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第一章
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『World Tree Online』の特徴…、それはプレイヤーの適正属性と種族をAIが判断してくれることだ。
属性は炎とか水とか草とか風…ほかのゲームではタイプとも呼ばれるものだ。
上記のものをもっと細分化されてるのでものすごい量の属性が存在する。
その属性に選ばれた人は派系持ちと言われている。
氷属性は水の派系みたいな感じで。
そして種族は『妖精』『妖怪』『悪魔』から選ばれる。
人によっては神様の名前を使用してたりもするかな?
例えば種族は『妖精』だけど、天使の名前を使ってる人とかいたり、童話の登場人物をモチーフにしてたりしているので意外と種族の定義が緩かったりする。
ちなみに私の適正は種族が『妖精』、属性は『水』だ。
どうやら私は『水』に何かしら縁があるみたいだ。
自慢ではないんだけど、私は中学生まで水泳をやっていた。
だけど今は…もうやっていない。
あるあるな理由にはなってしまうけど、怪我をしてしまった。
所謂水泳肩ってやつ。
ハードな練習をしすぎて肩を痛めてしまってからは、また泳げなくなるのが怖くなって…受験だとか私は特別強い選手じゃなかったし…だとか色んな理由をつけて逃げてしまって今に至る。
肩はお医者さん曰く、治ってきてるとのことなのであとは心の問題になるって言ってたな。
一人で物思いにふけていると、奈々子から着信が来た。
『もしもし奏波?準備できた?』
「うん、こっちは大丈夫」
『よっしゃー!じゃあまずは一緒に簡単なクエスト受けに行こ!』
クエストにはレベルがある。
私のような初心者向けの☆1、ちょっと慣れてきた人向けの☆2、中級者向けの☆3-4、上級者以上のプレイヤーにもなるとそれ以上のレベルのクエストを受けることが出来る。
クエストのレベルが高ければ高いほど報酬も豪華になる。
これはどこにでもあるようなゲームと同じ。
しかしワーツリだとこの報酬を売却した通貨を換金して現実のお金として使うことが出来る。
アルバイト禁止の学校でもお小遣いが稼げるから学生に人気なのも納得だよね。
でもさっき登録したばかりの私がいきなり高難易度のクエストをクリアできるとは限らないので奈々子と一緒に☆1の簡単なクエストを受けに行くことになった。
「私、どうすればいいか分からないから奈々子が選んだのに着いてくよ」
『わかった!じゃあこれ!』
と奈々子がクエストを決めた。
内容は【はじまりの森で悪さをするスライムたちを10匹倒せ】というものだ。
『奏波のおかげでゲットした新しい装備の力を試すぞー!』
そんな会話の後、ワーツリ専用のギアを装着して、私はデジタルな世界へと意識をダイブさせた。
そして私は目の前の光景に驚いた。
通常だったら先程設定したプレイヤールームの光景が目の前に広がっている…実際に今もそうなってるけど…。
それだけじゃなかった。
一人の少女がいたのだ。
雪のように透き通った肌、艶やかな黒い髪…髪の色と同じで吸い込なれるような瞳。
現実の世界にいたら美少女と呼ばれることは間違いないだろう。
一瞬ゲームの案内をしてくれる、NPCなのかと思ったけど、デザインが全く違う。
そうわかってしまった瞬間私は血の気が引くのを感じた。
「わっ、わわわ…!!あなた誰?!」
知らない人が急に目の前に現れた恐怖で私は声が裏返ってしまう。
「…見つけた」
少女は私の方をじっと見てくすりと笑う。
「お願い、どうか私を助けて」
そう言って少女は消えた。
私はデジタルの世界なのに腰を抜かした。
「そうだ、ほ…訪問履歴…!!!」
と私は慌てて訪問履歴を見た…けど、そこにはまだ誰の名前も書かれてなかった。
「う、嘘でしょ…????」
私、あの都市伝説の幽霊に会っちゃったの?!?!
