越えられない壁で僕らの幸せは・・・

向き合う時

練習の意味？

　「霜野しもの～！」
　後ろから声が聞こえてみんなが後ろを見る。
　「侑李ゆうり」
　「侑李さん。」
　「面接免除になったんだが何か知らないか？・・っ、繋つなぎ・・さん。」
　侑李が霜野のところに来て聞く。
　「侑李は免除になったんだ。私は名前を言って終わりだった。」
　「なんでなんだ？」
　「おかしいですね。私は侑李さんの名前を出していないのですが・・」
　「うーん。」
　侑李を他所に3人は悩む。
　「あ、あの。何が起こってるか・・教えてもらっても？」
　「侑李。私の面接が、名前だけで終わったのは志綾しあのおかげ。もちろん雫しずくもね。侑李についてよくわからない。侑李ももしかしたら志綾が私の名前を出したからかな？ほら最初一緒に建物に入ったでしょ？それを見てたんじゃないのかなぁ」
　それっぽいことを悠華ゆうかが考え言う。

　「ま、まさか侑李さんまで私のせいで・・・」
　「いや、志綾。憶測だよ。」
　「でも可能性があるんですよね？ごめんなさい！これで落ちていたらなんでもします。」
　「な、なんでも！」

　悠華が侑李の頭を叩いた。
　「いてっ」
　「大丈夫だよ。志綾。侑李もね。志綾も気を遣わないで。」
　「お礼いったほうがいいのかな？」
　「言わないでください。皆さんの練習の成果を本番で発揮することが叶わなかったんです。申し訳ないです。」

　シュンとする志綾に雫はニコニコになっていた。