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2人が幸せになるために
まだ成長途中
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「直也。」
土曜日。七宮姉弟2人が来ていた。
「?」
「一体いつになったら白斗を迎えに行くんだ?」
「弘人っ!」
智寧が振り返って叫ぶ。智寧はキッチンで何かを作っていた。
「大丈夫だよ。智寧さん。・・まだ白斗を迎えに行けるほど成長出来てない。まだ行けないかな」
コップをなぞるようにいじる。
「そっか・・でも、直也にとって何が成長の終わりなんだろうな。」
弘人が天井を見上げる。智寧がはぁと息を吐く。両手にコップを持ってリビングに出てきた。
「弘人。無神経なこと聞かないの。人にはペースがあるんだから。」
弘人の前に片方のコップを置き、向かい側にもう一つのコップを置いてその席に座った。
3人は一息つく。
落ち着いた雰囲気だった中、急にインターホンが鳴る。直木なら合鍵を使って入ってくる。誰だろうと不思議に思いながら出る。
「はーい・・って・・・颯凛・・生徒会長・・・なんでここに」
「おや、僕のことを知っているんですね。」
「・・そりゃあ、今の生徒会長ですから・・」
気まずそうに視線を泳がしながら直也は喋る。
「僕は貴方と話したいことがあるのですが・・今日はダメですか?」
その一言を言われ、中にいる2人のことを思い出した。
「あっ・・今日はすみません。中にお客さんが来ていて。」
「それは申し訳ない。では、また。」
素直に颯凛は引き下がってくれてホッとした。
「すみません。」
そのまま帰るかと思ったが、振り返り
「そういえば神瀬直也さんは生徒会に誘われていたみたいですね。どうして入らなかったのですか?」
「それは・・」
「まぁいいです。それも後日話しましょう。では。」
そのまま歩いて離れて行った。疲れが一気に押し寄せた。
「はあぁぁぁ・・」
「直也?大丈夫か?」
「弘。大丈夫。」
弘人と中に入る。
「今の生徒会長が訪ねてきて。」
「今の生徒会長!?誰?ちなみに」
「颯凛。覚えてる?」
「凛がねぇー。」
「知り合い?」
「まぁ・・ね、同じ歳だし。もともと同じクラスだったし。」
「えっ!弘人って俺より年下?」
「はぁぁ?今更かよ!?」
「だって、白斗は何も・・」
「ね、そういえば、前に都瀬君。弘人と直也さんと都瀬君が同じ年齢だって言ってた気がする・・その質問に弘人そうだよって答えてた・・気がするのは私の気のせい?」
頬を掻きながら2人を見る。
2人は驚いていた。。
「そんなこと言ったけなぁ?覚えてないけど」
「・・・・お前っ・・年下だったのかよ・・」
「はぁ・・」
智寧が飲み物を飲み息を吐く。
「でも、新生徒会長ってなるの遅くないですか?」
「そう?颯凛が生徒会長になったのは10月前半。確かに遅気味なのかな?」
錦が大学生になっても生徒会長として在籍していたため、ちょっと遅れたと誰かが言ってた気がする。
土曜日。七宮姉弟2人が来ていた。
「?」
「一体いつになったら白斗を迎えに行くんだ?」
「弘人っ!」
智寧が振り返って叫ぶ。智寧はキッチンで何かを作っていた。
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コップをなぞるようにいじる。
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「はーい・・って・・・颯凛・・生徒会長・・・なんでここに」
「おや、僕のことを知っているんですね。」
「・・そりゃあ、今の生徒会長ですから・・」
気まずそうに視線を泳がしながら直也は喋る。
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「あっ・・今日はすみません。中にお客さんが来ていて。」
「それは申し訳ない。では、また。」
素直に颯凛は引き下がってくれてホッとした。
「すみません。」
そのまま帰るかと思ったが、振り返り
「そういえば神瀬直也さんは生徒会に誘われていたみたいですね。どうして入らなかったのですか?」
「それは・・」
「まぁいいです。それも後日話しましょう。では。」
そのまま歩いて離れて行った。疲れが一気に押し寄せた。
「はあぁぁぁ・・」
「直也?大丈夫か?」
「弘。大丈夫。」
弘人と中に入る。
「今の生徒会長が訪ねてきて。」
「今の生徒会長!?誰?ちなみに」
「颯凛。覚えてる?」
「凛がねぇー。」
「知り合い?」
「まぁ・・ね、同じ歳だし。もともと同じクラスだったし。」
「えっ!弘人って俺より年下?」
「はぁぁ?今更かよ!?」
「だって、白斗は何も・・」
「ね、そういえば、前に都瀬君。弘人と直也さんと都瀬君が同じ年齢だって言ってた気がする・・その質問に弘人そうだよって答えてた・・気がするのは私の気のせい?」
頬を掻きながら2人を見る。
2人は驚いていた。。
「そんなこと言ったけなぁ?覚えてないけど」
「・・・・お前っ・・年下だったのかよ・・」
「はぁ・・」
智寧が飲み物を飲み息を吐く。
「でも、新生徒会長ってなるの遅くないですか?」
「そう?颯凛が生徒会長になったのは10月前半。確かに遅気味なのかな?」
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