踏切 電車 向こう側

相坂 舞雉

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【3】私

(33)問いかけ

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学校を数日休んだ晩私は黒い喪服を身にまとっていた。

隣には母と祖父が並んで座っており、
外にはうつ病の母を車で送迎する交際相手が立っている。

目の前には


祖母がいる。



私と一緒にホームにいた祖母が。



見た人は誰もいなかった。
ホームにいた人達は不幸にも祖母が飛び降りたと思ったみたいで私のことはなにも。

母は終始泣いていたが私は何も感じなかった。


目を閉じると思い出す

祖母が言った言葉を

繰り返し言われた

あの言葉を





祖母と最後に会話したのは私だ。
祖父は何も聞いてこないが
母は私に何度も聞いてくる。

『どうして?どうして————?』と



そのどうしてはなぜ突き落としたのかのなぜじゃなくて、見えない死の根拠を問うているのだろう。



どうして—————?



どうして——————?



私に向けられる言葉は何でこんなにも冷たいんだろう。
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