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日本統一編
25.ほんの少しの実力
しおりを挟む福岡支部の目の前に来た。
「うわ、警備の人いる。どうやって中に入るんですか?」
「ん~、ここは難関ね。私がやるわ!お手本よ」
そう言うとジャケットを脱ぎ袖をまくった。
「オープン!《不倫》」
「一人分!」
何も変化なし。覇李は敵のほうに向かっていく。
「っちょ、先生!」
「まぁ見てなって」
長い髪を解き振りながら、敵の前に着いた。
「はぁ~い、ちょっとここ通して?」
「はい!喜んで!」
「ほら、開いたよ~!こっち来てー」
『いや、今の何!?』
先程まで怖い形相をしていた監視の人の目がハートになってた。
「え?これどうなってるんですか?」
「これは私が最初に覚えた力。相手を惚れさせる催眠よ!」
「さっき言ってた一日とかは?」
「あー一年前に落とした男よ」
覇李の≪不倫≫発動条件は落とした男の人数を溜め発動前に人数を言うことでレベルが変わる催眠術。しかしこれは覇李の実力の一割も出していない。
「え、でも去年って霞さんたちが居なくなった日じゃ、?」
そう、夕の言う通り去年は霞と蒼太が拉致された日。
「そうよ、でも能力が発現したのも去年」
「でも、友達が心配じゃ、」
「心配だから。助けたいから力をつける。至極当然のことよ」
そう言う覇李にマーリャだけでなく夕と鳴海までもが魅了された。
「っじゃ、行くよ!」
『はい!先生』
「おぉ、気合十分ってことか」
覇李は腹を抱えて笑った。着いたのは最上階。
「え?最上階?普通一階からじゃないんですか」
「あー、マーリャは知ってるでしょ」
「はい!支部は地下につながってるの。私がいた名古屋支部は地下五階。確か福岡支部は..」
「七階だっよーん」
四人が後ろを振り返る。
「私の名前はダーラ。この支部の」
「雑魚兵士ってとこね」
(うっわー、この人ずかずかいくなー)
苦笑いしながらもかっこいいと思った。
「っじゃこの雑魚兵士は鳴海やってみな!」
「え!私ですか」
覇李に渡された手紙を読み返す。
君の能力は本当にそれか?
「舐めてくれちゃ、困るんよ~ん」
「いや?舐めてると痛い目みるのお前かもよ?」
覇李は妙に自信に満ち溢れていた。
(戦い方なら"見た″)
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