越えられない壁で僕らの幸せは・・・

向き合う時

双子の兄

　水面みなもと　氷こおは志綾しあ達と同じA組のクラスメイトだ。
　それだけではなく、修学旅行の班の中にいる水面　水ついと双子の兄だ。

　影かげが水面　氷と知ったのは、年髄ねずいと志綾と影で集まった時。（124話『子供ぽい』を参照）

　志綾はクラスメイトのことを一番最初に調べた。産まれ、親、人間関係、病気など。そこで水面氷のことも知った。

　雪都ゆきとと似ていて、成長が遅れていること。
　勉強は意欲的であること。

　人の名前を言うのが苦手なこと。

　人と接するのが苦手なこと。
　
　気に入った相手としか喋らないこと。

　志綾は影が氷と聞いて、驚いた。氷は学校では誰とも関わらない。

　家では、水とは喋っているが親とは喋っていなかった。氷自身が無視することもあれば親が無視することもあった。

　氷は学年4位の成績を収めている。氷のせいで雪都は5位に落ちた。

　氷がどうして、志綾の情報屋になったのか、志綾は知っている。

　年髄は知らない。年髄はもう・・・