越えられない壁で僕らの幸せは・・・

進学

導家を助けてください

　「・・・繋つなぎさん、私を、導みちび家を助けてください。」
　もしご先祖様が見ていたら私は怒鳴られるだろう。導家じゃない、出来損ない。
　「・・・私は、僕はその言葉が聞きたかった。」
　「繋さん」
　「繋」
　私と夏輝斗かきとは繋さんを見上げる。
　「繋。仕事内容を俺はなんの後処理をすればいい？」
　「・・・僕が殺したやつの後処理を」
　「わか
　「ちょっと待って、繋さん、貴方、貴方が殺しているの？」
　「はい、当主様には繋家の使者として通っています。」
　「ん？どう言うこと？」
　「普通、殺しということをするのは使者だ。跡取り娘が汚れ仕事を担うはずがないしかも繋家だ。」
　「簡単に言えばお金が欲しかった」
　「お金が欲しいだけで自分の手を売ったの？」
　「自分の手？」
　「人を殺すことは自分の手を汚すと一緒、二度と落ちることのない汚れを。何かを得るためには何かを捨てなければいけない。繋さんはお金を得るために自分の手を捨てた。」
　「心配しないで給料は依頼金で払うから。」　
　「いや、そこの心配はしていない、俺にできるのかなって警察に見つからないように」
　「それについては教えて貰えばいい」

　夏輝斗は考え込む
　
　大丈夫なのか、バレないのか