踏切 電車 向こう側

相坂 舞雉

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【3】僕

(32)空白を埋める感情

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それから数日経ったが彼女は学校には来なかった。 

先生に問いかける子もいた。



なぜ来ないの?



具合が悪いの?



先生の返答は変わらなかった。

僕はスケッチブックを開き絵を描き続けた。
彼女と再会してからかなり描くペースが落ちていたからだいぶ空白が目立つ。

描くなら今だと思ってペンを持ち、
真っ白なページを見つめる。


なぜだろうか。
胸が苦しく切ない。
会えない日々が続くといつにも増して彼女を求めるこの気持ちはなんだろうか。

止まっていたペンが動き始める。

見えない感情を形にするべく本能でその空白を潰していく。

会いたいと思えば思うほど
その空白は形を成す。



会いたい—————




会いたい—————



会いたい—————



彼女に会いたい—————





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感想 1

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