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学校
自己紹介
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鎌崎 純麗は呆然とする。
「な、なんで・・・志綾ちゃんって女の子じゃないの?」
開けたままになっている扉からザワザワと声が聞こえる。その瞬間荼泉が思いっきり扉を閉めようとして純麗に言う。
「お前、邪魔。お前ごときが誰かに告げ口したとしても誰も信じねぇから出て行け」
純麗が何かを言う前に扉は閉められた。
扉の前で我を忘れて立っていた。数秒して「え?」と声に出し我に戻った。
ため息を吐きながら何があったのか振り返っていた。
数時間前。
「おはようございます。このクラスの担任となった。堤目 葉椿と言います。」
可愛らしい女の先生で周りから「はーちゃん先生」ともうあだ名が付けられていた。
「今日は初日ということもあり、皆さんに自己紹介してもらいたいなぁって思っています。番号通りでいいかな?・・・うん、では一番の秋松君、お願いします。」
「はい」と一言いい秋松は立ち上がった。
「初めまして秋松 夏輝斗です。・・・」
「秋松くん。何がもう一つ付け足してくれない?」
「えーと、趣味は・・・サッカーかな?です。」
逃げるようにして自分の席に戻って行った。
それから何人も自己紹介をしていき、荼泉の番になった。
「・・・」
無言で立ち上がって何も言わない。
「要君・・・ヒャ!」
先生、葉椿が悲鳴に近い声を上げた。
「下せ。こんなことぐらいで出てくるな。お父様から問題は起こすなと聞かなかったか?」
「で、ですが荼泉様のことを軽々しく・・・」
「知らなかったら、知らなかったらどうする?この学校に我々のような者が入学してくると知らなかったら?どう責任とるんだ?」
「・・・申し訳ございません。」
教室がざわついた。
「戻れ」
「はッ」
黒い男は居なくなった。
「ヒャーびっくりしたぁ。要君。どういうことなの?」
「先生、自分の命が大事なら俺と繋に関わらない方がいい。先生に限らずお前達も」
荼泉はそう言って席に座った。
「荼泉様。あれもしかして演技ですか?」
「違う。勝手に出て来たから」
「そうなんですね。と、私の番見たいです。荼泉様。」
「あぁ」
「は、初めまして繋 志綾と言います。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。繋さん、隣の要君の紹介もお願いしてもいいかな?」
「荼泉様の?」
チラッと志綾は荼泉を見る。フンと鼻を鳴らしてそっぽを向いた。
「はい、こちらの方は要 荼泉様。少し、不器用な方ですがお優しい方ですよ。よろしくお願いします。」
志綾には聞こえていないが荼泉は後ろを睨んだ。
荼泉は聞いた。
「あの志綾って子可愛いなぁ」
荼泉は思う
ここ本当に小学校か?
志綾は思う。
荼泉様に友達が出来ますように
クラスメイト全員の紹介が終わり、学校案内が始まった。今まで制服だったため、体操着に着替えることになった。
志綾と荼泉は別室に移動しそこで着替えることにした。
「ここなら誰も来ない。さっさと着替えるよ志飛。」
「荼泉様。私は志飛ではないのですけど・・・」
制服を脱ぎ始める。
志綾は全裸になった。女の子の割に肩幅が広いでも女の子のようにやわらかい肌。でも女の子のようにあれは主張していない。逆に男の子のあれは小さくも可愛らしく主張していた。
すると扉が開いた。
「え」
短い声が響く。
そんなことがあったなと純麗は肩を落とした。
誰かに言っても信じない。
確かにそうだなと思う。
純麗は思う。
あの二人はどういう関係なんだろう
「な、なんで・・・志綾ちゃんって女の子じゃないの?」
開けたままになっている扉からザワザワと声が聞こえる。その瞬間荼泉が思いっきり扉を閉めようとして純麗に言う。
「お前、邪魔。お前ごときが誰かに告げ口したとしても誰も信じねぇから出て行け」
純麗が何かを言う前に扉は閉められた。
扉の前で我を忘れて立っていた。数秒して「え?」と声に出し我に戻った。
ため息を吐きながら何があったのか振り返っていた。
数時間前。
「おはようございます。このクラスの担任となった。堤目 葉椿と言います。」
可愛らしい女の先生で周りから「はーちゃん先生」ともうあだ名が付けられていた。
「今日は初日ということもあり、皆さんに自己紹介してもらいたいなぁって思っています。番号通りでいいかな?・・・うん、では一番の秋松君、お願いします。」
「はい」と一言いい秋松は立ち上がった。
「初めまして秋松 夏輝斗です。・・・」
「秋松くん。何がもう一つ付け足してくれない?」
「えーと、趣味は・・・サッカーかな?です。」
逃げるようにして自分の席に戻って行った。
それから何人も自己紹介をしていき、荼泉の番になった。
「・・・」
無言で立ち上がって何も言わない。
「要君・・・ヒャ!」
先生、葉椿が悲鳴に近い声を上げた。
「下せ。こんなことぐらいで出てくるな。お父様から問題は起こすなと聞かなかったか?」
「で、ですが荼泉様のことを軽々しく・・・」
「知らなかったら、知らなかったらどうする?この学校に我々のような者が入学してくると知らなかったら?どう責任とるんだ?」
「・・・申し訳ございません。」
教室がざわついた。
「戻れ」
「はッ」
黒い男は居なくなった。
「ヒャーびっくりしたぁ。要君。どういうことなの?」
「先生、自分の命が大事なら俺と繋に関わらない方がいい。先生に限らずお前達も」
荼泉はそう言って席に座った。
「荼泉様。あれもしかして演技ですか?」
「違う。勝手に出て来たから」
「そうなんですね。と、私の番見たいです。荼泉様。」
「あぁ」
「は、初めまして繋 志綾と言います。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。繋さん、隣の要君の紹介もお願いしてもいいかな?」
「荼泉様の?」
チラッと志綾は荼泉を見る。フンと鼻を鳴らしてそっぽを向いた。
「はい、こちらの方は要 荼泉様。少し、不器用な方ですがお優しい方ですよ。よろしくお願いします。」
志綾には聞こえていないが荼泉は後ろを睨んだ。
荼泉は聞いた。
「あの志綾って子可愛いなぁ」
荼泉は思う
ここ本当に小学校か?
志綾は思う。
荼泉様に友達が出来ますように
クラスメイト全員の紹介が終わり、学校案内が始まった。今まで制服だったため、体操着に着替えることになった。
志綾と荼泉は別室に移動しそこで着替えることにした。
「ここなら誰も来ない。さっさと着替えるよ志飛。」
「荼泉様。私は志飛ではないのですけど・・・」
制服を脱ぎ始める。
志綾は全裸になった。女の子の割に肩幅が広いでも女の子のようにやわらかい肌。でも女の子のようにあれは主張していない。逆に男の子のあれは小さくも可愛らしく主張していた。
すると扉が開いた。
「え」
短い声が響く。
そんなことがあったなと純麗は肩を落とした。
誰かに言っても信じない。
確かにそうだなと思う。
純麗は思う。
あの二人はどういう関係なんだろう
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