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向き合う時

2人を守るために:5

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 「冬華とうかさん?」

 千冬せんとは不思議そうな顔をする。筒夏つつなの隣で志飛しとはしかめ面な顔をしている。そんな志飛を他所に筒夏と千冬は話す。
 「・・・そっか千冬。昔のこと
 その言葉に千冬は筒夏を見上げる。
 「今、そんな話関係ある?」
 「あるでしょう。だって冬華さんが千冬を連れてきたのは過去なんだから。過去話は必要でしょ。」
 筒夏の態度が気に食わないのか千冬は小さく舌打ちをする。どうにか過去話を避けたいようにも見える。
 「したくないの?」
 「・・・」
 「・・筒夏」
 志飛が声を出す。その声はどこか辛そうな声だった。
 「し、志飛?」
 「その話はいい。僕には関係がない。」
 「・・そうだね」
 筒夏の顔もどこか悲しそうに見える。
 「筒夏が千冬の性別を知っているなら話が早い。それだけだ。隠すそうなことでもない。千冬。僕はまだ綾子に男だってバレるのはこれからの計画にヒビが入る。だから黙ってくれ。」
 「私はその計画の内容は聞いてもいいの?」
 「計画の内容を知っている人は少ない方が断然いい。ただ綾子に言わない条件としてなら言おう。」
 「・・もし、言わない条件で綾子さんに言った場合は?」
 「・・・・・」
 志飛は黙る。千冬を見る目が鋭くなる。千冬の額に汗が浮かび上がった。
 「もし言った場合・・そうだな。飛綾とあに任せようかな・・」

 その声は低く志綾しあの時に出していた声の面影が一つもない。


 「分かった、内容は聞かないし、綾子さんにも言わない。でも一つだけ忠告。綾子さんはすごく感がいいよ。」


 その後、何もすることがなくなった3人は簡単に出来るゲームをすることになった。言い出したのは千冬だ。

 簡単にと言っても短いすごろくになった。

 筒夏があるマスに止まる。そのますには

 「右隣の人に泣かされろ!?」

 筒夏は恐る恐る右隣を見る。
 「なんだ?久しぶりに泣くか?」

 筒夏の叫び声は小さく響いた。

 千冬があるマスに止まる。そのますには
 「今すぐ凍えろ?」
 千冬は説明書を読む。
 「今すぐに冷房をつけるか寒い場所に行き凍えろ・・」
 「どんまーい」
 筒夏が目をこすりながら言う。千冬はため息をつきながら冷蔵庫に向かう。冷蔵庫から10個の保冷剤を持ってきた。
 「今日、結構寒いのに・・」

 志飛があるマスに止まる。そのますには
 「一回休みか・・」
 安心したため息が聞こえてくる。
 「志飛だけずるい~」
 「運ゲーだ。筒夏の運にでも恨んでおけ。」
 「志飛のばーか!」
 「ふんっ幼稚だ。」

 2人を見る千冬はどこか疎外感を感じていた。

 「どうした?千冬の番だよ。」
 筒夏がサイコロを渡そうとした時、志飛が立つ。
 「今すぐ片付けろ。俺は隠れる。綾子が起きてくる。」

 志飛は上から音がしたことに気がついた。2人は慌ててものを乱暴に片付ける。

 

 「あっ!おはようございます!
















 投稿出来ずすみません!
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