浮気でレベルアップ

鈴木悠大

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日本統一編

27.マーリャと夕の解放

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「はっは、まじか。予想はしてたけどそこまでとはね」
覇李は困りながらも笑った。眼が良すぎること、兄の能力の補助をしてたこと療法に驚いたがそれよりオープンを使ったことに度肝を抜いた。
「すいません、隠してて、」
「大丈夫よ、今は先に進もう」
最上階を制覇した夕たちは二階層目に進んだ。
「次は誰が行くんですか?覇李さん?」
ずっと黙り込んでる覇李に夕が尋ねる。
「ん、あーそのことなんだけどー」
「私ですか!覇李様任せてください!」
「いや、一気に最下層に行こう。っじゃマーリャ渡した紙の課題頼むよ!」
「え、できますかね、。」
「物は試し。やってみな!」
覇李はスカートの布を少し引きちぎって腕に縛った。
「オープン!《扉》」
「我らをこの建物の最下層まで移動させる扉を開け!」
(ばっか、マーリャ。行ったこともない場所行けるわけねーだろ)
扉が現れた。
「嘘!?」
覇李が言葉を失っているのを横目にマーリャが倒れた。
「マーリャ!どうしたの!覇李さんマーリャが、!」
マーリャはものすごい汗をかき過呼吸になっていた。
「慢性過呼吸障害か、!水だ水持ってるか」
覇李が焦る。鳴海が三階層に行き敵を一瞬で一掃し戻ってきた。
「取ってきました!水です、!」
「さんきゅー!夕!手貸して、今能力開花させろ!」
「え、はい!」
できた人は過去に五人。この能力の解放方法は伝説の技だった。
「クローズ!《浮気》」
「一人分!かのものを癒せ!」
『え?』
マーリャの調子が治っていく。呼吸の調子も治っていった。
「え?みんなどうしたの?」
「よかった、!マーリャ大丈夫か!?」
「はい、覇李様!なにかあったんですか?」
(覚えてないか、)
マーリャはオープンを使ったことを忘れていた。
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