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向き合う時

それぞれの進学先

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 人それぞれ、進学先を決めた。

 「志綾しあちゃん。誰がどこいくって知ってる?」
 「クラス全員ではありませんけど、ある程度知ってるつもりです。」
 「教えて!」
 「まだ、受験していないので確定というわけではありませんよ。」
 しずくが3限の昼休みにそう志綾に聞く。
 志綾は丁寧に雫に説明した。

 志綾、雫
  『西塚女王高等学校』
   つなぎ家から近くにある。女子校であり、簡単に言うとお金持ちの学校。礼儀、作法など女に必要なことを学ぶことができる。別で『西塚王高等学校』もある。これは男子校。
 
 茶泉とい雪都ゆきと
  『剣武術高等学校』
   2人の家からは遠く県外。剣術と武術をメインとした学校。剣術と武術に関しては有名高校だ。

 悠華ゆうか
  『北塚一般高等学校』
   西塚の次に偏差値が高く、北と付いているが西塚高等学校の隣に立っているため、よく合同で行事を行っている。

 猫恵ねこめつい
  『落第高等学校』
   私立学校。A組の中では1番の偏差値が悪い学校。D組にはもっとやばいところに行ってる人もいるらしい。

 なつ
  『錆山高等学校』
   通信制の高校。学校に行かないといけないのは年に5、6回。テストなど。偏差値は猫恵達の学校よりはいい。

 「へぇー、導の野郎は通信制なんだ。意外」
 「少し事情があるみたいです。」
 「ふぅーん。猫と水は同じなんだね。」
 「雫さん、いつのまにか猫恵さんを猫と?」
 「揶揄う意味で最近言い始めた。志綾ちゃんから逃げようとするから。」
 「猫って揶揄ううちに入るんですかね?」
 「んー、わかんない。」
 志綾は苦笑いをする。
 「それで、志綾ちゃん。桜川さくらがわさんはどこの大学、専門行くの?」
 「・・・ごめんなさい。聞いていなくて。」
 「うん、大丈夫だよ。」
 「筒夏つつなさん。迷ってるみたいで。」
 「迷ってる?」
 「就職するのか、学校に行くのか、って。私の親には迷惑をかけたくないと。」
 「そっか・・・そうだよね。」
 「でも、筒夏さん早く決めないと受験になってしまいます。」
 「だよね、もうやばいんじゃない?」
 「少しだけ遠回りに聞いてみますね。」

 志綾は筒夏の心配をしながら後の授業を受けた。





 おまけ
 登坂とさかゆう
  『健立高等学校』
  土木の学校である。偏差値は悠華の次。

 侑李ゆうり将暉まさき
  『北塚一般高等学校』
  悠華と一緒。受けるのは悠華より下のやつ。

 
 おまけに関しては志綾は言っていません。前のお話で名前を出したので。
 
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