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2人が幸せになるために
これからのこと
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直也のことは周りからどんな様子だったとかを聞くだけで自分は見ることも聞くこともできない。それが余計不安にさせる。いつも教えてくれるのは梓。一体いつ会っているのかさえも教えてくれない。もしかしたら僕を安心させるための嘘なのかもとか考えてしまった。よくない考えなのに。
「白斗。元気がないね。どうしたの?」
「ん、いや・・元気はあるよ。スランプじゃないし、今日もちゃんと仕事はした。」
「ならどうして、そんなに不機嫌そうな顔を」
梓に頭を撫でられる。
「そんな不機嫌そうな顔してる?」
「とっても」
「・・別に不機嫌じゃないんだけどなぁ・・」
梓から顔を隠す。
「少し寝たら?お昼寝。疲れが溜まっているんじゃない?」
「そうかなぁ・・」
「そうだと思うよ。ほらベットで横になって」
「分かった。じゃあ15分後に起こして、otomoと会議の約束してるから」
「分かった。おやすみ。」
梓が僕に布団をかけてくれる。そして優しく頭を撫でた。
本当に疲れているのか目が勝手に閉じた。
白斗が寝たのを確認して、梓は白斗の腕に注射をする。
「ごめん。白斗。」
そう一言呟いて、部屋を出た。
部屋に出ると「あ、梓様」と声をかけられた。
「用意したあの注射なにに使ったんですか?」
「疲れていた白斗を眠らせるために使ったよ。」
「まさか、私のお遊びで作った『気絶剤』がそんな使われ方するとは」
口を開けて手をかざしてわざと驚いたようなポーズをする。
「ありがとうございます。確かに2日後に目を覚ますんでしたよ?」
「はい、私の試したモルモットは2日後に目を覚ましたので多分、そうです。」
「ありがとうございます。あ、やってもらいたいことが、念の為白斗の部屋の時計を今から15分後にしておいてください。そして止めておいてもらっても?」
「徹底しますね。わかりました!梓様の命令とならばこの私やらせていただきます。」
敬礼ポーズをし、駆け足で白斗の部屋へ向かって行った。
梓はそのまま施設を出た。
「梓様。お仕事ですか?」
運転手に聞かれる。
「まぁ、そんなようなことです・・」
「頑張ってくださいね。私たち研究員は梓様と白斗様がとっても大切なのですから。体には気をつけてくださいね。」
運転手がそう言いながら、車を停めた。目的に着いた。
「白斗。元気がないね。どうしたの?」
「ん、いや・・元気はあるよ。スランプじゃないし、今日もちゃんと仕事はした。」
「ならどうして、そんなに不機嫌そうな顔を」
梓に頭を撫でられる。
「そんな不機嫌そうな顔してる?」
「とっても」
「・・別に不機嫌じゃないんだけどなぁ・・」
梓から顔を隠す。
「少し寝たら?お昼寝。疲れが溜まっているんじゃない?」
「そうかなぁ・・」
「そうだと思うよ。ほらベットで横になって」
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「分かった。おやすみ。」
梓が僕に布団をかけてくれる。そして優しく頭を撫でた。
本当に疲れているのか目が勝手に閉じた。
白斗が寝たのを確認して、梓は白斗の腕に注射をする。
「ごめん。白斗。」
そう一言呟いて、部屋を出た。
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「用意したあの注射なにに使ったんですか?」
「疲れていた白斗を眠らせるために使ったよ。」
「まさか、私のお遊びで作った『気絶剤』がそんな使われ方するとは」
口を開けて手をかざしてわざと驚いたようなポーズをする。
「ありがとうございます。確かに2日後に目を覚ますんでしたよ?」
「はい、私の試したモルモットは2日後に目を覚ましたので多分、そうです。」
「ありがとうございます。あ、やってもらいたいことが、念の為白斗の部屋の時計を今から15分後にしておいてください。そして止めておいてもらっても?」
「徹底しますね。わかりました!梓様の命令とならばこの私やらせていただきます。」
敬礼ポーズをし、駆け足で白斗の部屋へ向かって行った。
梓はそのまま施設を出た。
「梓様。お仕事ですか?」
運転手に聞かれる。
「まぁ、そんなようなことです・・」
「頑張ってくださいね。私たち研究員は梓様と白斗様がとっても大切なのですから。体には気をつけてくださいね。」
運転手がそう言いながら、車を停めた。目的に着いた。
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