私は腐高です！

焦り

ホームルームがおわった後の教室は特に人間観察ができるもってこいの時間。
友達と寄り道をする人、彼氏や彼女とデートする人、勉強する人、帰る人、さまざま。
私鈴音楓(すずねかえで)は、そんなことを考えながら教室を見回していた………
ってゆうのはほとんど嘘で頭の中は今日発売のBL漫画の事で埋まっている。
そう私は、BL大好きの腐女子高校生なのだ。
それはおいておいて
私は今すぐに本屋に駆け込みたい。
だけど、今日読み始めたBL小説があと三十ページ残っているので先に読んでしまいたい。
隠しているわけではないけど周りにバレるとめんどくさいことになりそうなので、教室に人が少なくなってから読みはじめる。
残り三十ページの内容は、お互い誤解をしていてギスギスしてた二人だけど誤解をときあってイチャラブする最高に萌えるシーン。
絶対ニヤついてしまう。とゆうかニヤつきながら読んでいる、たぶん今の私の顔は、恐ろしいくらい気持ち悪いと思う。いつもマスクをつけているのはそのためでもある。
「なに読んでるの？」………
ん？この声は、担任の奏(かな)ちゃん先生こと神月奏(かみづきかな)先生!？