浮気でレベルアップ

日本統一編

32.岩手の地

「どういうことですか？もうはじまってるって」
「だってー、まず支部から壊してかなきゃ本部乗り込む時危険じゃん」
確かに全八つの支部をそのまま放置しておいていざ本部に乗り込んでいる時に周りを包囲されたら勝ち目が少なくなる。
「でも、今しなくても良くないですか？」
今回はたまたま成功したに過ぎない。それに夕たちが壊した支部は三番目に強くても覇李のおかげで壊したようなもの櫓たちが壊した支部は八つの中だと最下層にあたる支部である。
「今回はたまたま成功。でも今から行くのは神奈川支部、私たちの班だけじゃ可能性が低い」
基本的にレベリストたちはチームで戦う。今回の戦いは訓練と称してのものだったので班行動ではなかった。
「じゃぁ、班で戦うってことは、」
「そう、ここからが本番！気は抜けない」
そんなことを話していると岩手空港に着いた。その瞬間覇李のスマホが鳴り出した。
「はーい、覇李です！」
「覇李先輩ですか？」
かけてきたのは覇李の後輩にあたる人物だった。
「そーよ、どうかした？」
「たった今連絡が入ったのでお伝えします。北海道支部、沖縄支部、広島支部制覇しました！」
吉報だった。三つの支部を制覇したことで残るは神奈川支部と大阪支部のみ。
「おぉ！よくやった！」
「風吹先輩の班が大活躍でした！新人たちも全員オープン習得済みだそうです！」
「連絡ありがとう！」
そう言い電話を切った。支部破壊だけでなく、風吹の元にいる太陽たちもオープンを習得していることが何よりよかった。
「よっし！後は神奈川支部と大阪支部。大阪の方は私の後輩と風吹たちが行ってくれるらしいから私たちは龍たちと神奈川壊すよ！」
『了解！』
空港に着くと四人は早々にラーメン屋に入って覇李は5杯、夕たちは3杯のラーメンを食べきった。
「さーてと、腹ごしらえも済んだし龍たちと合流するか！」
「でもどこにいるかわかるんですか？」
「多分もう来るよ」
「おい！覇李てめー！先輩呼びつけんな！」
（絶対あの人だー）