恐怖でまだ心臓がバクバク言っている。
そんな私をさらに驚かすように着信が鳴る。
「ぎゃわっ!!!!」
なんだなんだと見てみると相手は奈々子からだった。
『奏波、どこにいるの?』
「ぷ、プレイヤールーム…」
『うん??なんか声震えてない?』
「私…見ちゃった…」
『見たって何を?』
「電脳世界の幽霊!!!!本当にいた!!!!!!」
属性は炎とか水とか草とか風…ほかのゲームではタイプとも呼ばれるものだ。
上記のものをもっと細分化されてるのでものすごい量の属性が存在する。
その属性に選ばれた人は派系持ちと言われている。
氷属性は水の派系みたいな感じで。
そして種族は『妖精』『妖怪』『悪魔』から選ばれる。
人によっては神様の名前を使用してたりもするかな?
例えば種族は『妖精』だけど、天使の名前を使ってる人とかいたり、童話の登場人物をモチーフにしてたりしているので意外と種族の定義が緩かったりする。
ちなみに私の適正は種族が『妖精』、属性は『水』だ。
どうやら私は『水』に何かしら縁があるみたいだ。
自慢ではないんだけど、私は中学生まで水泳をやっていた。
だけど今は…もうやっていない。
あるあるな理由にはなってしまうけど、怪我をしてしまった。
所謂水泳肩ってやつ。
ハードな練習をしすぎて肩を痛めてしまってからは、また泳げなくなるのが怖くなって…受験だとか私は特別強い選手じゃなかったし…だとか色んな理由をつけて逃げてしまって今に至る。
肩はお医者さん曰く、治ってきてるとのことなのであとは心の問題になるって言ってたな。
一人で物思いにふけていると、奈々子から着信が来た。
『もしもし奏波?準備できた?』
「うん、こっちは大丈夫」
『よっしゃー!じゃあまずは一緒に簡単なクエスト受けに行こ!』
クエストにはレベルがある。
私のような初心者向けの☆1、ちょっと慣れてきた人向けの☆2、中級者向けの☆3-4、上級者以上のプレイヤーにもなるとそれ以上のレベルのクエストを受けることが出来る。
クエストのレベルが高ければ高いほど報酬も豪華になる。
これはどこにでもあるようなゲームと同じ。
しかしワーツリだとこの報酬を売却した通貨を換金して現実のお金として使うことが出来る。
アルバイト禁止の学校でもお小遣いが稼げるから学生に人気なのも納得だよね。
でもさっき登録したばかりの私がいきなり高難易度のクエストをクリアできるとは限らないので奈々子と一緒に☆1の簡単なクエストを受けに行くことになった。
「私、どうすればいいか分からないから奈々子が選んだのに着いてくよ」
『わかった!じゃあこれ!』
と奈々子がクエストを決めた。
内容は【はじまりの森で悪さをするスライムたちを10匹倒せ】というものだ。
『奏波のおかげでゲットした新しい装備の力を試すぞー!』
そんな会話の後、ワーツリ専用のギアを装着して、私はデジタルな世界へと意識をダイブさせた。
そして私は目の前の光景に驚いた。
通常だったら先程設定したプレイヤールームの光景が目の前に広がっている…実際に今もそうなってるけど…。
それだけじゃなかった。
一人の少女がいたのだ。
雪のように透き通った肌、艶やかな黒い髪…髪の色と同じで吸い込なれるような瞳。
現実の世界にいたら美少女と呼ばれることは間違いないだろう。
一瞬ゲームの案内をしてくれる、NPCなのかと思ったけど、デザインが全く違う。
そうわかってしまった瞬間私は血の気が引くのを感じた。
「わっ、わわわ…!!あなた誰?!」
知らない人が急に目の前に現れた恐怖で私は声が裏返ってしまう。
「…見つけた」
少女は私の方をじっと見てくすりと笑う。
「お願い、どうか私を助けて」
そう言って少女は消えた。
私はデジタルの世界なのに腰を抜かした。
「そうだ、ほ…訪問履歴…!!!」
と私は慌てて訪問履歴を見た…けど、そこにはまだ誰の名前も書かれてなかった。
「う、嘘でしょ…????」
私、あの都市伝説の幽霊に会っちゃったの?!?!
恐怖でまだ心臓がバクバク言っている。
そんな私をさらに驚かすように着信が鳴る。
「ぎゃわっ!!!!」
なんだなんだと見てみると相手は奈々子からだった。
『奏波、どこにいるの?』
「ぷ、プレイヤールーム…」
『うん??なんか声震えてない?』
「私…見ちゃった…」
『見たって何を?』
「電脳世界の幽霊!!!!本当にいた!!!!!!」
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