踏切 電車 向こう側

相坂 舞雉

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【4】僕

(41) 止まらない日常

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『.....あっ....あっあ』


『なぁに?少し会わなかっただけで言葉も喋れなくなっちゃったの?』

彼女は僕の反応を見てクスクスと笑っていた。

『君は、何で...』
この問いの本質は彼女には伝わらなかった。彼女は学校を休んでいた理由を聞かれたと思って少し作り笑いの入った口調で説明してくれた。

『ごめんね。心配かけて』
彼女は僕を見つめてそう言った。


未だに目の前で生きている彼女は幽霊なのか、それとも夢を見ているのか。
マトモじゃない考えなのはハッキリしていたが、電車に飛び込んだ彼女が生きて目の前で僕に話しかけている。

それだけで


『良かった。本当に良かった。』




『えッ!ちょ泣いてるの君!?』

『どどどうしよう...私男の子が泣いてるの初めてで。。』


なぜ、彼女がいるのかは全く分からないけど泣き崩れる僕を見て優しく抱きしめてくれた。



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