踏切 電車 向こう側

【1章】決められた運命

愛の定義と愛の主張

恋愛は難しい。


好きな人が出来たとして
好きな人がいるとして

その恋を実らせる為に私たち、僕たちが何をすべきなのだろうか。

デートに誘って色々な所に遊びに行く

毎秒好きな人のことを考えモヤモヤする気持ちを口に出さないように我慢する
もしくは
好きな人への気持ちを思う存分吐き出して自分の気持ちを受け入れてもらう。

正解があるのだとしたら

それにそって行うと実るとしたら

皆それにそって恋愛をするのだろうか。


恋愛は難しい

もしも今私を苦しめる人がいて
その先にその人から解放してくれる
人がいるのだとしたら
私はその人と恋愛をするのだろうか。


好きな人が笑ってくれて
私にだけ話をしてくれて
私の為に時間を作ってくれて。






恋愛は難しい

もしも好きな人が僕の手の届かない場所にいて、その場所で悶え苦しみ泣いているとする。
果たして僕は気づくのだろうか。
そして僕は何か出来るのだろうか。

あなたが助けを求めていないのに
僕は自分の恋愛の為に
正義の為に
救いに行って


その子は僕になんと言うのだろうか。






もしも僕の気持ちを全て受け止めてくれて。
他の誰でもなく僕を頼ってくれて
僕の為に笑ってくれて


僕のことを好きと言ってくれたら
僕は何度だって君の助けになり
僕のレールを壊してみせよう。




私のことを好きと言ってくれる人がいるのだとしたら
その人に助けを求め
私を苦しめる全てを壊してもらい
その見返りにその人の恋愛を実らせよう