浮気でレベルアップ

鈴木悠大

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日本統一編

26.本当の能力

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「見てなさい、吹雪から聞いた話だとこの子が一番強い」
『え?』
さんざんコケにされていてダーラは切れている。
「っもー、切れたんよー」
「解《蒸気》」
「スチーム晴天返し」
辺り一面が蒸気が包む。
(熱い!?)
蒸気。つまり熱が発生した時の空気で室内が充満する。
「うっわ、あっつ!っちょ、先生」
「空間を閉ざす。壁面の部屋、天が我に味方する。全ての物の貫通を阻止せよ」
「壁門《outer wall》」
覇李の周りは半径三メートルの球体で囲まれた。
「先生、これは?簡易十法の一つ壁門よ!」
簡易十法。真佐芳樹が生み出した、素人でも覚えられる簡単な言霊式レべリアン。
「よっしーさんが、!ってそんなことより解ってなんですか?」
「あー、説明し忘れてた。テヘペロ?」
(ぶっさー)
さっきまでかっこ可愛かった覇李が不細工なぶりっ子ポーズを取ってごまかした。
「不細工ポーズはいいんで早く教えてください」
「夕ちゃん辛辣!でも教えてください覇李様」
「はいはい、私たちみたいなごく一部の人が使う能力の強化がオープン。彼みたいな大勢の人が使える能力の強化。それが解。」
「じゃあ、私たちも解を?」
「いや、君たちには何としてでもオープンを覚えてもらう。まっ、一朝一夕でできるほどたやすくはできな..」
「オープン《眼》」
「一眼・ウィークチャージ」
『え?』
(見つけた!右肩、左肘、左膝!)
「っく!熱さで攻撃が当たりそうにない、!」
「鳴海!逆七蹴りだ!」
(しまった、!まだそんな技教えてない)
鳴海は助走をつけ飛んだ。足を振り上げ逆七の方向に蹴った。
「逆七蹴り!?」
「え?そんなの教えたんですか?てか能力名グリコじゃ、?」
何一つ教えてなどいない。鳴海は覇李のオープンを見てた。瞬きをせずに。逆七蹴りはアドリブだった。覇李の言葉のように蹴った。そしたら上手くいった。
「っふー、できました、!」
『いや、天才かよ!』
鳴海の才能に覇李は苦笑い、夕とマーリャは腰を抜かした。
「てか、能力名が、!」
「うん、隠しててごめん。実はね私の能力は《眼》なの」
「鳴海、そのまま言語化できる?」
「はい!」
能力の言語化。これができるかできないかには天と地以上の差がある。
「私の能力は文字通り眼で見る。この力を使って幹太の能力の補助をしてたの。今使えるのは一眼と二眼。八個はできる気がしてる。後は一つ、私は眼が良すぎて三キロ先までは目視できる」
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