踏切 電車 向こう側

相坂 舞雉

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【4】僕

(46) 詩

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泣きじゃくったあの日から数日が経った。

忘れかけていた日常は色を取り戻し、彼女も普通に登校していた。

『ねぇ..あの先生あんな顔だったっけ?』

授業中なのにちょっかいを出してくる、そんな少しの会話。
数週間前まで懐かしいと感じ、愛おしいと感じたその瞬間も今では当たり前のように繰り広げられる。
あの夏僕がみた彼女は平然と後ろの席に着き


言葉を吐き、瞬きをして、生きている。


アレはきっと悪い夢だったんだ。
そう言い聞かせれば言い聞かせるほどにソレは現実味を忘れさせてくれる。


——————どうだっていい。


だって彼女はここにいるのだから。








外は少し肌寒く感じる季節になりました。
暗くなるのも早くなり少しずつ
空気の味が変わっていく。

冬が来る。

忘れられない冬が僕らを追いかけてきている
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