それが『惚れ薬』の故であったにせよだ。
彼が『先輩』と呼ぶたびに頭を撫でてやりたい衝動に駆られていた佑。
ただ、そういった嗜好がなく、従って経験もないので実行に移さなかっただけなのだ。
想像に難くないと思うが、佑はかなり保守的なのであった。
しかし、そんな超保守的の佑ですらそう思うのであるから治の愛らしさ、いじらしさ、可憐さは確かに新1年生随一であった。
かててくわえて付け足すに、彼はいいコなのである。
クラスメイトで、いや、同学年でも治を嫌っている相手は一人もいないのだ。
逆に、狙っているのは大勢いる。
「ちなみに、君が側にいないと死んじゃうってことは北条にも伝えといたよん、いっ……ざわ副会長が」
これだけの重い内容を、軽く軽く羽のように軽く浅間浩は告げた。
またもや懲りずに『いっちゃん』と言おうとしたらしく正に睨まれる。
「!!!」
それを聞いて体を硬直させた佑。
「な、なんでそんなことを!」
「当事者だから当然だろう」
しれっ、として言う正。
『悪魔』の真骨頂であった。
「なんてことを!」
佑は憤慨し、次に涙ぐんだ。
「ほ、う……じょう……」
あとは声にならない。
(北条、知ってたんだね、知ってて、知ってたのに)
それなのに、治はあんなことを言ったのだ。
ひょっとすると浩および正の言葉を本気にしていなかったのかもしれないが、あの態度ではそんなことは考えられなかった。
(…………北条!)
佑は決意した。
責任感に燃えていたのだ。
それは以前、浅間浩によってなされた大ウソ説教に際しての責任感の比ではない。
今度は、自発的なものだからでもある。
ましてや、可愛い後輩の命にかかわることなのだ。
「わかったら謝りに行くなりなんなりしてやりたまえ。 君が後輩を見殺しにする人非人なら別だがな」
思わず
「人非人はお前だ!」
という言葉が喉まで出掛かったが、それでも先輩を尊重して堪え
「わかりました」
と会釈をし
「接触が多い方がよく効くんだって」
という浩のからかうような声を背に、情報局室に走っていった。
親友に、治の家の場所を尋ねる、そのために。
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