踏切 電車 向こう側

相坂 舞雉

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【3】私

(39) 救われなかった女の子〈終章〉

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酷くボロボロの状態にあった。

『あぁ...。きっとコレは神が私に与えた罰なのかな。』


求めた許しは簡単には手に入らなかった

母は絶望したんだろうか、育てた子供に母親を殺されて。


一瞬解放された胸の突っかいは今じゃ元どおり私の心に戻ってきていた。

部屋に閉じこもり枯れるまで泣く。

どこにも行けない、行きたくない。


誰にも会えない、会いたくない。















『疲れちゃった————————。』









外は夕焼けが綺麗に輝き、草っ原をオレンジ色に燃やしていた。
学校の帰り道何度も眺めて何度も感動していたあの夕焼け。



『お散歩の時間だわ。』


視界はボヤけて足元はおぼつかない


『ふふっ、早くしないと○○○が来てしまうわ。』


風はいつの間に冷たく感じられるようになってなんだか寂しい



『テクテクテクテク』


彼女は素足で外を歩く。


どこからか、子供達の走り回る声が聞こえてくる


『テクテクテクテク。』



冷たく硬い地面の上を歩く


『ふふっ。』


風になびいてお気に入りのワンピースは綺麗に舞う


『早く行かなきゃ。』


カーンカーン


『ぁあ.....早く君に会いたいわ。』



カーンカーンカーンカーン


『テクテクテクテク.....』


カーンカーンカーンカーン


『テクテクテ.....。』



『—————————————。』
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