今から君を守るのに理由が必要ですか・・？（仮）

終わった？

険悪

　高女3人が会議室に集まる。

　高女第2位　白雪しらゆき登華とうか
　高女第3位　桜姫川さくらひめがわ千草ちくさ
　高女第4位　蒼あおい茉奈まな

　決して明るい雰囲気ではない。

　「ね、登華。」

　名前を呼ばれ登華は茉奈を睨む。
　「睨むことないだろ。」
　「下の名前で呼ばないで。私は貴方より上、同級生だろうが敬語でしょ？」
　「あぁ、なるほどね。でもさ言ったでしょ。校長の指示には従わないって。それで校長が決めたことでしょ？」
　「校長じゃなくて天乃あまのが決めたの。」
　「あんたは呼び捨てじゃん。」
　「天乃自身が私は呼び捨てでも構わないでも、まずは許可をとってって。」
　「それは従わないとだめ？だって百合姫ゆりひめはもういないんだよ？」
　「従わなくてもいいから私は呼んでほしくないっていってるの。呼ぶなら苗字にして。」
　
　2人の言い合いの真ん中にいる千草は気まずそうだ。

　「ね、誰がこの会議を進めるの？登華じゃないの？」
　言うことを聞かない茉奈に登華は舌打ちをする。

　「私、帰るから。会議なんってすることないでしょ。」
　「これからのこと話さないの？2位様？」
　「ちっ、うざい。」
　「あ、待ってください。白雪さん。どうして私はここにいるのでしょうか。退学だって・・校長に。」
　「ね、まだ私を引き留めるの？それぐらい自分で考えなよ。」
　「ご、ごめんなさい。」
　「はぁ・・・あのね・・はぁ。桜姫川。」
　「な、なんですか」
　「・・いつか貴方がここに残った理由、わかるから・・それまで3位として頑張りなよ。」
　「は、はい・・ありがとうございます」




　登華は会議室を出て行ってしまった。

　「千草。1位って誰？」
　「ご、ごめんなさい。名前も見た目も知らなくて。噂は聞いたことありますよね？」
　「うんー、なんだっけ？」
　「1位になれたものは、姿を汚さないため人とは関わらせない。名前を汚さないため誰にも名前を知られないように、守られると。」
　「じゃあ1位ってずっと変わってないってこと？」
　「た、たぶん。」

　「なんだかずるい。」
　「え？」
　「1位が守られるなら・・全員待って欲しかったなぁ・・」