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日本統一編
21.山王の過去3
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「ここが先生のいる校長室です」
コン、コン、コン。扉をたたき開ける。
「おー来てくれたか。わしが真佐芳樹だ。よっしーと呼んでくれ」
そう言う芳樹は袴姿の恐らく30代と思われる男性だった。
「どうだ、すごいだろ?」
30代とは思えない程無邪気な笑顔で問いかける。
「は、はい。正直呆気に取られました」
「あぁ、これはすごすぎる」
「それに、未来テレビまで」
「おぉ、目の付け所がすごいね」
さも自分が考えたかのように自慢げな顔をする。
「では、本題に入るかね」
空気が凍る。先程と真逆な冷酷な目で五人を見る。
「恐らく5,6年後に空に無数の光が現れる。そしてわしたち、正確には18歳以上の人間に能力が発現する。それに伴い政府の征服は早まっていく。君たちにはわしたちと共に戦ってほしい」
状況がすぐに飲み込めるはずもない。空の光?能力?分からないことがたくさんある。
「もしかして、!」
「え、まさか未来テレビで見たんですか?使えたんですか?」
蒼太と霞が驚く。それにぎりぎり吹雪もついていく。
「さすがに察しが良すぎるな、やはりあれは本当か」
「あれ、とは?」
「未来テレビに映りだされた情報は三つ。」
1.この能力は発達により自身のステータスをアップさせる。レベルアップするということ
2.大阪に住む仲のいい五人組が未来を揺るがすこと(風景、姿あり)
3.2の子供たちよりも4歳年下の世代に未来の鍵になる子たちが約八人いること
「この通りだ。恐らく2が君たちのことだろう。姿に君たちが通う高校の風景が映し出されていた。何があるかは分からんが君たちを先に見つけることが最善とわしが判断し集めた」
未来テレビ。テレビでやっていた。未来の知りたい情報が正確に映し出される。そのお陰で日本は何度も地震を避けてきたと言う。情報は絶対だ。
「なるほど、それは決定的ですね。分かりました。僕は協力します」
「おい、まじか吹雪」
龍雄は信じられない顔をしている。
「私もやります。やらなきゃいけない気がする」
「僕も二人に同じです」
霞と蒼太も続く。
「あーわかったよ、俺もやる」
渋々龍雄が承諾する。
「はーちゃんは?」
「あ、うん。私もやる」
(変な胸騒ぎがする。ここが分岐点のような..)
変な気がしたが気にしないようにした。
「有難い。これで戦力の心配はなくなった感謝する。それに伴い君たちにはここで暮らしてもらうが構わんか」
五人とも止めようかと思った。いくら高校生とは言えまだ子供。親元を離れるのは心配でならなかった。それでも決断した。
「やります。僕たち若者の手で日本征服を止め日本統一をします!」
『右に同じ!』
吹雪に続き四人とも声を上げた。
「ありがとう。本当にありがとう」
芳樹の目には涙が浮かぶ。
「では、明日から能力発現に向け訓練を開始する。皆心してかかってくれ」
『了解!』
コン、コン、コン。扉をたたき開ける。
「おー来てくれたか。わしが真佐芳樹だ。よっしーと呼んでくれ」
そう言う芳樹は袴姿の恐らく30代と思われる男性だった。
「どうだ、すごいだろ?」
30代とは思えない程無邪気な笑顔で問いかける。
「は、はい。正直呆気に取られました」
「あぁ、これはすごすぎる」
「それに、未来テレビまで」
「おぉ、目の付け所がすごいね」
さも自分が考えたかのように自慢げな顔をする。
「では、本題に入るかね」
空気が凍る。先程と真逆な冷酷な目で五人を見る。
「恐らく5,6年後に空に無数の光が現れる。そしてわしたち、正確には18歳以上の人間に能力が発現する。それに伴い政府の征服は早まっていく。君たちにはわしたちと共に戦ってほしい」
状況がすぐに飲み込めるはずもない。空の光?能力?分からないことがたくさんある。
「もしかして、!」
「え、まさか未来テレビで見たんですか?使えたんですか?」
蒼太と霞が驚く。それにぎりぎり吹雪もついていく。
「さすがに察しが良すぎるな、やはりあれは本当か」
「あれ、とは?」
「未来テレビに映りだされた情報は三つ。」
1.この能力は発達により自身のステータスをアップさせる。レベルアップするということ
2.大阪に住む仲のいい五人組が未来を揺るがすこと(風景、姿あり)
3.2の子供たちよりも4歳年下の世代に未来の鍵になる子たちが約八人いること
「この通りだ。恐らく2が君たちのことだろう。姿に君たちが通う高校の風景が映し出されていた。何があるかは分からんが君たちを先に見つけることが最善とわしが判断し集めた」
未来テレビ。テレビでやっていた。未来の知りたい情報が正確に映し出される。そのお陰で日本は何度も地震を避けてきたと言う。情報は絶対だ。
「なるほど、それは決定的ですね。分かりました。僕は協力します」
「おい、まじか吹雪」
龍雄は信じられない顔をしている。
「私もやります。やらなきゃいけない気がする」
「僕も二人に同じです」
霞と蒼太も続く。
「あーわかったよ、俺もやる」
渋々龍雄が承諾する。
「はーちゃんは?」
「あ、うん。私もやる」
(変な胸騒ぎがする。ここが分岐点のような..)
変な気がしたが気にしないようにした。
「有難い。これで戦力の心配はなくなった感謝する。それに伴い君たちにはここで暮らしてもらうが構わんか」
五人とも止めようかと思った。いくら高校生とは言えまだ子供。親元を離れるのは心配でならなかった。それでも決断した。
「やります。僕たち若者の手で日本征服を止め日本統一をします!」
『右に同じ!』
吹雪に続き四人とも声を上げた。
「ありがとう。本当にありがとう」
芳樹の目には涙が浮かぶ。
「では、明日から能力発現に向け訓練を開始する。皆心してかかってくれ」
『了解!』
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