浮気でレベルアップ

鈴木悠大

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日本統一編

28.福岡支部崩壊

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(やっぱ忘れてるか、)
「まあ、話は後だ。先に夕についてよ」
「あ、そうですよ!クローズって何ですか?」
通常で解。極稀な人が使えるのがオープン。クローズは聞いたことも見たこともなかった。
「私も分からないの頭に急に浮かんで、」
「んー、っあ!みんなレベル確認してみて」
オープンは通常二年の修行かつ70レベルを必要とする。天才以上の才を持つ覇李たち山王でさえ習得には半年かかった。
「私は34レベルです。」
「私は31レベルです。」
鳴海は34レベル、マーリャは31レベルとオープン習得には習得レベル数が足りなかった。
「わ、私61レベルです。」
『え?』
(おいおい、嘘だろ?私が50越したの能力発現から二ヶ月だぞ、)
覇李は笑うしかなかった。レベルは今のところマックス1000レベル。レベルは地道に上がっていく。夕たちエレメントはいくらレベルアップが早くても鳴海たちがいいところ。覇李でも十分早い。夕はレベル7から一気に54も上がった。
「え?これすごくないですか?」
「すごい?すごいってもんじゃないよ、!」
尋常じゃないほどの汗をかいていた。
「まぁ、後はこの支部壊してからにしよう」
『はい!』
三人は突入前とはまるで別人だった。
「っじゃ、ドアくぐるかって!扉消えてんじゃねーか!」
マーリャが先程作った扉は完全に消えていた。
「あ、すいません、」
「いや、あの二人ができすぎだ。出せただけで上出来よ!それにマーリャは戦い方改善だね」
「え?」
「っま、後で話すよ。三人ともちょい下がってて」
三人を後ろに下がらせると腕をまくり合掌した。
「貫け岩壁。ダイヤをも壊す拳となると天が味方する!全てを貫け!」
「貫拳《ペネトレーティング》」
拳が固まり地面を殴った。
『うっわ、すご!』
簡易十法の一つ、貫拳。万物を貫く。
「慌てんな!今から最下層、油断すると死ぬぞ!」
前までとは違う形相で夕たちの気持ちを正した。
『了解!』
着いた最下層はあまりにも静かだった。
「え、あまりに静かじゃ、」
「静かに、!」
小声でマーリャたちに言う。
静か。これは裏返せば隠れているとも取れる。隠れて勝ちの道筋を探している。政府の連中は勝ちに貪欲だ。
「鳴海いけるか?」
「やってみます」
「オープン《眼》」
「二眼・サーチ」
小声でかつ光を抑えたオープンを行った。サーチは暗闇でも相手を探せる技である。これは眼の基本的な使い方。
「右12m一人、左後ろ9m三人、右前27m二人。後、左110mから一人狙撃手がいます」
「上出来!後は私に任せて!」
さっきまで座り警戒していたのに覇李は急に立った。
「っちょ、覇李せんせ、」
「オープン《不倫》
「三人分!attracted to me!」
意味の分からぬ英語を言うと覇李が尋常じゃない明るさで光りだした。すると、鳴海が言っていた方向から敵が引き寄せられた。
「っよっし!回転霜十字蹴り!」
敵が一気に倒れた。たった一瞬で。
『つえー!』
福岡支部は崩壊した。
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