今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)

綾瑪 東暢

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終わった?

外から見たら

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 女高とは真逆で何一つ問題が起きてない男高。
 それは単に生徒から見てであって、校長の立場になってみたら問題は山ほどある。

 「お祖父様」

 慌ただしく校長室に入ってきたのは弥生やよいだった。
 
 「どうした?」
 「女高で高女替えが合ったのは聞いた?」
 「あぁ」
 「それで、高女4位が花盛はなざかりの指示に従わないと宣言したそうで・・」
 「・・・それは少し大変だな。」
 「どうする?お祖父様。」
 「高女替えのことは聞いたが誰になったかまではわからない。教えてくれ。」
 「う、うん。その宣言を出したのが第4位あおい茉奈まな。3位が桜姫川さくらひめがわ千草ちくさ。そして2位が白雪しらゆき登華とうか。」
 
 弥生がタブレットを開き名前を呼ぶ。篠秋しのあきが顔を上げた。
 「2位が変わった?」
 「そうみたい。百合姫ゆりひめから白雪になっている。」
 「それが一番の問題だ。今すぐ、女高に電話をかけろ」
 「えっ?あ、はい」
 
 弥生は急いで校長室に設置されている子機を持つ。
 「・・・・あ、受付?女高に繋いで。う、うん」

 弥生は少し待って「あ、ご無沙汰しています」と喋り出し
 「お祖父様」
 
 校長が子機を受け取る。

 「ゆずか?お前、何やってる。どうして、百合姫を2位から落とした。2位は3年前から固定だと。2位はI位との。何も知らないやつにしたら連絡か取れなくなる。分かっているのか?・・・何か言ったらどうだ?」

 いくら待っても向こうからの返事はない。篠秋が電話を切る。
 「弥生。高女の誰かに繋げてくれ」
 「は、はい。では2位の白雪に」
 「こんにちは。今大丈夫ですか?こちら男高校長秘書篠秋弥生です。今校長に変わりますね。」
 「篠秋信秋のぶあきだ。申し訳ない。周りに誰もいないのを確認してくれ。・・ああ、よかった。お前は百合姫から何か説明を受けていないか?・・・2位の役目などだ。そうか・・分かった。ご苦労。」

 電話を切ったのか篠秋がため息をつく。
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