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番外編 (本編とは多分関係ない)
ダメだよ、志綾様
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志綾のスマホによく、クラスメイトからメールが来るようになった。
「志綾。どうかしましたか?」
通知オンが激しいことに茅鶴が気づく。
「あ、お母様。最近、クラスメイトからメールがよく届きまして。」
「それは良いことじゃないですか。」
ふふっと、志綾は笑いで誤魔化しスマホを持って自分の部屋に駆け足で戻って行った。
「志綾様?」
部屋に入る前、筒夏を通り過ぎた。慌てていた志綾が分かったのか首を傾げる。
「志綾様ー。慌ててどうかしましたか?」
部屋をノックする。
「筒夏さん・・。入ってください。」
筒夏を部屋に入れる。
「志綾様?」
「筒夏さんに見て欲しいものがあるんです。雫さんに話すと余計大変なことになるので・・筒夏さんなら相手を傷つけず、断る言葉を知ってると思ったので・・協力してくれませんか?」
「します!」
筒夏は即答で志綾の手を握る。
筒夏は志綾から事情を聞く。
「それで、2年間一切話したことのないクラスメイトからメールが来て困ってて、しかもその会話の返答が困ると?」
「概ねその通りです・・。どうしましょう。まだ勉強不足ですね。」
志綾が途方に暮れる。筒夏はそのメールを一箇所抜粋して読み上げる。
「繋さん。少し良いですか?はい、なんでしょうか?話すの初めてだよね?初めてですね、どうかしましたか?繋さんお金持ちだったよね?ちょっとお金が欲しくて」
筒夏は読み上げるのを一旦辞めてスマホの画面を閉じた。
「お金が欲しいだけじゃないですか!」
「そうですよね・・別にお金をあげるぐらいなら良いんですけど。それで終わってくれるなら・・でも、素直にあげてしまうともっともっとくれたんだからまたくれるよねとなってしまいそうで。なら断ろうかなと。でも!相手に失望されてしまうんではないかなとか、考えてしまうんです!」
「志綾様!こう言うのはあげちゃいけない!志綾様がお金をあげる理由なんってないんだから!それから、相手を傷つけるとか考えるのはなし!まずは自分が後々傷つかないかを考えて。どうするの?お金をあげて、もうくれないって分かって志綾様を傷つけようとして無理矢理奪おうとしたら!私が嫌!」
口調が変わっていて志綾は少し面白く楽しかった。
「ですよね・・筒夏さん!私、断ってみます!」
志綾がスマホを持って意気込む。
「ごめんなさい、お金をあげることはできません。」
読みながら入力する。筒夏は
(もっとキツく言った方がいいのに・・まぁ志綾様優しいから無理か)
と思っていた。
「つ、筒夏さん・・返信が来ました!」
「なんって?」
「そう、じゃあいいや。もう関わらないと思うけどあと2ヶ月弱よろしくねぇー」
と。
「ただお金が欲しいだけだったじゃん。」
「そうでしたね・・こんな人もいるんですね。」
志綾と筒夏のちょっとした物語を挟んでみました!番外編が多くてすみません!
「志綾。どうかしましたか?」
通知オンが激しいことに茅鶴が気づく。
「あ、お母様。最近、クラスメイトからメールがよく届きまして。」
「それは良いことじゃないですか。」
ふふっと、志綾は笑いで誤魔化しスマホを持って自分の部屋に駆け足で戻って行った。
「志綾様?」
部屋に入る前、筒夏を通り過ぎた。慌てていた志綾が分かったのか首を傾げる。
「志綾様ー。慌ててどうかしましたか?」
部屋をノックする。
「筒夏さん・・。入ってください。」
筒夏を部屋に入れる。
「志綾様?」
「筒夏さんに見て欲しいものがあるんです。雫さんに話すと余計大変なことになるので・・筒夏さんなら相手を傷つけず、断る言葉を知ってると思ったので・・協力してくれませんか?」
「します!」
筒夏は即答で志綾の手を握る。
筒夏は志綾から事情を聞く。
「それで、2年間一切話したことのないクラスメイトからメールが来て困ってて、しかもその会話の返答が困ると?」
「概ねその通りです・・。どうしましょう。まだ勉強不足ですね。」
志綾が途方に暮れる。筒夏はそのメールを一箇所抜粋して読み上げる。
「繋さん。少し良いですか?はい、なんでしょうか?話すの初めてだよね?初めてですね、どうかしましたか?繋さんお金持ちだったよね?ちょっとお金が欲しくて」
筒夏は読み上げるのを一旦辞めてスマホの画面を閉じた。
「お金が欲しいだけじゃないですか!」
「そうですよね・・別にお金をあげるぐらいなら良いんですけど。それで終わってくれるなら・・でも、素直にあげてしまうともっともっとくれたんだからまたくれるよねとなってしまいそうで。なら断ろうかなと。でも!相手に失望されてしまうんではないかなとか、考えてしまうんです!」
「志綾様!こう言うのはあげちゃいけない!志綾様がお金をあげる理由なんってないんだから!それから、相手を傷つけるとか考えるのはなし!まずは自分が後々傷つかないかを考えて。どうするの?お金をあげて、もうくれないって分かって志綾様を傷つけようとして無理矢理奪おうとしたら!私が嫌!」
口調が変わっていて志綾は少し面白く楽しかった。
「ですよね・・筒夏さん!私、断ってみます!」
志綾がスマホを持って意気込む。
「ごめんなさい、お金をあげることはできません。」
読みながら入力する。筒夏は
(もっとキツく言った方がいいのに・・まぁ志綾様優しいから無理か)
と思っていた。
「つ、筒夏さん・・返信が来ました!」
「なんって?」
「そう、じゃあいいや。もう関わらないと思うけどあと2ヶ月弱よろしくねぇー」
と。
「ただお金が欲しいだけだったじゃん。」
「そうでしたね・・こんな人もいるんですね。」
志綾と筒夏のちょっとした物語を挟んでみました!番外編が多くてすみません!
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