越えられない壁で僕らの幸せは・・・

綾瑪 東暢

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本格的に

捕まっている男の仲間(2)

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 『顔は見ていませんが男だったと思います。気をつけてください。私が捕まったところにまだ仲間がいるみたいなので』
 「どこで捕まったんだ?」
 『それはですね・・・・』
 数分間、何があったのか詳しく聞いていた。
 「分かった。助けに行く。」
 そう言って電話をきった瞬間外に出ていた使い長が戻ってきて嬉しそうに「仲間を捕まえました」と言った。志飛しとは慌てて家を出た。志飛は急いで捕まえたと言う廃校に向かって教室に入った。
 捕まった男と大事な男は二人とも捕まっていて大事な男を引っ張って教室を変えた。
 「お前に協力関係を結びたい。お前の家族にお金を渡そう。その代わりあいつにさくらの居場所を吐かせるために協力しろ!お前はお金に困って家族に貧乏暮らしさせてるんだろ?ならお前にとっても好都合だろ?お前の欲しい分だけあげる。だからどうだ?」
 「・・・はは。俺の断れない条件を突きつけられたら・・・お願いします。俺を家族を助けてください。」
 「分かった。少しだけ我慢してくれ」

 そこからは演技の始まりだった。キツ過ぎないように縄で縛り傷がついてる化粧を使い長にしてもらい写真を撮った。動画も一応撮ったがこれは最終手段だった。

 これが今までの事の経緯。
 解放された大事な男は志飛を見上げた。
 
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