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向き合う時

面倒ごと

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 「こおさん。最近変ですよね?」
 うーんと志綾しあは考えてるポーズをした。隣にいた物槨令ものかくれは鼻でペンを固定し、うーんと伸びて「そうかな」と答えた。
 「しずくさんと一緒になって追いかけ回されるのはいつも通りですが・・・その後の様子が少しおかしいなと。あの時叔父さんが何か・・・」
 ブツブツと何かを言う志綾に対して物槨令は「気にしなくていいよ」と簡単に返す。
 「それより!志綾ちゃん。修学旅行!」
 「お兄ちゃんのことは気にしないであげて。昨日、少しあったんだ。」
 前に座っていたついが苦笑いをしながら言う。「そうですか」と志綾も机の上に置いてある修学旅行の栞を見た。

 後一周間と迫ってきた修学旅行。

 あの件があり、なつと話すことができずにいた。

 志綾の班はつなぎ志綾を班長として霜野しもの悠華ゆうかが副班長、水面みなも水が時計係、笹原ささはら猫恵ねこめが救急係、そして物槨令雫が地図係となった。最後まで文句を言っていたのは物槨令だった。
 「絶対私の方が副班長に向いてるのに」

 夏達の班はかなめ茶泉といを班長として、みちび夏が副班長、要雪都ゆきとが時計係・・・・となった。

 氷はと言うと、先生が存在を忘れていて急遽、ある班に入った。


 「志綾ちゃん・・・」
 「どうかしましたか?水さん。」 
 授業の時間が終わり、ノートを引き出しに仕舞おうとしている時水に喋りかけられた。
 「少しだけお話があるの。」
 少しだけ気まづそうに言う水に志綾は頷いて廊下に出た。物槨令も付いて来そうな勢いだったのを志綾が止めて、無事2人になることができた。
 「お兄ちゃんのことで。」
 「氷さんですか・・・あの時は逸らしていましたがどうかしましたか?」
 「うん・・・昨日、叔父さんとご飯を食べに行ったんだ。その後に、私だけ家に帰してお兄ちゃんだけ叔父さんとどこかに行ったの。戻ってきたのが22時ぐらいで、その後から少し様子がおかしいの。」
 「水さんが家に帰ったのは何時ごろですか?」
 「確か・・・19時ぐらいかな?」
 「そうですか・・・分かりました。調べて見ます。」
 「ありがとう。志綾ちゃん。」
 「力になれるなら良かったです。」

 嬉しそうに教室に戻って行った水。その場に止まっていた志綾の元に駆け足で物槨令が来た。

 「また、面倒ごと?」

 「ふふ」と笑って言う。

 「あぁ、面倒ごとだ。」

 志飛しとの言い方で言った。

 
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