浮気でレベルアップ

鈴木悠大

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日本統一編

20.山王の過去2

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土曜日朝八時丁度、静岡駅行きの電車が出発した。
「ねー霞ちゃんどう思う?」
「どうって、あの手紙のこと?」
覇李が頷く。
「うーん、信憑性には欠けるかな。昨日吹雪と手紙の住所調べたけど載ってないし。電話はさすがに怖くてしなったけど」
「そっかー、行けば分かるかな?」
「きっとわかるよ!」
そう言い霞は駅弁を開け好物のエビフライを口に入れた。
四時間の乗車を終え静岡に着いた。
「ここから五分らしいから見えるはずなんだけど..」
「見えねぇーよ?本当にここか?」
「住所はこの辺なんだけど」
吹雪と龍雄は辺りを見渡す。
「あの、黒風様たちですか?」
黒スーツの女性が話しかける。
「はい、そうですけど」
「よかった。手紙で伝えたベルティーの幹部です。施設までご案内します。」
そういうと車に吹雪たちを乗せ出発した。
「すいません、ここから五分なんじゃないんですか?」
「はい、そうなんですけどちょっとややこしくて」
そういうと車が裏の道に入っていった。
「すいません、運転荒れるんでしっかり掴まっていてください。」
そう言うと車はビルの中に入り地下の道を訳の分からない方向に進んでいく。
「今から、水中なので窓閉めてください」
と言うとある空間に入り全ての扉が閉まり水が湧き出てきた。
『うぉー!すっげー!』
覇李と龍雄が目を輝かせた。車は形を変え潜水艦に変わった。一つの扉が開き水の中を進む。
「もうそろそろ着きます。最後に揺れますのでご注意を」
二度ほど揺れて着いた。
「着きました!ここがベルティーの施設真佐学園です!」
『学園!?』
「はい、ここは対政府用に真佐先生が作った学園です」
その学園には義務教育はもちろん、大学の知識や専門的な分野のこと、病院に化学実験施設、様々な日本の先端技術が集まった場所である。
「では、先生がいる場所までご案内いたします」
「おい、覇李あの噴水えぐくね?」
「えぐいどころじゃないよ、霞ちゃんも見てよ!」
「見てるわよ、すごすぎて言葉でないわ」
三人とも口が開きっぱなしだ。
「蒼ちゃん、あれって..」
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