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2人が幸せになるために
愛して、守ってきたのに・・
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校長に呼び出され、転校になることを伝えられた。
「・・・別に転校に反対はしない。でも・・転校先が委御が通ってるところなんだって・・。」
静かに聞いていた委御は口を手で隠した。
「先生達は転校だって言ってるけど・・僕はあの学校には通えないんだって。」
にやけ顔を隠していたが、すぐに手を下ろし
「なんで?」
と聞く。
「・・僕はあの学校に売られるみたい。母親が僕を売ったって・・盗み聞いた。」
「・・・何それ、最低・・。」
「母親は、中学までは売らないって言ってたけど、校長ともう1人の人の圧で来年、売るってなったみたい・・。ね、委御。僕、もう誰とも離れたくない。僕、また1人になっちゃう。」
白斗は委御の顔を見る。白斗は泣いている。そんな白斗を委御は抱き締める。
「私はっ・・」
言いたいことはある。かけたかった言葉もある。それでも、その言葉は今の委御には言えない。
その日は何も言えずに2人は別れた。
その日から白斗は委御を避けるようになった。
これが2人の出会い。そして今別れ。
委御は白斗に会えなくなってから五日間はその場所で待っていた。でも、女小に戻ることにした。
次に、あったのは、白斗が研究室に入った、数年後だった。
白斗10歳、委御13歳。
委御は退学しになり、檻に入れられるのではなく白斗達が入っている研究室の職員に任命された。人手が足りないのもあった。
白斗は気が付かなかった。委御だと言うことを。委御は抱きしめようとした、ところ他の職員に止められた。
「・・・えっーと。」
「白白。覚えてないの?」
「・・ごめん。」
「何それ・・」
委御は、言葉を飲み込みただ抱きしめた。知らない人に抱きしめられたと白斗は困惑していたが静かに委御の背中をぽんぽんと軽く叩いた。
数秒、数分抱きしめた委御は
「・・初めまして、荻委御。改めてよろしく。私はここで案内係をしてるんだ。」
そう委御は優しい口調と優しい笑顔をで白斗に挨拶をした。
「案内係?」
そう質問されて委御は嬉しそうに話し始めた。
委御が退学になって、案内係を命じられたのはすぐだった。花盛は委御が外に出た理由を問はなかった。何も言わないことを条件に花盛は委御を案内係として生かした。
案内係の通常の仕事は男高、女高の退学者を案内する係。異端の仕事は、男高、女高で生まれた子供の世話、及び、施設、養子の手続きを行う案内係。
白斗と会えたのは、篠秋校長と白斗の養子手続きをする仕事をしていたことのおかげ。
委御はあの時、退学になって良かったと心の底から嬉しく思っていた。
その後、何回も委御は白斗のところにやってきた。研究員の人も怒るどころか呆れてていた。そんな委御にいつの間にか白斗は心を許していた。
この昔話通りなら梓は委御に会ったことあるはずだ。忘れているのは梓が服用していた薬の副作用のせい。それでも白斗から委御と会ったことがあるとは一言も言われなかったし、初対面のように紹介していた。
梓と委御が初めて会ったのは白斗と会ってすぐのこと。白斗がお世話係だと紹介した。
その時から委御は梓のことが嫌いだった。ずっと白斗のそばにいて、羨ましかった。でもこのときはまだ、遠くで・・・話せる距離にいられたらいい。
あの頃の梓にとって白斗以外は別に覚えていても何の得にもならないと思っていた。委御は覚えておくのに値しない。それもあったから梓は委御を忘れた。
委御からじゃなくて、白斗からその話を聞きたかった。嘘ではなく・・事実を。白斗に何かしら理由があったにせよ。白斗から・・忘れていた昔を教えて欲しかった。
思い出した。委御と梓が会ったあの日のことを。お互いがお互いを嫌い。それでも2人は1人を守りたい一心だった。
「・・・別に転校に反対はしない。でも・・転校先が委御が通ってるところなんだって・・。」
静かに聞いていた委御は口を手で隠した。
「先生達は転校だって言ってるけど・・僕はあの学校には通えないんだって。」
にやけ顔を隠していたが、すぐに手を下ろし
「なんで?」
と聞く。
「・・僕はあの学校に売られるみたい。母親が僕を売ったって・・盗み聞いた。」
「・・・何それ、最低・・。」
「母親は、中学までは売らないって言ってたけど、校長ともう1人の人の圧で来年、売るってなったみたい・・。ね、委御。僕、もう誰とも離れたくない。僕、また1人になっちゃう。」
白斗は委御の顔を見る。白斗は泣いている。そんな白斗を委御は抱き締める。
「私はっ・・」
言いたいことはある。かけたかった言葉もある。それでも、その言葉は今の委御には言えない。
その日は何も言えずに2人は別れた。
その日から白斗は委御を避けるようになった。
これが2人の出会い。そして今別れ。
委御は白斗に会えなくなってから五日間はその場所で待っていた。でも、女小に戻ることにした。
次に、あったのは、白斗が研究室に入った、数年後だった。
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委御は退学しになり、檻に入れられるのではなく白斗達が入っている研究室の職員に任命された。人手が足りないのもあった。
白斗は気が付かなかった。委御だと言うことを。委御は抱きしめようとした、ところ他の職員に止められた。
「・・・えっーと。」
「白白。覚えてないの?」
「・・ごめん。」
「何それ・・」
委御は、言葉を飲み込みただ抱きしめた。知らない人に抱きしめられたと白斗は困惑していたが静かに委御の背中をぽんぽんと軽く叩いた。
数秒、数分抱きしめた委御は
「・・初めまして、荻委御。改めてよろしく。私はここで案内係をしてるんだ。」
そう委御は優しい口調と優しい笑顔をで白斗に挨拶をした。
「案内係?」
そう質問されて委御は嬉しそうに話し始めた。
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委御はあの時、退学になって良かったと心の底から嬉しく思っていた。
その後、何回も委御は白斗のところにやってきた。研究員の人も怒るどころか呆れてていた。そんな委御にいつの間にか白斗は心を許していた。
この昔話通りなら梓は委御に会ったことあるはずだ。忘れているのは梓が服用していた薬の副作用のせい。それでも白斗から委御と会ったことがあるとは一言も言われなかったし、初対面のように紹介していた。
梓と委御が初めて会ったのは白斗と会ってすぐのこと。白斗がお世話係だと紹介した。
その時から委御は梓のことが嫌いだった。ずっと白斗のそばにいて、羨ましかった。でもこのときはまだ、遠くで・・・話せる距離にいられたらいい。
あの頃の梓にとって白斗以外は別に覚えていても何の得にもならないと思っていた。委御は覚えておくのに値しない。それもあったから梓は委御を忘れた。
委御からじゃなくて、白斗からその話を聞きたかった。嘘ではなく・・事実を。白斗に何かしら理由があったにせよ。白斗から・・忘れていた昔を教えて欲しかった。
思い出した。委御と梓が会ったあの日のことを。お互いがお互いを嫌い。それでも2人は1人を守りたい一心だった。
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