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向き合う時
2人を守るために:1
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「志綾。外で出したくないのはわかる。わかるけど・・僕にも許せないことはあるよ。」
久しぶりだ。久しぶり過ぎて・・接し方を忘れた。
志綾の声が『志綾』と『僕』と聞こえた。
「し、しあ・・しあさまっ」
筒夏が横で泣きそうな顔をする。
「ここで・・出したらっ」
筒夏の不安は、志綾にもあった。だから志綾は自分を抱き締め泣いている。
「ここで兄さんがっ出たら・・全部が台無しっ」
周りを気にせず、気にする余裕もなく、志綾は自分で自分に言い聞かせる。時々、『兄』や『僕』に変わりながら。
「・・志綾様。何をしているのですか?」
沈黙を貫いていた綾子が異常であると思い、気持ちを切り替える。
「・・志綾様。今、聞いてはいけない言葉を聞いた気がしますが?とりあえず、座ってください。」
「・・・綾子さん!」
千冬が叫ぶ。なにに対して叫んだのか綾子はわからない。綾子が千冬の方を向いた瞬間、綾子は膝から崩れ落ちた。
「・・・あれ?」
びっくりして起き上がる。慌てて、リビングに向かう。
「あっ!おはようございます。綾子さん。」
リビングには、千冬と筒夏が仲良くお茶をしていた。そこに志綾はいなかった。
「・・?千冬。ここに志綾様が来ていたんじゃ。」
「綾子さん?志綾様ですか?」
「来ていたよ。でも、綾子さんが貧血で倒れたから。私が送って来た。」
「・・・説明してくれませんか?なにがあったんですか?」
「なに言ってんの?説明もなにも。志綾様はただ私が心配になって様子を見に来ただけ。その後、少し話した。そしたら綾子さんが倒れた。それだけ。」
「筒夏。私に嘘はつけないと小さい頃最初に教えたでしょう?では、なぜ。筒夏の目は腫れているんですか?どうして千冬の手は震えているのでしょうか?」
綾子は冷静だ。あの時の綾子と違って。
久しぶりだ。久しぶり過ぎて・・接し方を忘れた。
志綾の声が『志綾』と『僕』と聞こえた。
「し、しあ・・しあさまっ」
筒夏が横で泣きそうな顔をする。
「ここで・・出したらっ」
筒夏の不安は、志綾にもあった。だから志綾は自分を抱き締め泣いている。
「ここで兄さんがっ出たら・・全部が台無しっ」
周りを気にせず、気にする余裕もなく、志綾は自分で自分に言い聞かせる。時々、『兄』や『僕』に変わりながら。
「・・志綾様。何をしているのですか?」
沈黙を貫いていた綾子が異常であると思い、気持ちを切り替える。
「・・志綾様。今、聞いてはいけない言葉を聞いた気がしますが?とりあえず、座ってください。」
「・・・綾子さん!」
千冬が叫ぶ。なにに対して叫んだのか綾子はわからない。綾子が千冬の方を向いた瞬間、綾子は膝から崩れ落ちた。
「・・・あれ?」
びっくりして起き上がる。慌てて、リビングに向かう。
「あっ!おはようございます。綾子さん。」
リビングには、千冬と筒夏が仲良くお茶をしていた。そこに志綾はいなかった。
「・・?千冬。ここに志綾様が来ていたんじゃ。」
「綾子さん?志綾様ですか?」
「来ていたよ。でも、綾子さんが貧血で倒れたから。私が送って来た。」
「・・・説明してくれませんか?なにがあったんですか?」
「なに言ってんの?説明もなにも。志綾様はただ私が心配になって様子を見に来ただけ。その後、少し話した。そしたら綾子さんが倒れた。それだけ。」
「筒夏。私に嘘はつけないと小さい頃最初に教えたでしょう?では、なぜ。筒夏の目は腫れているんですか?どうして千冬の手は震えているのでしょうか?」
綾子は冷静だ。あの時の綾子と違って。
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