浮気でレベルアップ

日本統一編

19.山王の過去1

「おーい、吹雪。ラーメン食べに行くぞ！龍雄と霞さんもー！それからお前もだよ蒼太！」
極普通の日常。何気ない登下校の風景。いつもと変わらぬ仲間たちだった。
「だから、さん付けしろよ覇李。先輩だぞ」
「もー龍雄は細かいとこ気にするなー彼女一生できないぞっ！」
龍雄がキレ覇李が逃げる。他の三人は笑う極普通の高校生だった。
「はーちゃんそんぐらいにしときなー」
「霞さん、」
覇李は霞に泣きつく。
「怒られてやんの、゚きっしょ」
龍雄は笑い馬鹿にする。
「龍ちゃんも！」
「ごめん！霞ちゃん！」
霞は覇李たちのお母さんのような存在だった。そして、
「おい、覇李も龍雄も僕の彼女に甘えるな！ぶち殺すぞ」
『うわー、吹雪がキレたー！』
逃げる二人を吹雪が追いかける。
「もー全く！蒼ちゃん、私たちも行こ！」
「うん」
覇李、龍雄、吹雪に神代霞と黒風蒼太。この五人組はいつも一緒だった。ある時までは、。
そんなある日、五人の元にベルティーという組織からの一封の封筒が届いた。中には手紙が入っていた。

こんにちは。私の名は真佐芳樹。
黒風吹雪君、赤星龍雄君、水瀬覇李君、神代霞君、黒風蒼太君の五人で間違いないね。
私は政府の敵対組織のリーダーのものだ。君たちも政府の愚行を知っているだろうか？知ってる前提で話を進めさせてもらう。政府は日本を征服しようとしている。君たちにはそれを阻止するのを手伝ってほしい。機密事項のためこの手紙には詳しくは書けない。もし、君たちに少しでも気があるならここに来てほしい。
静岡県静岡市〇〇番地の△△　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　TEL  　090‐××××‐☆☆☆☆

「どうする？これ」
「危険要素ぷんぷんだね」
最年長の吹雪と霞が話す。
「でも、征服されたら好きなものも好きなこともできなくなるかもしれない。そんなの私は嫌だ。」
「俺もだ」
「蒼太はどう思う？」
「僕もそれは嫌だ」
力強く言う。
「よし！決まりだ。ここ大阪からはだいぶ距離があるから土日に行こう」
『分かった！』
みんなワクワクした返事をした。これが災厄の始まりとも知らずに。