踏切 電車 向こう側

相坂 舞雉

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【2】僕

(22)青春

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夜のベンチで出会った彼女は今までのイメージを上書きするようにとても明るい女の子と思えた。

次の日から休み時間にはくだらないことを会話したりノートのやり取りをしたりと彼女の最初の友達となった。
授業中ちょっかいを出されて、
いつもなら5時間目までに絵を1枚完成させれていたのだけど手につかない時もしばしば。
人付き合いの上手い彼女は1ヶ月しないうちにクラスのほとんどの子達とも仲良くなりクラスの仲間入りを果たした。

『それで○○○ちゃんがね—————とか言ってきてさ』

ファミレスで声をかけられた時には想像も出来ないほど明るくなり、同時に僕の学生生活も色付けられ初めていた。

『君、ちゃんと聞いてるの?』


ごめん、ごめんと慌てて返す。

最近は家が近いことを理由に一緒に帰ることも多くなり、僕が体験したことのないいわゆる青春が幕を開けた。


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感想 1

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