今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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終わった?

家族として

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 高女一位の家を後にした3人。あずさからイヤホンを貸してもらった。
 「もしもし?」
 『白斗!』
 「ごめん。家に居られなくて。」
 『うんん。俺、迎えに行けなくてごめんね。』
 「大丈夫。もう帰るから。待ってて。」
 『うん』

 イヤホンを梓に返した。
 「ありがとう。2人とも」
 「帰ろ。」
 直木なおきは白斗の頭に手を置いて小さい動作で撫でる。

 「足。どうしたの?」
 梓が気が付いたのか足を見る。
 「これは・・」
 「夕姫ゆうひめか?」
 「ち、違うよ!これはね森で躓いて挫いただけ、ゆうが手当しくれたから何ともないよ」

 慌てて夕姫を庇う。これ以上夕姫を悪い印象にしたくはない。

 「ちゃんと手当しよ。」
 
 梓が、そう言う。直木は少し考えて、白斗の前にしゃがんだ。背を向けて。
 「兄さん?」
 「おぶってやる。」
 「えっ、いいよ!もう何ともないから。それに僕をおんぶして兄さんが足挫いたらどうするの?」
 「俺はお前みたいにドジじゃないから挫かない。ほら乗れ。」
 「直木がいやなら私がおんぶしてあげようか?」
 梓が隣でニコッとする。白斗は諦めて直木の背中に乗った。
 「よし、行こうか。」
 直木は軽くジャンプをして白斗を持ち上げた。
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