越えられない壁で僕らの幸せは・・・

綾瑪 東暢

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向き合う時

A組の中では

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 A組の中で1番底辺である『落第高等学校』を受ける猫恵ねこめつい
 「水。どうして私と一緒の学校にしたの?水ならもっといいところ行けたのに・・」
 「私は猫恵ちゃんと一緒のところに行きたいの。でも、どうしてこの学校にしたのかは不思議だけど」
 落第高等学校、略して落高。落高の見た目は廃墟と言わざるおえない。ぼろそうである。
 「うーん。1番近いからかな」
 「確かに猫恵ちゃんの家からは近いね。」
 「水。親に怒られなかった?こんな学校に行くな!って」
 「知ってるでしょ。私の親。そんなこと言わないよ。あーそう。で終わりだった。お兄ちゃんだけが他に行けるところあるだろ?って言われたぐらい。」
 「お兄ちゃん?」
 「あ・・うーん。もう言ってもいいか。隠してたわけじゃなくて聞かれなかったから言わなかったんだけどA組には私の兄がいるの双子の。」
 「早く言ってよ!水のことはなんだって知りたいんだから!」
 「ごめんね。猫恵ちゃん。それより!今日は頑張ろう!」
 「頑張んなくても名前かいとけば受かるよ」
 「そんなのダメだよ!ちゃんと頑張ろう!ね?」

 水のかわいさに猫恵はうんっと目をハートにして言う。
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